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石鹸洗髪で2年経ったので所感など その1

この7月で石鹸洗髪を初めてから2年経った。
2年というと人にもよるけどだいたい25cmは髪が伸びるぐらいで、ショートの自分に今生えてる髪はおそらくほとんど石鹸洗髪始めてからの髪。
自分には合っててとにかく楽だし、髪質的なメリットは特にないけど、シャンプーに戻そうと思うようなデメリットもないので、これからも続けると思う。
石鹸洗髪は始めで挫折しがちなので(経験者)、石鹸デビュー気になってる人向けに自分が役に立ったことなどまとめて書いていきます。
長いので1回目はメリットデメリット、向いてる人向いてない人についてなど。

その2はこちら。

書いてる人:タワシと言われたことのある剛毛。自分より髪の毛の太い人を家族以外見たことがない。硬い多い太いの三重苦。ショートヘア(20cmぐらい)。結構なくせっ毛。ブリーチとカラーしてます。白髪はほぼない。髪質は普通〜ややオイリー。やや敏感肌。

メリット


・髪を洗う回数が減る
髪を洗う頻度はだいたい3〜4日に一度。きたねーと思いました?でも慣れるとそのくらいでもあんまり汚れなくなってくる。シャンプーで洗った2日目の汚れが石鹸だと4日目と同じぐらいみたいな。皮脂の過剰分泌が抑えられてるからっぽい。
これは自分が石鹸洗髪にしようと思った一番の理由。当時アメリカの大学院で修了制作の真っ最中で、誇張なくトイレに行く時間も惜しいくらい忙しかった。おりしもNo PooとかLess Pooとか流行ってた頃。洗顔用に使ってたドクターブロナーリキッドソープを安易に髪に塗りつけ、この時はあっけなく挫折することになる。

・髪が汚れていても2度洗いしなくていい
シャンプーだと2度洗いしないと泡立たないくらいの汚れが石鹸だと1度ですむ。時短。
加えて皮脂を取りすぎないので過剰分泌もされない→汚れにくい髪になるというスパイラルに入ると洗髪がすごい楽になる。

・髪のコンディションが分かりやすい
洗う過程で泡立ちやキシつきに敏感にならざるを得ないので、洗ってる感じで髪のコンディションと体調もなんとなく分かるようになった。自分は薬を飲んでるんだけど、薬を切り替えたときになぜかうまく洗えなくなって、「あーこの薬合ってねーな」と分かったりした。

・石鹸選びが楽しい
別にシャンプーだって色々選べて楽しいだろうけど、まあ石鹸は手作りも含めると無数に種類あるので。慣れてくると油脂の配合を見て自分の髪との相性がだいたい分かるようになるのも面白い。

・コスパがいい
使う石鹸にもよりますが。リンスはお酢なので、やっすい穀物酢とか買ってくると85円で半年以上もちます。

・セルフケア用品をシンプルにできる
ミニマリスト()的な?顔も体も髪も石鹸1個ですむ。色々選んで買ってくる手間がなくて楽。コスパ的にも良い。

・旅行が身軽になる
特に長期に海外とか行く場合。石鹸とお酢(無いなら最悪レモン)は世界中だいたいどこででも手に入るので、持って行く手間と現地調達の心配をしなくていいのが楽。売ってる中で一番オーソドックスな石鹸選んどけばだいたい間違いない。

あとサステナブルとかエシカル()とか色々意識高そうなことが言われてますが、自分が石鹸洗髪してる理由はそんな高尚な動機からではないので割愛します。
抜け毛とか白髪が減るとか髪質が良くなるとかも特に劇的な違いを感じないので割愛(ああでも髪の指通りは良くなったかも)。前に使ってたアミノ系のシャンプーと大差ないです。


デメリット


・乾燥しやすい
普通のシャンプーで乾燥する人は絶対乾燥すると思う。普通〜ややオイリーな自分も冬場は乾燥してるなーと思うことがある。リンスに保湿剤入ってないんだから仕方ない。
なのでお酢にグリセリンを少量入れるか、タオルドライ時に油分を補給してやると和らぐかもしれない。自分はあんず油を使ってます。

