ARABAKI ROCK FEST.22 に行ってきたの巻


お疲れ様です。いつもお世話になってます。

ゴールデンウィークですね。皆様いかがお過ごしでしょう?
お出かけ?いいなぁー、気をつけて楽しんでね。
家でのんびり?それもいいっすね、正しい過ごし方ですよ。
もしかしてお仕事?本当にお疲れ様です。ありがとうございます。心の底から応援してます。


さて、今回は4/28,29と、宮城県は川崎町にて開催されたアラバキロックフェスに行ってきましたので、思い出をつらつら書いていこうかと思います。
よろしければお付き合いを!

1日目 〜野外フェスの洗礼を受ける〜

4月28日、この日は朝から曇天。曇天の道を傘を忘れて歩くアラバキロッカーズは雨に怯えています。
弱虫をぶら下げながらまずは一番搾りで一杯。野外で飲む酒、最高!!

Vaundyをチラ見しつつご飯食べて、お目当てのスピッツに望みます。しかしパラパラと降り出す雨。
Vaundyが「俺が雨を止ませてやる!」と宣言するも、川崎町の天気くんは空気を読まず無慈悲に号泣を続けます。
降りしきる雨の中、スピッツを待機します。厚着をしていたので寒さはそこまででしたが、とにかく全身ぐしょ濡れ。リュックサックの中身までも浸水していました。

そして雨の中、スピッツがアラバキに降臨!

1曲目は「仲良し」。アルバム「フェイクファー」に入ってますね。
2曲目で季節にはピッタリ、しかし今日の天気が邪魔をする、でもやっぱり良い曲の「春の歌」!春フェスでこれを聴けて最高だった。
そこからの「8823」、これが素晴らしかった。豪雨の中、スピッツ屈指のロックナンバーでどんどん熱くなっていくバンドとオーディエンス。雨に打たれながら聴く8823のあまりの素晴らしさに、全身ずぶ濡れになってしまったことなんて全く気にならなくなりました。君を不幸にできるのは宇宙でただひとりだけ!!
「ももひき(ヒートテック)履いてるおかげで寒くない!」とマサムネさんならではののんびりしたMC。「あまり熱くなれるような曲、僕たち持ってないんですが…」と謙遜していましたが、ついさっき8823で散々熱くした人が何を言っているんだ。しかもそのあとに披露したのが「チェリー」ですよ。いや、熱くなるわ!!
新曲「大好物」や「優しいあの子」も聴けました。その中に「胸に咲いた黄色い花」みたいなあんまり誰も知らない初期曲も混ぜ込んでくるのがスピッツのスピッツたる所以。
「涙がキラリ☆」で本当に僕の頬に涙キラリしました。ありがとうスピッツ。

そしてその後は磐越ステージ(徒歩30分)まで走ってTHE SPELLBOUNDを見ようと思ったのですが、あまりの豪雨で体も冷え切ってしまったので初日は撤退。ごめん、小林祐介…
(余談ですが小林祐介氏はものすごい雨男という噂があり、初日の豪雨はこの人のせいの確率が10%くらいあります)

ホテルまで戻った後にTwitterを見たら何と雪が降っていたとのこと!何月だと思ってるんだ…
雪の中のeastern youthとか感動的だっただろうな。
というわけで初日はここまでです。ちなみに一番搾り1杯、ハンバーガー1個、餃子、いいちこハイボール1杯、ゴルゴンゾーラチーズ大量のホットドッグたべた。うまかった。


2日目 〜1日目とは何だったのか(天気的な意味で)〜

さあ、見事な快晴となった2日目。天気もいいし、ラインナップも1日目より僕好み。
1日目よりたくさんのアーティストを見たので、ひとつひとつ感想を書いていきますね。

LOVE PSYCHEDELICO×GLIM SPANKY

なんていい組み合わせなのか。
まずはグリムの2人が出てきてアコギとエレキの編成で弾き語りを披露。レミ姉さんのロケンローな歌声と、亀ちゃんのブルージーなギターが青空の下で唸りを上げる。なんて最高な時間なんだ!
「みんな元気?昨日は大変だったらしいよね」とオーディエンスを気遣うレミお姉さん。キリッとした雰囲気の女性だけど、とっても優しい。
「ひさびさに野外で演奏できて嬉しい!最後まで楽し#÷*€$%ってください!」となぜか噛み噛みの亀ちゃん。脚長いしイケメンなのに喋るとちょっと残念なところが良い。
グリムの2人が一旦裏にはけた後、デリコのふたりが登場。大入りのオーディエンスを見て「いいね!」と満足げに笑うKUMIさん、「このあとグリム戻ってきますから。安心してください」と言って笑いを取るNAOKIさん。2人ともリラックスした様子。
トピックスはなんといってもボブディランの「風に吹かれて」のカバー!素晴らしかった。アラバキの自然の中でこれが聴けるなんて。伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」でもお馴染みですよね。

デリコの名曲「Your Song」を2組でセッションした時の客席の沸き立ちかたはすごかった。名曲パワーを感じました。
亀ちゃんのエレキvsNAOKIさんのスライドギターのギターバトルも凄かった!超絶テクをぶつけ合うギタリスト2人、思わず「Fooo!!」って声を上げたくなった。

レミ姉さん、亀ちゃん、KUMIさん、NAOKIさん、最高のフェススタートをありがとう!!


