〝小説家〟スヌーピーの代表作『ある真っ暗な嵐の夜だった It Was a Dark and Stormy Night』–––––
––––– 〝なろう系〟が世の読書人口への供給過多を起こすかと思われる昨今。スヌーピーの小説執筆の執念は、特に文章を趣味として書く人種の共感を呼ぶものではないか。出版社に原稿を拒否されて落胆するスヌーピーの姿に、コンクールなどに楽譜を送っては不発に終わり苦渋を舐めさせられ続けた筆者の過去をつい重ね合わせてしまう。
遡れば、確かチェーホフの短編『イ
少年と老芸術家の放浪記
本記事は10年以上前に書いたまま〝お蔵入り〟状態になっていたものである。現在の筆者の語り口と異なる印象もあるかもしれないが、あえて加筆せず、そのまま掲載する事をお許し願いたい。
《家なき子》(2000, France)
今《Chanson de Rémi》と題する小品に取り掛かっています。題材の由来は、児童文学の古典的名作『家なき子』(Sans famille)から。
小さい頃に初めて読み通した長編小説がこの作品だった事もあってか、エクトル・マロのこの作品には少なからず