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Photo by
keiunji
刹那感の保存。
金木犀の香りがしてきた。
わたしが好きな秋の香り。
日本には、四季があるから、季節それぞれに元気になる植物たちがいて、その植物の名前を知らなくても、「あれが咲いてる!春になったなぁ」とか、季節の移り変わりを感じることができる。
その中でも、トップは、桜だと思う。
その可憐な木花は、世界中のひとを魅了する。
そして、その刹那的な披露に、人間たち(動物たちもかもしれない)は美しさを倍以上に感じるのだろう。
さて、もし、桜が一年中、そうでなくても、1ヶ月など、今より長い期間咲いている木花だったら。
わたしたちが感じる、桜への想いは変わるだろうか。
見た時の、心がわぁっとなる感じは半減するのだろうか。
これから、わたしはそんな実験をしてみようと思っている。
わたしの大好きな、金木犀の香りで。
今日、家の庭にある金木犀の花を丁寧に剪定し、手作りの芳香剤のようなものを作ってみた。
ドライフラワーにすれば、長く保ってくれるかと思い調べてみると、花の香りは乾燥すると消えてしまうという。
そのため、塩を使って、"半ナマ"状態を保つことで、香りも補完できるというもの。
空き瓶に、塩と花びらを敷き詰めた。
出来上がるのは1ヶ月後。
その頃には、多分金木犀も終わりかけ、今より2〜3度は気温も低くなり、空気の感じも変わっているだろう。
そんな中で嗅ぐ、金木犀の香りに対して、わたしはどう感じるか。
季節限定の、刹那的な演出があるから、「もっとほしい」と思うのか。
わかるのは1ヶ月後。
楽しみに、30日夜、変わらぬ日々を過ごそう。
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