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胸に輝く緑のカラータイマー(’22/5/27)

映画「シン・ウルトラマン」がいい。

空想特撮映画、というのがいい。
CGで限りなく美しく作っている映画もいいけれども、
明らかに模型の家やビルを、
明らかに人間が入っているであろう怪獣が壊していく、
という不自然な感じ。
どこか懐かしくていい。

エキストラの人達もいい。
田舎の集落を、怪獣ネロンガが放電破壊していく映像を背景に、
そんなに緊迫感ある表情なく、
そこの住人という設定の人々が逃げている感じ。
なぜかほのぼのしていていい。

怪獣もいい。
海外の映画に出てくる怪獣は、
絶命する前に、緑のドロドロした液体をまき散らして倒れる、
みたいなベタベタ系が多いが、
今回出てくる怪獣は、スッキリとウルトラマンに倒される。
スキっとやられるやられっぷりがいい。

今の時代、技術の進歩で現実ではない世界が、
あたかもそこにあるように表現できる。
一方で、フィクションはあくまでフィクション、と割り切って、
その中で一緒に楽しみましょう!というスタイルも在っていい。
シン・ウルトラマンは、現代の持て囃されるトレンドに対して、
逆張りで成功した映画、なのだ。

エンドロールで、
 「声の出演:高橋一生」
というのを見て、さらに驚き。
 「どこに出ていた??!!」
おばさんキラーの、斎藤工・西島秀俊と来て、さらに一生様も!!
と、なると、もう一度見て一生様のお声を映画の中で確認せねば。
家に帰って、ひとり「シュワッチ」とポーズして、幸せを実感する。


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