ツバキ油より香りが良くて軽やかなのが好み。一番上の見出し写真に写ってるあんず油はさらに香りマシマシで商品名の「贅沢に香る」はダテじゃない。

お酢の濃度を上げてやるといいとかアップルサイダービネガーがいいとかも聞くけど、試しても自分は違いを感じなかったです。

・カラーのもちが致命的
カラーがすぐ落ちる。使ったことないけど白髪染めとかも落ちるのかもしれない。実際ピンクとかモーヴとかグレーとかのただでさえ入りづらい色に染めてた頃は、染めた直後の洗髪で30%ぐらい落ちるので、もう染めてるんだか落としてるんだか分からない感じになっていた。洗うたびにキューティクルパカパカ開けてるんだから仕方ない。
石鹸洗髪してる人にはカラーしてない人も多いようだけど、でも髪色のおしゃれを諦めたくないという人にはブリーチしてヘナをおすすめする。ヘナはキューティクルに色素を入れるんじゃなく、髪の内部に入った樹脂色素が髪と結びつくらしいので(理系じゃないので詳しくはググってください)、一度染まったら半永久的に色が落ちない。自分は半年に一度ぐらいLUSHのヘナで染めてるけど、確かに石鹸で洗いまくっても次に染めるときまでほぼ色落ちがないです。

LUSHのヘナは金属塩(と訳していいのだろうか。metallic salts)が入ってないので、色に飽きたらそのままブリーチで落とせるのもいい(ただし自己責任で)。
金属塩が入ってるヘナで処理した髪は、ブリーチすると最悪溶けるとか燃えるとかするらしい。自分は試してないので分かりませんが。ほんとかよと思いますが、英語圏のブログでは結構言及されてるので、気になる人はググってください。
ヘナ買うときはきちんと成分見て買ってくださいね。

・慣れないと(もしくは体調が変わると)失敗しやすい
たかが髪洗うのに失敗てなんなんだって話ですけど。ちゃんと洗えてないと、もしくはリンスがうまく行ってないとギシギシベタベタになります。慣れるとそんな心配もなくなりますが、今でも体調が安定しないときはすすぎ時にちょっと神経質になる。
ただ、よく言われる「石鹸洗髪始めてから2週間は髪に残ったシリコンや毒素()が抜ける時期。全部抜けきるまでベタベタするのは我慢」はちょっと違うと思っていて、適した石鹸選びと洗い方に気をつければ最初からベタベタしないんじゃないかと思ってる(個人の意見です)。詳しい石鹸選びと洗い方については次回以降書きます。


向いてる人

以上を踏まえて向いてる人:

・ヘアケアの楽さの優先順位がおしゃれその他より上な人
自分だ。ズボラともいう。

・試行錯誤が好きでテキトーな人
シャンプーより工夫がいるし失敗も相対的に多い。ある日突然髪がギシギシベタベタになっても原因を探るのを楽しむぐらいのテキトーさがあると楽だと思います。
いつもシャンプーでなんとなーく泡立ててなんとなーくすすいでみたいな面白くもなんともなかった時間が、毎回軽く実験みたいになって面白いです。

向いてないかもしれない人

・ヘアカラーにこだわりのある人
普通のヘアカラーはすぐ落ちるし、ヘナは色数が限られてくるので。

・整髪料を日常的に使う人
自分ほとんど使わないので分からないけど、整髪料に入ってる鉱物系の油分とか、キープ成分的なものが石鹸で落とすには相性が悪い気がするので。石鹸と相性のいい整髪料の作り方はそのうち気が向いたら書きたいです。

・髪質が細い、柔らかい人
自分は剛毛なのですすぎ時など取り回しが比較的楽なのですが、柔らかい人は絡まりやすかったり大変かもなーとは思う。

・ロングの人
同じく取り回し問題。絡まりやすいだろうし、そもそも洗う段階で大変そう。

・超硬水地域にお住まいの方
ヨーロッパとか。水に含まれるミネラル分が石鹸と反応して石鹸カスになりやすい。普通のシャンプーすらも泡立ちにくくてビビる。アメリカも一応硬水?自分が住んでた地域(カリフォルニア)はあまり硬度の高い水ではなかったので支障なかったです。日本は軟水で石鹸に取っつきやすい国。みんな石鹸使おうぜ。


以上です


次回はおすすめの石鹸その他について書きます。

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