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お昼寝が趣味で何が悪い

どうしても5連勤を避けたくて謎に策を弄した僕ですが、敢えなく撃沈。不本意ながら5連勤をする羽目になりました。そして昨日は久々の休日だったというわけで、だからこそ気づいたことがあります。休日にしか楽しむことのできない極上の娯楽があることに。もったいぶらずに言いましょう、それは「お昼寝」です!肩透かしを喰らいましたでしょうか。まあ聞いてください。

実は、お昼寝って普段はなかなかできないのですよ。朝起床→労働→退勤→就寝、この流れの中でお昼寝のつけ入る隙はないのだ。となれば、実行できるのは休日のみ。なんて限定的でレアで貴重なプライスレスイベントなのでしょう。朝は仕事の日ほど早く起床する必要はありませんが、昨日はニチアサを観るため8時には布団から出ていました。そうすると、昼過ぎ頃にポカポカと眠気がやって来るわけです。業務中であれば無理にでも覚醒しなければなりませんが、休日は睡魔に身を委ねる怠惰が赦される。何の心配もいらない。ただただ「眠たいなあ、寝たいなあ」という自分の欲求に素直に従えばよいのです。おもむろにスピーカーの電源を入れ、「What Child Is This」を流す。僕はお昼寝の前には讃美歌や北欧の民謡、ボサノヴァなどをBGMにベッドインする。夜に眠る時は無音の環境にしますが、お昼寝をする時間帯は外も明るいので、何か心地よい音を聴きながら眠りたい気分なのだ。そして1時間ほどで目を覚まします。アラームを使わずに起床するのも休日の特権ですね。眠るタイミングも、そして起きるタイミングも己のほしいままにできる。もう最上の贅沢です。どうですか、ちょっとお昼寝に興味がわいてきませんか。

わかりました。きっとまだ「お昼寝」を下等な趣味だとお思いなのですね。いいでしょう、ではお昼寝がいかに高尚なものであるか、今一度知らしめてご覧にいれましょう。たとえば、他人から「休日何してるの?」とか「趣味は?」と聞かれた時に「昼寝かなあ」と答えるのは、なんだかみっともない気がする。精力のない怠けたやつだと思われかねない。であれば、別の表現をすればいいのです。シエスタ、ナップ・・・うーん、横文字もいいですが、せっかく僕たちは語彙に富んだ日本語を操れるのですから、もう少し凝った表現をしたいところ。では、とっておきの言い回しをお教えしましょう。それは「華胥の国に遊ぶ」です。読みは「かしょくのくににあそぶ」で、意味は気持ちよくお昼寝をすること。日本語らしく婉曲がきいていて、なんとも優雅な表現だと思いませんか(おそらく中国語由来ですが)。休日の過ごし方を尋ねられた時に「もっぱら華胥の国に遊ぶかな」と返せば一目置かれること間違いなしです。さあ、もう怖くありません。人目をはばかることなく、思う存分にお昼寝を堪能しましょう。お昼寝が趣味でいいじゃないですか。ささ、今日の日記はこの辺にしますので、1秒でも早くお布団に入って眠りましょう。華胥の国があなたを待っていますよ。

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