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続キ続ケル

素敵な物語をかきたい。
文字はいいぞ。目で読むだけで、そこに世界が広がるのだから。

誰かが不特定多数の誰かに宛てた文章を読むのも好きだが、自分で自分に文章を宛てるのも、なかなか好きである。誰に読ませるでもなく。読ませるなんて烏滸がましいことを私はできない。ただ、誰かに届いてほしいという心情が私の中の何処かに存在するのは事実である。

他愛もない、何の変哲もない、行く宛てのない唯の戯言が誰かの目に留まると言うことこそが、私という生命が続いている証なのである。世界を包み込む無限大の網に放り投げたこの文章もいずれ、何処かの誰かの目に留まり、それがその国の言葉に、はたまた、誰かの心の言葉に翻訳され、やがて音もなく消えていくのだろう。私の生命もその様に死に絶えるのかもしれない。

私は、素敵な物語をかきたい。
文字はいいぞ。
目で読むだけで、そこに世界が広がるのだから。
目で読むだけで、そこに生命は続くのだから。

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