ラムから目が離せなかったCATSの話
こんにちは。
劇団四季の名古屋劇場で上演されている、11月24日の昼公演のCATSを観てきました。
劇団四季の地方公演は見たことがあるのですが、専用劇場かつビッグネームの公演を見ることが初めてなのでドキドキして劇場に向かいました。
そこで出会ってしまったラム・タム・タガ―(以下ラムと呼びます)。彼から目を離せませんでした。
恥ずかしながらCATSという公演が面白いということはわかっていたのですが、あらすじも何も知らない状態で1幕を観たので、正直どんな話なのか全く分からず、休憩の間に急いでパンフレットを読み、同行してくれた友人(先に1度CATSを観劇した子)から軽く説明を受け、大きく物語があるものではなく、個性豊かなキャラクターたちがジェリクルキャッツに選ばれるべく自己紹介なり他己紹介なりを繰り広げるお話だと知りました。
そんなキャラクターたちの中で私はずっとラムを目で追ってしまっていました。CATSのキャラクターたちは猫をイメージした衣装を身にまとっているわけで、1階席の1番後で、オペラグラスを持っているとは言え最も遠い席にいる私からすると、パッと見るとキャラクターを分けて認識することがとても難しいのですが、ラムだけは首回りにファーのようなものをつけ、背格好もガッシリしており(これはキャストさん次第かもしれません)、1度で覚えられたのです。
それをきっかけに、ラムを中心に2幕を見ていたのですが、どんどんラムに夢中になってしまいました。
私が印象に残っているラムは「スキンブルシャンクス~鉄道猫」と「ミストフェリーズ~マジック猫」の場面のラムです。
まず「スキンブルシャンクス~鉄道猫」。
猫たちが歌に合わせて鉄道を作るのですが、その少し前、女性陣が男性陣を椅子にして座る振り付けがありました。ここでラムは1回目は素直に椅子になっているのですが、2回目の同じ振りの際に1番端にいることをいいことに、休日のお父さんのように横になって呑気に残りの猫たちを眺めはじめ、ラムの上に座るはずの女の子(記憶が確かならシラバブ)にもう!という風に強制的に引っ張られていて笑ってしまいました。
そして「ミストフェリーズ~マジック猫」。
ミストフェリーズはラムと比べると小さく、キャラクターの性格からしてもラムと全く仲が良くなさそうにもかかわらず、オールドデュトロノミ―(以下司祭様)が戻ってきたときに二人で仲良く肩を組んでいる瞬間があり、そこ仲良いんだ!?となったのが面白かったです。
あとこれは余談なのですが、司祭様を取り戻す際のマジックが入れ替わりマジックで、入れ替わりの対象となったのがヴィクトリアでした。司祭様が戻ってきて皆が司祭様の周りに集まって喜んでいるときにミストフェリーズが下手からヴィクトリアを引っ張り上げているのを見て、ヴィクトリアのことを忘れていなかったことに勝手に嬉しくなりました笑。
終演後、キャスト表とパンフレットを見比べながら友人と話していたのですが、友人が前回見たラムと全く違っており面白かったという話になりました。
私たちが今回観たラムは大森瑞樹さん。豪快でオラオラ系、やんちゃ系のキャラクターでした。友人が初めて見たラムは神永さんで、言葉を選ばずに言うと大森さんと比べてカリスマ性がある感じがして、親しみやすさは全くなかったそうです。
キャストによってキャラクターの解釈が変わるということは知識としては知っていたのですが、演劇初心者の私たちでもわかるくらいに違うキャラクターになるということが意外でしたが、面白かったです。
ラムを好きになれた素敵な公演で、初めてのCATSでラムを演じてくださったのが大森さんで本当に私は運が良かったと思います。また大森さんのラムが見たいし、別の方のラムも見てみたいので、CATSを見に行きたいと思います!
ちなみに11月24日昼公演のキャスト表です。ななめからですみません。
![](https://assets.st-note.com/img/1669987322522-fcUtNyHHRO.jpg?width=800)
ラム以外で印象に残っているシーン&キャラクターたちをつらつら書いていきます。
・「ガス~劇場猫」「グロールタイガー~海賊猫の最期」
今回のキャストさんで1番すごいと思ったのがガスの方でした。老いて疲れた声から、グロールタイガーになった瞬間、声にハリがでて勇ましくなり、その切り替えに驚かされました。表情も凛々しくて、役者さんって本当にすごいなとしみじみしてしまいました。
同じくこの歌のシーンからジェリーロラム演じるグリドルボーンが本当にかわいくてですね…!グロールタイガーにキスされるかと思ったらかわされてしまったグリドルボーンが、グロールタイガーに背を向けてもう!という感じで地団駄を軽く踏んでいてニコニコしてしまいました。
と言いますか、最後のキャスパレみたいな場面で、ガスと一緒に前に出てきたジェリーロラムのしっぽが真っ白だった瞬間に、え!グリドルボーンってジェリーロラムなの!?ってなりました。
・「マンゴジェリーとランペルティーザ~小泥棒」
かわいい!これにつきます。カップルなんでしょうか。他の場面でも二人(二匹?)がきゅっとくっついている様子が見られて微笑ましくなりました。間奏のようなところで二人でくるくるしており、最初はマンゴジェリーの肩に手を置いてランペルティーザが宙を舞って着地したので、そこで終わりかなと思ったのですが、なんと次は逆。ランペルティーザの肩にマンゴジェリーが手を置いて同じように宙を舞いました。それを×2回していました。本当に驚きました。ランペルティーザってめちゃくちゃ小柄なんです。多分今回のキャストさんの中で1番小さいのではないでしょうか。なのに土台の方になるんだ!?っていう驚きがありました。
・マンカストラップ
この方普通にカッコいいんですよね。公平なリーダーって感じで。凛々しくてみんなの前に立って歌ったり踊ったり、ちょっとしたところでチャーミングだったり、普通にカッコいい(2回目)。
そんな彼が司祭様がさらわれてしまった後、みんなが落ち込んでしまったときになんとか士気を上げて司祭様を取り戻そうと言うんですけど、彼も落ち込んでいるから背中も気持ち丸まって、声もどこか元気がなくてシュンとしてしまっていて、この場面で思うことではないのですが可愛らしく感じました。
以上です!拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?