GRAPEVINE

Twitterにも書きましたが、神セトリだった!!田中さん超機嫌よかった!!すごかった!!

サウンドチェックからメンバーが参加。これで一曲できるんじゃ?って感じのオシャレなセッションで音を確かめ、「…一回はけたほうがいいですか?(田中)」「はい(スタッフ)」で笑いもしっかり取ってました。

1曲目は「Alright」で田中さんのファンキーな歌声を堪能。
2曲目でいきなり大名曲「スロウ」をやっちゃうもんだから、今日のバイン最高だぞ、と確信します。全く衰えない田中さんの歌声と、鉄壁の演奏。ずっと生で聴いてみたかった名曲聴けてよかった。
「アラバキ久しぶりー!昨日は大変だったそうやね。今日晴れたのは僕らのおかげかな…」と田中さんが言うと大拍手の観客。最高の天気をありがとうバイン。「まぁ、僕らが帰った後の天気は知りませんけど…」そりゃないよバイン。
「この景色に合う曲持ってますんで…」と言う不敵なMCからの「風待ち」。これがもうね、本当に最高だったのよ。バンドのバックには雄大な緑が広がり、心地よい風が吹き、あまりにも青すぎる空の下で聴く「風待ち」。こんな贅沢あって良いのか!?間違いなく2日目のハイライトです。

新譜「新しい果実」(これ最高なのでみなさん聴いて)からは「阿」「ねずみ浄土」「Gifted」を披露。新譜からもたくさんやってくれてうれしい。「阿」ではハイテンションでギターを掻き鳴らす田中さんを見れました。何度も書きますがこの日の田中さんはやたらご機嫌だった気がします。何がそうさせたのだろうか。アラバキの自然?酒?
「ねずみ浄土」は音源で聴いた瞬間からバインはいつまで経っても天才だ!と感嘆した1曲。最高によかった。

ラストは「FLY」でみんなを飛ばせて終了。すごいセトリだった!!
観客に手を振る田中さんのシャツが風ではだけてお腹が見えてたのに笑いました(めっちゃ引き締まってた)。

ストレイテナー

バイン〜テナーの間がとても忙しかった。トイレ行って、水と酒買って、煙草吸って(ここいる?)…と忙しく動き回ってからハタハタステージでテナーを見ます。なんだかんだ初めて見る。

「俺たちストレイテナーです!」という自己紹介から高校時代何度も聞いたあのアルペジオ!なんと1曲目は「REMINDER」!!!そんな!!ホリエ!!それは反則だ!!!

この日のテナーのライブはお客さんが熱かった。特に僕の斜め前にいたおじさんはイントロのたびにガッツポーズ、「シーグラス」の時なんか喜び爆発して、飛び跳ねて嬉しさを全身で表現してました。テナーはバンドも熱いが、ファンも熱い。良いバンドだなぁ…。

「シンクロ」「From Noon Till Dawn」と、これが聴けるとは!って曲もやってくれました。「From〜」の時ホリエさんちょっと歌詞飛ばしてたけど。感極まったのか、マジで飛んだのか。

ラストは「Melodic Storm」で大団円でした。一緒に歌えないのがもどかしい!!声を出せぬ分、いつもより腕を振り上げて、バンドの演奏に応えます。BLOW!!THE MELODIC STORM!!!!

折坂悠太(重奏)

「ベストアクト」を選ぶならこのあとのナンバーガールなのですが、「特別賞」あるいは「衝撃を受けたで賞」を選ぶならこれでしょう。本当にすごかった。ナンバガ待つついでにちらっと見るか…てな感じで待っていたのに、気づけば凄まじい演奏と歌唱に魂抜かれてました。
重奏の「重」の文字に恥じぬ音の圧。折坂氏の歌とギターに加え、キーボード、コントラバス、パーカッション、ドラムス、ギター、サックスの編成で、ひとりひとりがみな物凄いテクニックなのですが、他の音の邪魔には決してならない。足し算ではなく掛け算のようにすごい音を重ね合わせて、巨大な音の塊を放出していました。本当にすごかった。特にキングクリムゾンのロバートフリップのように着座して黙々と弾くギターの方、すごかった。何でギターでその音が出るんだ?っていう音を出しまくってました。

「昨日は雪で大変だったそうで。まあでも…表現の場っていうのはそういう厳しさがないと。いいんじゃないですか、生死の境をさまようのも」と折坂節のMC。「もちろん本当にヤバいときは誰かに助け求めてください」とフォローになってるような、なってないようなフォロー。
ドラマ主題歌の「朝顔」も披露。ラストの「芍薬」では折坂氏の「荒吐ぃー!!!」というシャウトにグッときてしまいました。
ほんとうに素晴らしかった。アルバム未チェックなのを恥じました。これからたくさん聴きます。

