見出し画像

第2回:マンアフターマンTRPGを思いついた


■ マンアフターマンとは?

現代の奇書とも呼ばれる『マン・アフター・マン』をご存知でしょうか?
スコットランドの地質学者でサイエンスライターでもある、ドゥーガル・ディクソン氏が記した、遥か未来の地球の生態系を描いた空想の図鑑であり、「未来の人類学」です。
今から500万年後の地球、生態系や人間はどの様に変化しているのか?を提示した、科学に基づいた予言書です。
『マン・アフター・マン』以外のドゥーガル氏の著書には、仮想生物進化ジャンルのシリーズとして『アフターマン』『新恐竜』『フューチャー・イズ・ワイルド』などがあり、科学的な考察に基づいて数々の現実的な異形の生物が考案されました。それらの生物はファンから「ドゥーガロイド」と呼ばれ、世界中で親しまれています。画像検索をするだけでも、その奇妙な造詣と存在感を実感できるでしょう。


以前から『マン・アフター・マン』の世界でTRPGをしたい、と思っていました。
そんな折、生まれたのが『20Dシステム』です。20Dシステムを用いれば、『マンアフターマンTRPG』を作れるのではなかろうか?
取り急ぎ、概要だけ考えてみました。TRPGとしてプレイするにあたり、それなりのアレンジは必要でしたが、原本の記述をなるべく壊さない様に、最低限の調整でマナフターマンの世界でセッションが出来そうです。



■ 概要

▼歴史
止まぬ環境破壊によって地球は死の星になりました。
地球の環境に対応できなくなった人類の一部は、宇宙移民となって地球から宇宙へ生活を移しました。
宇宙仕様に進化・改造されて、新たな生命体となった宇宙移民でしたが、帰郷本能が地球を求めます。
生物の種が姿を変える程の長い年月が流れて、地球は緑の生茂る楽園へと再生しました。宇宙移民は故郷地球を目指します。
地球の全土は既に、遺伝子操作によって地球の環境変化に対応した現生地球人と、新たな生態系によって支配されていました。
宇宙移民と現生地球人の、生存を賭けた戦争が始まりました。
地球は再び、人類の争いによって深く傷つくのでしょうか?
 地球は、人間を根絶やしにする為、凶暴なモンスターを地表に生み出しました。

▼PLの立場と目的
プレイヤーは、現生地球人のレジスタンスであり、集落(コクーン)を守護する兵士です。
宇宙移民の進攻軍との戦い、モンスターとの戦い、集落拡大の為の現生人類同士でも戦います。
地球各地で次々と切られる戦いの火種。宇宙最後の楽園を舞台に、最終戦争が勃発したのです!
戦え! そして楽園を守れ! 今こそ進化するのだ! 時は来た!



■ 補足

上記の『概要』では、設定や言い回しをゲーム向けになるように、原書と矛盾しない範囲で微妙にアレンジをしています。
大きな相違点は、原書は空想生物を観察(空想・推測)した図鑑であるのに対し、本コラムでは、ゲームとして争いが起こるように仕向けています。
本コラムを読んだ方が、原書のことを誤解をされない様に、下記にアレンジ箇所を明記しておきます。

・原書でも地球の環境は変わってしまっていますが、環境破壊が原因とは明記されていませんし、『死の星』というほどでもありません。
・原書では、未来の人類を『宇宙移民』や『現生人類』というSF的な単語では呼称していませんし、支配権をかけて地球で争うこともありません。
・原書では、現生人類の居住圏を『集落(コクーン)』とは呼ばないですし、現生人類同士の領地争いも描かれていません。
・原書にも、まるでモンスターのような姿の生物は紹介されていますが、『モンスター』という単語は使われていません。また、地球の意志で人類を襲うような描写もありません。

『マンアフターマンTRPG』は「『マン・アフター・マン』のTRPG化ではなく、「『マン・アフター・マン』を模した(でも細々と異なる)世界のTRPG」です。
原書が物語ではなく図鑑なので、それをRPGにしようとすると、ゲーム側で埋めなくてはならない部分が少なからず生じ、それを原作者では無いファンが埋めるのだから、どうしてもマンマではなく「模したもの」になってしまうのです。



■ 需要があれば作るかも?

以上、妄想と寝言を書き連ねましたが、では『マンアフターマンTRPG』を作るのか?と問われれば、今はまだ。とお答えせざるを得ません。
今非常に忙しいのです。忙しい中、無理に時間を作って20Dシステムの別の世界観の執筆を進めている状態です。それが落ち着くまでは、現実的にも時間的にも作るのは難しいです。
でも、いつかは!という気持ちもありますので、需要があるのなら制作を検討しようと思います。

需要の有無の判断を具体的にどう判断するのか?
TwitterやnoteでのファボやRTが合計100以上に達したら、需要があると判断します。需要が判断できたとしても、作業に入るのは、時期的には来年再来年以降になると思いますよ。

「遊びたい!興味がある!」という方がもし居ましたら、応援してみてください。
また、20Dシステムを用いて、ご自身で創作されても構いませんよ? ただ20Dシステムは汎用とは言え、人間(もしくは人型に近い存在)を再現することを前提として能力効果を設定しているので、人型でなくなった人間を再現する為の新しい能力効果を1から専用に作る必要があるでしょう。なので、マンアフターマンの自作は難易度がちょっと高めですね。

とりあえず概要だけ書きましたので、投下して撤退!



■ PR

本コラムをお読み頂き、ありがとう御座います!
テーブルゲームデザイナーの九城ツカサです!
著作:『断国の騎士(絶版)』『ラスト任侠RPG』『20Dシステム』


▼オリジナルTRPG『#ラスト任侠RPG』
・幻冬舎より出版予定です。出版準備中につき宣伝を兼ねて、現在は期間限定で無料WEB公開しています。

「燃やせ、義侠魂!
 叫べ、倶利伽羅紋々エボリューション(異形変身)!」


▼TRPG汎用基本ルール『#20Dシステム』
・無期限で無料WEB公開中の、フリーゲームです。
・20Dシステムは、フリーゲームとして遊んで頂けるだけではなく、「クリエイティブ・コモンズ・表示 4.0 国際・ライセンス」の『表示・継承』に則って、あなたの自作ゲームのコアルールとして、自由にご利用して頂いても構いません。
・20Dシステムの権利は放棄していませんが、本作を利用した作品を頒布して収入が発生しても、九城に使用料などを支払う必要はありません。なんてお得な! 事後でも構いませんので、使用報告を聞けると嬉しいです。

画像1


ラスト任侠RPGも、20Dシステムも、共々、宜しくお願い申し上げます!
折角ですので、九城の名前だけでも、覚えていってください。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?