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私達はドクターXではないからね。(’22/6/17)

コロナの感染者数に落ち着きが見えてきて、
社会も以前の活気を取り戻しつつある。
長かったけれども、トンネルの出口が見えてきたようでうれしい。

世界の金融当局は、
コロナ禍の期間、市場に大量の資金を送り込んでいたお金を、
今後は吸い上げて景気の加熱を抑えようとしている。
この舵取りをしているのが、アメリカで言えば、FRB。
日本で言えば、日銀のような役割の、米連邦準備制度理事会だ。
今までとは反対の政策に加えて、政情不安も相まって金融マーケットの動きから目が離せない。

資金の吸い上げ、金利の引き上げの調整には、絶妙なタイミングとコントロールの技が求められる。
間違えば、インフレを助長させかねないし、景気後退に陥りかねない。
焦げる寸前の絶妙なタイミングで鍋を火から下ろさなくてはすべてが台無し、みたいな感じ。
これを、みんなは「ソフトランディングを目指して」と表現している。
FRBも、失敗は許されないからいろいろ神経を尖らせているのだろう。

一方、日本はどうかというと...
まだ現時点で、離陸もしていない状態。
市場に資金を投入したものの、その後の離陸からランディングのシナリオは明確ではない。
米国の10年債利回りが、約3.5%で、日本の10年債の利回りが、約0.3%。
この差を見ても、いかに日本が欧米と違う道を歩んでいるか、ということがわかる。
失敗することを恐れているからなのだろうか...。
よくわからない。

ちなみに、失敗しない人間などいない。
失敗してもそれをすぐにリカバリーできればそれはそれでいいのだ。
最後は、どこに着地するか。ランディング場所が重要。
大門未知子じゃないんだからさ。
ファイト! 日本!! 今こそ日本にエールを送りたい。

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