古道具は死なず?
ルロイ・アンダーソンの人気曲のひとつ《タイプライター》。
会社から〝タイピスト〟なる職業がなくなって幾星霜。それでも〝タイプライティング〟のイメージを前面に出したこの曲は、ポップ・オーケストラのレパートリーとして愛され、人々の心に軽快で快いリズム感を残してゆく。
演奏家たちもノリにノッて、それぞれの持ち味を生かした演出でステージを楽しませてくれるのである。
この曲が存在する限り、世が「ワープロ〜パソコン〜スマホ〜(その先のメディア?)」と移り変わっても、タイプライターは我々の記憶に残り続けるのだろうね…
たとえプッシュ式になっても、電話番号の〝ダイヤル〟も、テレビの〝チャンネルも〟回されるのだ、概念的には。
我が家の押入れの奥に眠っている一台のタイプライター。
現役は引退しても、その夢の中でパチパチと、思いの丈を綴り続けているのだろうか。
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