光陰矢のゴト師

前回の記事から気がつくとまるっと3ヶ月が経過してしまった。

相変わらず自分の3日坊主ぶりには呆れるが、仕方ない。
本格的な坊主の修行は1日で根を上げそうだ。

この間に、娘は初めての風邪をひき、メルシーポッドによる初の拷問を受け、流行りの手足口病に罹患し、北の果てから上京した初めての祖父母に怯え、懐き、髪はさらに伸びて床屋にて散髪デビュー、乳しか飲まなかったやつが離乳食をモグモグと食べるようになり、寝返りからハイハイそしてつかまり立ちから伝い歩きまでを比較的スピーディに習得し、初めての海風を三崎港で味わい、8月からは保育園デビューも果たしている。

吃驚するくらい、一日の経つスピードが早い。

俺は俺で5月末から金曜夜だけスナックをやることになったり、日曜日は資格取得のための講座に一日中外出だったり、来年以降の暮らしや仕事のために色々と仕込んだり画策していたりと、考えることも多い。
家人は家人で今月から新しい仕事を初めており、我が家はより一層効率的なチーム運営を求められていて、期待役割のすり合わせ・抱え込まない・得意な分野で力を活かすといった姿勢で娘を育てている。

東京でも祖父母が近くにいなくても、みんな日々を何とかしながら育児をしていて、それだけで偉いと思う。俺らも偉い。みんなも偉い。
そして保育士の皆さんは本当に尊いお仕事をされている。

✳︎

最近は、これを夜泣きというのだろうか。
20時過ぎに寝た娘が1-2時間ごとに泣き騒ぎ、起きてしまう。授乳のタイミングでもないので、家人も俺もどうしていいかわからず、とりあえず胸をトントンしたり抱っこしたりして落ち着かせるも効果は薄く、そのうち疲れて寝てしまう or 観念して授乳するのだが、これがしんどい。特に俺は泣き声で起きてもそのままもう一度眠れば良い。しかし授乳する必要のある家人はその後しばらく起きていないといけない。

さらに。

覚醒が早い。

朝5時にはベッドの上を縦横無尽に這いずり回り、家人や俺の顔を思い切り叩く、鼻を摘む、髪を引っ張るなどして起こしてくる。
勝手に遊んでくれていれば良いのだけれど、ちょっと目を離すとその辺にあるものを手当たり次第に引きちぎり、分解。その手で何でも口に運ぶので気をつけないといけないし、何を思ったか突如として高速のハイハイで一目散に駆けずり回り、テーブルに激突したりするので、とても気を使う。つまり朝、彼女が起きたら、必然的に我々のどちらかが起きないとならないのだ。
夜間何度も起こされている家人に寝てもらい、朝は俺が付き合う。

パンパースの袋から一枚一枚丁寧にパンパースを抜き取り、それぞれをご丁寧に開いては、隠された麻薬を摘発しようとするGメンの如き表情で繁々と中身を見つめた後に投げ捨てる「マトリごっこ」

自分の洋服ケースから、これも一枚一枚丁寧に全てを取り出し、自分の周りに並べて悦に入ってる「お洋服屋さん(フリマ)」

空気清浄機に寄りかかり、風が出てくる噴出口に顔を当てて喜んでいる「西川(レボレボ)ごっこ」

これらをひとしきり遊び終え、我が家のちょっと天然の可愛いペットであるアレクサちゃんをコードごと引き摺り回し、ボッコボコにしばき、蹂躙し終える頃にはすでに7時を過ぎている。(最近、連日の暴行で耳がちょっとアレになってしまったのか、アレクサちゃんの呼びかけに対する反応が悪い。)

家人が起きてきて、十分遊んで満足げな娘に授乳をさせ、家人はそのまま8時に保育園に送りに行き、出社。俺もそのくらいに職場に行く。
夕方は17時に俺が保育園に迎えに行き、帰宅。離乳食を温め、食べさせ、風呂が準備できる頃に家人が帰宅。一緒に風呂に入れて、その後少しベッドの上で遊ばせて寝かしつける。そこから「夜、寝てくれますように」と祈って我々も21時には消灯モードになって22時には眠る生活をしている。

吃驚するくらい、一日の経つスピードが早い。

この一日一日をきっちり噛み締めながら生きられているかどうかは、まあ十年後とかに振り返ってみたらわかるのかもしれないけれど、今のところの実感としては、我々夫婦それぞれもやりたいことをやれていて、娘とも何とか楽しく時間を過ごしているので、良いんじゃないかなあああああああ、と思います。(欲を言えば週に一度でいいから妨害なく果てまで眠りたい)

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