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花の色はうつりにけりないたずらに…(’22/04/01)

毎年この時期になると、桜を見ておかないと損をしたような気になる。
満開な時期の一瞬を逃すな、とばかりに追い立てられるようにさえ感じる。

TVでは全国の桜中継が放映される。
今朝は岡山の樹齢1000年の桜の大樹が満開だ、という映像が流れていた。
1000年!
この桜に比べれば、人の命は本当にはかない。
でも、はかないもの、だからこそ美しく愛おしい。

先日、近所の花屋で鉢植えの花がとても可憐だったので、一つ購入した。
こまめに水やりをしたおかげで、1ヵ月くらい可愛い花を咲かせ続けてくれた。
花がすべて終わった後、困ったのは鉢植えの「土」。
このまま土ごと鉢を燃えるゴミに出すこともできない。

昔なら、家の前の庭に捨てれば良かったけれども、都会では土の場所がない。
子どもの頃はこんな事に悩む事なかったのになあと、ぼーっと歩いていたら、
今度は、横断歩道の縁石のところにつまずいて転んでしまった。
何年ぶりだろう。
膝小僧をすりむいてしまった。
子どもの頃は、膝小僧に傷がない時がないくらいだったなあ。

人生の時間は短いけれども、
その中にどれだけの思い出が詰まっているかで
その人の人生の充実度合が変わる。
時間の問題ではなく、中身に何を詰め込めるか。
一瞬でも「ああ、良かった」と思える瞬間を、
これからあとどれくらい重ねられるか。

…わが身世にふるながめせしまに
柄にもなく、小野小町になった気持ちでちょっとはかない思いを感じました。

桜を見て、皆さんは何を感じられたでしょうか

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