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所持金が少なくなるとむしろワクワクする

来月に友人と旅行へ行く、という話はこれまでに何度かしてきた。そして、予算は10万円を下らない。ということで、僕はなんとか13万円ほど工面しました。「節約節約ゥ!」と、あまりにもケチケチした生活をするのは性に合わないため、無理のない範囲で倹約に努めた。その結果、来月の旅行までに僕が使えるお金はヒジョーに少ない。ざっと、通常時の半分くらいです。確かにこれは一見苦しい。自由に使えるお金が少ないのだから、そりゃそうだ。しかし、考えようによっては存外悪くない状況なのだ。

正直、無職を脱して働くようになってから、金銭感覚にやや歪みが生じていた。例えば外食をする際、金額をほぼ気にせず注文するようになった。さすがに「金額に目もくれない」という程ではありませんが「少食の僕がファミレスでどれだけ注文したって、金額はタカが知れているだろう…」という驕りがあるのだ。つまり、金にモノを言わせて考えることを放棄している、ということになる。これがよくない。

僕は今欲しいものが2つあります。2つとも金額は2万円なので、あわせて4万円だ。もし来月の旅行がなければ、僕には13万円の貯蓄があるわけですから、4万円をポンと出せてしまう。迷わず出すでしょうね。しかし、今の僕はそういうわけにはいかない。買えたとして1つ。なんなら1つを買うのすら苦しいくらいだ。なので、ほぼ毎晩のように悩んでいます。買うべきか、諦めるか、いや分割払いで買うか…などと考えるわけです。結局は買うか買わないか、答えはその2択なので何の生産性もない思考なのですが、僕はこうやって悩んだり考えたりするのが結構好きなんですよね。限られた予算をどう使うか…。ゲームだってそうじゃないですか。チートでお金やアイテム、資源を無限にすることはできますが、それによってゲームの寿命は一気に縮んでしまう気がします。限られたお金、体力、資源、時間、その中でやりくりをすることにゲームの面白さが詰まっていると思うので、それを現実にも反映してやればいい。

実際、お金に余裕がある時よりも今の方が少し生き生きしています。何かにお金を使うたび、ライフが削られていくようで生を実感できる。無駄遣いも減るので、精神衛生にもいい。今回は旅行というイベントによってこの状況を強いられているわけですが、今後は自分で自分を追い込んだ方がいいのかもしれない。例えば、定期的に10万円規模の何かにお金を使うとか。趣味でも、完全なる浪費でも、あるいは意識を高く自己投資でもなんでもいい。とにかく、あぶく銭を持っている状態を作らないほうがいい。身の丈にあった所持金で緊張感のある生活を送っていきたい。

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