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箸休め, 食卓に珈琲とかY字路とか

 こんにちは、どうやら区切りたがりらしい yasu59です。
引用ばかりですみません… が、今回は サクッといきたい!と思います。

今日 詩を書くということは あまりにも
商業主義的になった社会への一種のたたかいでもある
それは言葉を質の低下から守るようなもの

茨木のり子, 『食卓に珈琲の匂い流れ』より ※

どんな旅も必然的に心へと赴くのでなければならない、
でなければ 何になるというのか?
地球が丸いということは、すべてが許されているということだ。

ル・クレジオ, 「アマミ、黒い声、裏からの声」より ※

けれども、そのとき誘い込まれた教会の、うしろのほうの堅い直角の長いすに腰掛けた瞬間、なにかがゆるんで、泣き出したくなった。木の天井と、木のキリスト像。そしてマリア像。キリスト教を信じているわけではないのに、静謐な空気に包まれていると、跪いて祈りたくなる。悲しみが次から次へとあふれそうになる。私はなぜこれほど悲しいのか。この悲しみはどこから来るのか。そもそも、それらはわたしの悲しみなのか。いったいわたしはなにを感じ、なにを求めているのか。この地球の裏側で。
ー (中略) ー
美しく真摯なその声は、わたしにも「悲しみを滝のように流しつづければいい、そして流しさればいい」と伝える。下手なお説教のように押し付けがましくなく、ただ背中をゆっくりとなでてくれるようだ。
ー (中略) ー
この広い世界の中で、それでも一生懸命 生きようとする人たち。

宮地 尚子, 『傷を愛せるか』, 「モレノの教会」より

… 夏は水の季節で、水の中は
まるで 別の時間が流れる、静かな異界としてあった。

管 啓次郎, 「ホノルル、ブラジル」より ※

自分が我慢していることを、我慢せずやっている人に、人は羨みつつ腹を立てる。我慢強い人は、我慢しない人には我慢ならないのだ。

宮地 尚子, 『傷を愛せるか』, 「本当の非日常の話」より

剥がしても剥がしても張りついてくる薄い寂しさのようなものを、わたしたちは今 抱えている気がする。人の価値が下がっている。デフレで物の価値が下がる。物を作り、運び、売る人たちの価値が値切られる。ー (中略) ー 残るのは機械でできない仕事だが、それが「人間らしい」仕事だとは限らない。

宮地 尚子, 『傷を愛せるか』, 「張りつく薄い寂しさ」より

・弱さを抱えたままの強さ / vulneravility
・捨てるものと "残す" もの / 引き算の上手さに…
・溺れそうな気持ち を、できればずっと覚えていたい
(・儀礼的無関心 )

___
結果、全然 サクッと行きませんでした TT
ー筆おきー



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