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日経コンピュータ201224号(21/01/10)

DXを阻む壁、というのが今回のメインテーマ。3つの壁が挙げられている。
1.DX人材不足
2.DX推進の人材育成や研修が進まない
3.アナログな仕事のやり方が残っている
上記の1.2.を見る限り、まだどのようにDX推進するか、各社手探りな様子が伺える。
3.については、いまいち理解出来なかった。アナログな仕事(紙仕事やハンコ仕事)が、DXの障壁になるのだろうか。IT化する上では障壁になるかもしれない。

DXに取り組む領域としては、多かった順に、『①コスト削減(71%)』『②既存製品やサービスの価値向上(55%)』『③新規製品やサービスの創出やビジネスモデルの改革(55%)』となっている。DXの本来の定義は③のはずだが、やはり、一番投資対効果が見えやすい①に流れがちという事だろうか。かと思えば、その後の調査で、コスト削減が必ずしも社内のコンセンサスを取りやすい、という訳でもなさそうだし(現場のコスト削減、なんてテーマにしたら現場の反発を買うだろう)、特段取り組みやすいテーマという訳でもなさそうだ(現場は既に生産性を重視した活動を行っているのだろう)。とすると、コスト削減を目標とするのは、あまりDX推進する上でうまくないのかもしれない。

結局のところ、トップマネジメントによる大胆なビジネスモデルの変革、というのがDX推進のスタートにならざるを得ないのだろう。

りそなホールディングスのDXが加速している。一般的にDXしやすいと言われている顧客接点部分をアプリ化したり、地銀にシステムを提供するなど、アプリケーションプラットフォーマー的な位置付けを獲得しようとしている。

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