NUMBER GIRL

折坂悠太が終わった瞬間周りの何人かが前方に向かってぞろぞろと移動。この後に出てくるバンドのせいでしょうね。
僕も急いでトイレを済ませて、頑張って前方に移動。気づけば磐越ステージは今日イチといっていいほどの人集り。
サウンドチェックでさらっとメンバーが現れ、どよめきが起こります。向井秀徳、「ちょっとボーカルを下げてください」「きもーち、ほんの数ミリ下げて」とPAにたくさん注文したあと「じゃあサウンドチェックしましょう!」と"水色革命"を演奏。そして「ボーカルを上げてください」。観客笑う。そして「それでは…また来週お会いしましょう!」と言っていったんはける向井秀徳。観客大爆笑。サウンドチェックで笑いを取れる男。それが向井秀徳。

そして、開演!
「福岡市博多区よりやってまいりましたNUMBER GIRLです」というおなじみの前口上。そして「ドラムスアヒトイナザワ!!」で既に飛び跳ねる観客(ほんと歓声あげられないのがもどかしい)!そう、"OMOIDE IN MY HEAD"だ!!
初っ端からものすごい音圧!ビリビリと磐越の空気が震えます。中尾憲太郎47才は暴れ回っていたし、田渕ひさ子氏も小柄な体を捩りながら凄まじい音をかき鳴らす。アヒトイナザワも一心不乱にドラムをぶち叩く。そして向井秀徳。もはや「向井秀徳の音」とカテゴライズされてしまうほどの音を鳴らす。チューニングしてるだけで「向井秀徳だ!」とわかってしまうほどの音。
"ZEGEN vs UNDERCOVER"、"EIGHT BEATER"で飛び跳ねる、オレ、荒吐ROCK TRANSFORMED状態。そして「あなたもいつか、透明少女になれる!」からの"透明少女"!!!まさかこの曲生で聴ける日が来るとは。「彼女は涼しいと笑いながら夏だった」からの、「透き通って見えるのだ…」のところの、ギターのコードの移り変わりが本当に好き。あまりに良くて眼鏡の向こうの景色が滲んだ。
"TATOOあり"も聴けてよかった。あの日本のロック史に残るギターソロに突入する前の田渕ひさ子氏の動きが好き。本当に物凄い音だった(語彙力喪失)。あの音圧で肩こりとか腰痛とか治ると思う。
「みなさん、本日はお集まりいただきましてありがとうございます」と向井秀徳。「アラバキ!アラ、バッキィ〜!」と語感を気に入った様子の向井秀徳。何でこれだけで笑い取れるんですかね…。

最後の"I don't know"で完全KO。辞書の「凄絶」や「鬼気迫る」といった言葉の欄にこの曲のURLを貼るべき。そんな感じの演奏でした。
震えました。本当に。寒さじゃなくて音で。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

ナンバーガールからのアジカン。わかる人にはわかると思いますが、これ、ものすごいことです。日本のロックという名の川の、源流をそのまま航行させていただいている気分。

"センスレス"で体をあっためたあといきなり"リライト"!!消さずにはいられないッ!声を出せないのがほんともど(以下略)。
そこからの"ソラニン"ですよ。あの「ジャ〜ン」ってコードがなった時の、歓声禁止なのにみんな思わず歓喜のため息が漏れちゃって、さざなみのようなざわめきが起こるあの感じ。素晴らしかったな。

「みんな、思い思いに楽しんで。棒立ちでもいいからね。地蔵とかって思わないから」というゴッチの優しいMC。"エンパシー"や"You To You"といった新曲も聴けてよかったなー。とくに"You To You"はお気に入りです。

"今を生きて"をやっておわり、かと思いきやあのベースイントロが!マジか!"遥か彼方"じゃないか!
これは嬉しかった。拳突き上げて飛び跳ねました。もっともっともっと遥か彼方ーーー!!!

そしてアンコール。ドンチードンチードンチードンチーというあのおなじみのドラムビートから"君という花"!!歓喜!!

ほんとうに君という花の時の、アラバキロッカーズの歓喜ぶり、盛り上がりぶりは凄かった!マスク越しでもわかるくらい超笑顔でみんな飛び跳ねていました。老若男女問わず、みんな跳ねてました。ああ、なんて美しい光景なのだろうか!
いつもどおりの(コロナ禍前の)フェスとはちょっと違ったけど、あの光景は本当に素晴らしかった。
ありがとうアジカン、そしてアラバキ!!




ありがとうございました。以上がアラバキ2022の感想です。行ってよかった。
マスク着用だったり、歓声モッシュダイブ禁止だったりと、いろいろな制限がある中での開催だったけれど、思ったほど窮屈さは感じませんでした。とっても楽しかった!!

またあの荒吐の地にて音を浴びることができるよう祈りまして、終わりとさせていただきます。

荒吐、乾杯!!

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