夢だけが…

私が この世に生まれてきた意味って
一体 何だろう…?

物心つく前に 既に
『父親』という存在はいなかった…
田舎町にいる祖父母達に育てられた事に
何の疑問も抱かず
子供時代を過ごしてきた…

…残酷な真実を 無理矢理
知らされるまでは…

真実を知ってしまってから
『男』という生き物に対して
『嫌悪感』と『恐怖心』を抱くようになって
誰かを好きになっても それを拭えずに
「自分の心が、汚れてしまう…!」
と いつの間にか
見えない『防御壁』を作り上げて
『男』に対して 心を閉ざしていた…

誰からも 愛されない
誰の事も 愛せない 愛さない…
心の中がズタボロになって
自分が自分でいられなくなるぐらい
苦しんで辛くなるなら
いっそ 独りのままでいい…

自分が生まれてきた意味が
どこかにあるのだとしたら
それは 自分自身の為に
生命(いのち)を 人生を
全うする事…

…決して 誰かを愛する為なんかじゃない…

他の誰も 自分の夢を
叶えてくれるワケでも
幸せにしてくれるワケでもない…
自分自身で 歩いて
掴み取らない限り
夢は叶わないし
幸せになれやしない…

…不確かで 愚かな愛なんて
何の意味もない…

夢を全うする為なら
心が汚れずに済むなら
いつまでも 見果てなくても
夢だけを追いかけていたい…

…夢まで失ったら 自分には
何も残らないから…


※2023年7月25日、作(アップデート版)

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