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思いを共有する人が、自然に集まって自律自走する社会が来る(’22/7/29)

マレーシアで起業しているという方と、お話しする機会があった。

今、特にHOTなのが、
「DAO」&「Web3.0」だという。

私達が使っている、FacebookやTwitterなどのSNSは、
「Web2.0」 で、
そこを取り仕切っている会社が一人勝ちをする、という世界。
GoogleだってAmazonだって、
「その世界」を独占的に支配して大きな利益を生んでいるのは事実。

それが「Web3.0」になると、取り仕切るような「中央集権」は存在せずに、
その思いや理念に共感した人達が集まって、そこに出資して(トークンを発行する)、
その思いを実現するためにみんなで協力してプロジェクトを進めていく、という形になる。
そこでの合意形成も、意思決定できるトークンを持っている数に応じて決められる。
いわば、株式会社の株主=全員従業員で、社長とか部長とかのヒエラルキーが一切ない、という感じ。
意思決定のプロセスも決められているので、きわめて透明性が高い。
この大切なトークンを管理するのはブロックチェーンで、ブロックチェーン自体も管理者がいるのではなく、自走的に運営されている。


こういうプロジェクトが、マレーシアや特にシンガポールではたくさん立ち上がっているらしい。
法整備が追い付かないとか、まだ問題もあるらしいが、
法律などはあとから最低限の整備をしていけばいい。
プロジェクト(ビジネスと言ってもいい)参加者の
「思い」と「意欲」に期待する
理想的な形かもしれない。
プロジェクトが成功していけば、トークンの価値が上がるので、そこに参画している人も経済的な恩恵を受けることができる。

人間は様々な思いを持つし、煩悩もある動物だ。
だから、最初は良くてもいろいろ問題も出てくるかもしれない。
ただ、こういう、
人のまっすぐな意欲や期待が団結して推進する仕組み
というのが持続可能なコミュニティとして定着できるのなら、
人間も捨てたもんじゃない。

社会では、
「そんなの常識でしょう」
ということが、ことごとく新しい仕組みに置き換わっている。
このダイナミックな社会の変化を目の当たりにしていることも幸せなことだし、
できれば、これから先将来、本当にどうなっていくのか、できるだけ見とどけてみたいとも思う。

そんな熱い話で盛り上がった後、夜、家路についていると、
どこからか、蚊取り線香の匂いがしてきた。
こういう日本の夏の匂いは、社会の形がどんなに変わってもずっと残ってほしい。
本当に心から、そう思った夜でした。



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