#8(初診)

「初めてのご来院ですね。」

「はい。」

「現在の状況を、言える範囲でいいので教えてください。」

「はい。えっとー。今休職していて…一人暮らしなんですけど。週に何回か日雇いのバイトをしているのと、貯金があるのでそれで生活しています。夜が眠りづらくて、バイトがない日は昼夜逆転というか、朝の6時まで起きていてそれから寝て17時に起きたりとか、そういう生活をしています。」

「そうなんですね。」

「それで、えっとー…」

「仕事h、あっごめんなさい。どうぞ」

「あ、はい。仕事は、私が仕事が遅くて、ミスも多いので…上司に怒られるんです。」

「そうですか。」

「はい。具体的には…報告をしろといつも言われているんですがその…私は報告が苦手というか…苦手で、それで遅くなったりとかして怒られます。」

「報告に苦手意識があるんですね。」

「はい。それは昔部活をしていたんですけど、ちょっとひと昔前というか、顧問が厳しくて、体罰とかはないんですけど、言葉がきつかったんですね。そのせいがあるんじゃないかなぁと思っています。」

「そうですか。過去にそんな経験をされていたのですね。」

「そうなんです。」

「今は日雇いのバイトと、貯金ということでしたか。」

「はい。そうです。」

「日雇いのバイトはどうですか?」

「そうですね、自分のペースでできるので、ストレスは会社よりも相当少なくて助かっています。これであればとりあえずは続けそうかなと、思っています。あ、倉庫の仕分けなんですけど。」

「そうですか。そう…ですね。ご自宅はこの近くですか?」

「はい。」

「それでは、今回は夜が眠りづらいとのことでしたので、睡眠を助けるお薬を出しておきます。また近々にご来院いただけますか?」

「はい。」

「今日が月曜日なので…例えば今週の金曜日とかも可能ですが、どうしますか?それか来週の月曜日とかも可能ですが。」

「金曜日でお願いします。」

「分かりました。時間はどうなさいますか。今日と同じか…」

「あ、えーっとすみません、ここは何時まででしたか?」

「平日は18時までですが、金曜日と週末は20時までです。」

「そしたら、18時あたりはあいていますか?」

「はい、18時大丈夫です。」

「では、それでお願いします。」

「金曜日の18時ですね。お待ちしています。」

「はい。」

「お大事に。」



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