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「手ごねハンバーグ」と「手作り風コロッケ」、どちらがお好き?(’21/10/01)

先週「手ごねハンバーグ」の話をしたら、社内の人事担当社員からコメントをもらった。

『「手作り風コロッケ」というのもあるが、これは明らかに、
「機械で作っているけど、出来栄えは手作り風です」という意味ですよね。』とのこと。
(先週に続き、食べ物の話になって恐縮だが、食欲の秋でもあるのでご容赦を)

『「手作り風」っていうんだから機械で作っている!』という宣言なわけで、バリューになっているのかは微妙。それでもウリになるのは、「機械で作ってても説明は特にしていない手作りに寄せた製法?を消費者が勝手に想起しているから」なのか。
「風(フウ)」と付けることで、「本当は手作りではないけど、ごめんね」と言っているのか。

株式マーケットでは、よく、

値上がり期待
値下がり懸念

という表現を使う。
「値上がりする」と書くと、上がらなかった時に「どうしてくれるんだ!」とクレームの懸念があるので、「期待」とか「懸念」とか付ける。
まあ、コロッケに「風(フウ)」をつけるのと同じようなこと。
それでも、クレームのリスクがあるので「投資は自己責任でお願い致します」と締めくくる。
最後の念押しって感じかな。

言葉の使い方で、受取る側もその奥に意図する意味を理解しないといけない。
LINEのスタンプだって、そのスタンプの表情で相手の意図を読み取り理解する。
コミュニケーションの手段は様々に形を変えて進化しているが、その本質は変わらない気がする。

皆さんも、家でご飯を食べる機会が増えたと思うが、
家で作って食べるご飯は、間違いなく「手作り」だ。だから暖かい気持ちにもなる。
私がまだ子育てしていた頃、子供に弁当を持たせなくてはいけないのに寝坊した時、ペヤングを速攻で作って、弁当箱に詰めて持たせたことがある。
これは、「手作り」と言えるのだろうか。
それとも、「手作り風」になるのか…

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