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RX7900XTX省電力化計画

前回までのあらすじ。

パチンコ連勝で調子に乗ってRadeonRX7900XTX買っちゃった!イケイケのOCモデル買ったんだけど検証してみたらベンチマーク中最高電力が457Wがとかヤバ過ぎぃ!

監督もたまげる爆熱っぷり

流石にこの電気代高騰の時代にゲーム中450W稼働がデフォとか財布に厳し過ぎる。

てなわけで、省電力化に向けた検証あれこれ。

と意気込んで色々検証開始したんですが、AMDソフトウェアが非常にアレ。

電力10%落としてみた→FF15ベンチクラッシュ。
AMDの標準ソフトウェアはなんか不安定で、おまかせの自動チューニング以外は大抵クラッシュしてしまう。また、AMDアプリケーションがクラッシュすると、Free−syncとかの常駐システムも停止してしまい、待機電力が90度迄上がるという持病まで再発してしまいました。(再起動したら治った)

だったらアフターバーナー使ってみる

AMDアプリケーションのパフォーマンス制御が不親切かつ制御がショボくてマジイマイチなので、代わりにアフターバーナーによる電力制限をトライ。

まず10%パワーセーブ

10%電力低下により最大Wが378Wになっている。

次に10%セーブ+コアクロック2500MHz制限

最大ワット数は382W。むしろワット数は上昇していて、クロック制限の恩恵はあまり感じない。

更にAMDアプリケーションによる簡易電圧制限モード

こちらは418Wと微妙な低下。スコアは最も高いが、やはりアプリケーションに任せたらかなり控えめなパワーセーブとなる模様。

うーん、もうちょい抑えれないもんか?

そういえばOCモデルにはモードチェンジ機能があった

taichiにはグラボ本体にBIOSを切り換えるツマミがある

Q=quiet(静粛モード)
P=Performance(爆熱モード)

予め学習しておくもんだね。
てなわけで、Qモードに切り換えてから消費電力を測定していく。

ちなみに、BIOSスイッチを切り換えると何故かドライバーが全て無効化されてしまい、再インストールする羽目に。あぁん?なんで?

Qモードのベンチマーク

Qモードノーマル

369WとPモード寄りは明らかに省電力に成功している。最高クロックは2820MHzとなかなか。ホットスポットは82℃。おー、悪くない。

Qモード10%セーブ+2500クロック制限

Qモードから更に10%セーブかけてる為、電力は323Wまで下がった。ホットスポットは81℃とあんま変わらず。最高出力に関しては134Wも削った事になる。スコアも一気に低下して遂に10000を割る。

ただ、FF15はRadeonに最適化されたソフトウェアとは言い難い為、念の為3Dマークでも計測してみる。

まずはタイムスパイエクストリームだ。

Qモードノーマル

457Wを叩き出したPモード&レイジ設定でグラフィックスコアが14514なので、1000位低下してる。
消費電力はやはり370W位は出ていた。

Qモード10%セーブ+2500クロック制限

なんかコアクロックの波形が不安定な感じ。グラフィックスコアも12926と更に低下。

ただ、電力面ではFF15ベンチ程低下した印象はなく、あまり旨味は無さげ。

続いてファイヤーストライクウルトラもテスト。

Qモードノーマル

Pモード&レイジ設定のスコアで19726なので、1500位低下。

Qモード10%セーブ+2500クロック制限

更に800位スコアダウン。
うーん、消費電力も見てみたけど、同様に大きな低下はなく、やっぱりクロック制限をかける意味はあんまないかもな。

結論&考証

色々試した結果、Qモードノーマルか、Qモード&クワイエット設定が370〜380W付近で、最もワッパは良くなりそう。本気を出せば320W位まで落とせるが、比率でいうと
380/450=0.84(84%)
320/450=0.71(71%)

なので、320Wは流石に落とし過ぎな気がしなくもない。

Qモード&クワイエットで実際のゲーム(ゴーストワイヤートーキョー)で試してみたが、パフォーマンスに特に違和感は無く、レイトレオン&4K最高設定でもFSR2.0オンで普通に平均FPS100以上出ていた。

ただ、時々画面がチラつきが発生したのだが、実際のFPSやこのグラボのメモリ速度の事を考えたら、むしろディスプレイポートの速度がグラボに追いついてないという印象だ。

あとQモードは云うほどクワイエットではなく、負荷がかかるとやはり冷却の為にガッツリ回る3連ファンでブォー!と中々の音がしていた。

最後にオマケでサブ機のRTX3060のベンチマーク結果も載せておく。

RTX3060ノーマル

RTX3060では最高出力で174.5W。単純に倍にすると大体350Wなのだが、スコアは2.5倍位はあるので、RTX30シリーズに比べたら多少はワッパは良くなっているらしい。

ちなみにRTX3070tiは290Wでスコア6500位(頑張ってOCして6800位)。パワーセーブで220W運用したらスコア6000弱位なので、倍にしたら440Wで12000。RX7900XTXの場合はQモード370Wで10157という点を考慮すると、やはりRTX30シリーズよりはワッパは良くなっているわね。

結論から言うと、まぁRadeonはなかなかクセがあって扱いが難しいグラボという印象だが、RTX30シリーズを超える実力は確かにある模様。ワッパも悪くなく、現状のゲームではQモードでも全く不都合は感じない実力はある。

スコア差はそこまで無かったものの、単純に最高性能を引き出すのがPモードで、ワッパが最も良いのもQモードノーマルっぽいので、ASRockもその辺なかなか考えて作ってるみたいですね。

色々学びのあるベンチマークが出来たので、今回はここまで。

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