令和6年能登半島地震ルポ金沢市より④


【読む際のお願い】
⭐︎令和6年能登半島地震に関して、地震災害やテレビによる災害速報について記録しました。心身に負担を感じやすい方はご注意下さい。
⭐︎自宅は金沢市内で沿岸から10キロ近く離れているが海抜は高くない。
⭐︎公的機関の情報ではなく個人の体感を記したものであり、曖昧な表現や報道機関の情報と誤差、矛盾が生じうることを留意してほしい。

─2024年1月4日

嫌な夢を見ている。人々がパニックになっている。どうして皆んな慌てているのかは知らないが、たくさんの知り合いに逃げようと誘われる。

午前8時頃、たくさんのサイレンがなっているのを聞いてうっすら目を覚ます。アラームは遅め9時半に設定してあるのでもう一度目を瞑る。

午前8時15分頃、やや大きめの揺れが10秒足らず。おそらく能登で震度2を観測した地震だと思う。やや強く感じられた。目が覚めたので記録をしている。最初の地震から4日経った今も体で感じるほどのの地震活動が続いており、緊張感を途切ることができず。ニュースでは、県内死亡者数が73人に増えていた。

午前11時過ぎ。なんだかんだ布団の中で寝たり寝なかったりした。X(旧Twitter)を通じて多くの方からご心配、応援のメッセージをいただいた。本当にありがたい。私たちのことを少しでも注目してくれているのだと実感している。
ニュースでは輪島市の朝市通り、珠洲市の見附公園、穴水町庁舎とツールド能登で走った見覚えのある地域が地震や津波の被害を受けている映像を見る。この災害が決して他人事ではなく自らも当事者なのだと改めて気付かされる。
ヘリコプター等をによる空路、自衛隊のホバークラフト等による海路を使った物資、機材の搬入が進んでいる。より多くの被災した人に届くことを期待する。県内死亡者数は78人、行方不明者は51人と発表された。

午後2時頃。NHKニュースで発表された行方不明者の名簿を見る。依然行方不明者数は51人。住居移転などにより今回の災害に巻き込まれたか分からない人もいるとしたものの、津波に巻き込まれた可能性がある人もいるという。
テレビ各チャンネルはニュース番組が多いものの、段々といつも通りの放送に戻ってきている。
必要な時に災害関連の情報を提供してもらっているわけであり、少しずつできることから取り戻していかなければならない。

午後3時45分頃。やや大きな揺れが10秒から15秒ほど。3時55分頃にも同程度の揺れが10秒ほど。家がミシッと音を立ててからガタガタと揺れる。ここ数日このような揺れが続き、終わりが見えない。

午後6時過ぎ。NHKにて夕方の情報番組が放送再開。地震関連で臨時ニュースが続いていた。
なおも今回の震災について映像や被災した人のインタビューを放送。心身がかなり疲弊しているのかあ姉がチャンネルを変えたがった。
県内死亡者数は84人、行方不明者数は79人。

午後9時半頃。行方不明者を改めて安否不明者としてこれまでの79人に加え現在計179名の名簿が公開されている。いつから「安否不明者」としているかは定かではないが、少しでも多くの人が無事に発見されることを祈る。

【メッセージ】
 これまでの3日間、SNS各種では多くの方々が災害支援の在り方について議論し、時には言い合いに発展しています。石川県内でもテレビやラジオでは東京局発の番組が最も早く情報を伝えており、おそらく日本各地どこも同じ量の情報を得ている状況です。なんらかの形で支援を計画してくださっている方は、石川県や各市町の自治体、政府、赤十字などの公的機関が発信する情報に基づいて、可能な範囲でお気持ちやご支援をいただけると本当に助かります。




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