アイドルが歌うアイドル論楽曲

こんにちは、むうです。
先日マシュマロで募集した「アイドルが歌うアイドル論楽曲」にて、楽曲を教えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
おかげさまで、ちょっと耳にしたことはあるけどなかなか聞く機会のなかった楽曲から、全く触れてこなかった未知のジャンルまで手を伸ばすことができ、勉強になりました。

では早速本題に参りましょう。


アイドル論楽曲

送っていただいた「アイドルが歌うアイドル論楽曲」たち。
かなり色々な歌があり、私の独断と偏見で大まかにグループ分けしてざっくり、ピックアップして紹介していきたいと思います。
私がTwitterで載せたポエムとかなり似通ったことを書いていますのでご了承ください。
YouTubeでおそらく公式だろうな〜という動画のみを貼っております。公式でなかった時はお手数ですが教えてください。


1.祈りのうた〜オタクからアイドルへ〜

=LOVE「絶対アイドル辞めないで」
オタクがアイドルに向けて願う、ストレートで純粋で、とっても重い呪いにもなり得るうた。
一昔前であればアイドルが歌えなかった楽曲だと思います。アイドルに憧れた「アイドル」が増えたからこそ、歌わされていると感じない、絶妙なバランスのうた。
オタクが言うと、醜く利己的に聞こえる願いを、アイドルが歌うからこそ純粋で真っ直ぐ、言葉のままに伝えることができる楽曲です。

≠ME「君はスパークル」
アイドルって強いていうならば若者文化だと思うんです。
もちろん、「好き」に年齢は関係ないのでアイドルと同世代でない人がアイドルを好きになることは普遍的だとわかっています。でもやっぱりアイドルと同世代の人がファンの割合としては多いのではないでしょうか。
10代から20代。自分が何者かわかっていなくて、夢も何もない。どう生きていけばいいのか。そういうことを考えるタイミングで、すでに何者かになっていて、夢を堂々と描ける。「アイドル」って時にして憎いほど眩しい。
アイドルとファンの距離が縮まったからこそ出てきた羨望のうただと思います。


2.約束のうた〜アイドルからオタクへ〜

M!LK「Special Thanx」
アイドルって私たちが思う以上にファンのことを愛してくれている、そしてそれを惜しみなく伝えてくれる。
この楽曲はアイドルから贈られる愛のうた。遠くて、近い。
約束のうたの特徴は、メンバーカラー、人数、名前が散りばめられている、これぞアイドルにしか歌えない楽曲という点です。それゆえにリスキーで、でも覚悟の現れ。変わらず大きくなることを約束する壮大な夢と約束のうたです。

私立恵比寿中「フレ!フレ!サイリウム」
物語のうたと約束のうたって似てます。むしろ延長線にあると言ってもいいと私は考えています。
アイドルは私たちの声援を真っ直ぐ受け取ってくれる。そして真っ直ぐにいつもありがとうと言ってくれる。どうしてこんなに真っ直ぐなんでしょうか。
眩しいほどに、届かない星。でもそばにいるよって笑ってくれる。近くで笑顔でいてくれることを、永遠にそうであると、高らかに宣言してくれる楽曲。


3.物語のうた

≠ME「君と僕の歌」
人生を物語にしていきる。それがアイドルだと思っています。この歌はまさに、アイドルが生まれ、アイドルとして生き、アイドルとして歩む物語のうた。決意のうたとも言い換えられると思います。
歌詞の中にも「約束する」というワードが出てくるので、約束のうたに分類するか迷ったんですけど、スタートのうたであり、誓いのうたの側面のほうが強いかな〜と思って物語のうたに分類しました。

AKB48「初日」
AKB48ってずっと歌う楽曲が物語のうたになる印象があります。どうしてでしょうね。AKBメンバーの物語を作る力がすごいのでしょうか。
この楽曲はどんなアイドルグループが歌っても説得力を持つ歌です。でもやっぱりAKB48、さらにいうのであれば、AKB48チームBでなければ完成しない、魂の楽曲です。

Berryz工房「普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」
物語のうたはほとんどが始まりのうたです。でもこの曲は終わりのうたです。より正確に言うと、終わりが見えてきた、ベテランアイドルにしか歌えない楽曲。
歌わされていると思えないのは、アイドルたちが確かに築いてた過去があるから。
メタ的だけれど、嘘くさくない。卒業ソングとも言えないこの絶妙なライン。
10年という長い年月を壮大に歌わずに、事実のみを述べるかのようなさっぱりとした、それでも確かな重みがある楽曲。ベテランアイドルなら誰もが歌えるけれど、この楽曲の質感はやっぱりBerryz工房だからこそです。


4.「アイドル」のうた

三宅健「“悲しいほどにア・イ・ド・ル”〜ガラスの靴〜」
現役アイドルがこの歌を歌う重み。仕事としての「アイドル」と人生としての「アイドル」の狭間を生きる「アイドル」の曝け出された言葉たち。
けれどこの歌詞ですら、私たちの視界に入る、想像し得るアイドルの苦悩。どこから見ても表面。だからこそ「アイドル」のうただと感じました。

小泉今日子「なんてったてアイドル」
先ほどの三宅くんの楽曲が「表にも見せるアイドルの苦悩」だとするのであれば、こちらは「オタクが想像するアイドルの裏の顔」と評してもいいのかなと私は考えています。
でも個人的にはアイドルみんなにこのマインドでいてもらって全然構いません。だってオタクはアイドルの人生を背負えない。アイドルは人生をかけて「アイドル」に成るのに。
軽やかで強かで、「清く、正しく、美しい」アイドル。どこまでが表でどこからが裏なのでしょうね。オタクが見える範囲はきっとどこまでも表です。


5.美学のうた

MAPA「アイドルを辞める日」
アイドルから見た全て。アイドルの強さと痛みが詰め込まれた、「アイドル」で在り続ける意志と覚悟を歌った楽曲。
言葉の力が本当に強いです。MAPAというアイドルが歌うからこそ生まれる迫力と説得力。何者かになるという意思が生み出した「アイドル」の生々しさ。
まさに「生きている」アイドル。

SixTONES「人人人」
ステージに立ち、エンターテイメントを背負うアイドルのうた。
この楽曲はどのグループが歌っても迫力のある曲になると思います。でもSixTONESのための、SixTONESが歌うからこその楽曲。
「何があったって show time」や、ジェシーが歌う「Gotta  be a  stars 震える手を抑えながら」の歌詞の重みたるや。
人であり神であり、アイドルに成ってステージに立つ。その覚悟の片鱗を覗かせてくれる楽曲です。


余談

これはすっごい余談なので飛ばしてもらっていいんですけど、私はやっぱりSixTONESとハロプロのオタクなので、SixTONESとハロプロの楽曲で思いついた分だけ分類してみました。
正直思いついた分しか書いてないのでこんな感じになっちゃうんですけど、皆さんの意見もたくさん聞きたいです。対戦よろしくお願いします笑。

物語のうた : 光る、兆し(SixTONES) 音色(SixTONES)
        行かなくちゃ(竹内朱莉/アンジュルム)
美学のうた : 25歳永遠説(Juice=Juice)
        アイドル天職音頭(つばきファクトリー)


アイドル論とは。

アイドル論とは何か。
私個人としては、アイドル論=美学と言い換えてもいいと思っています。
オタクがアイドル論を論じることはない、というのが私の持論です。
オタクが語るアイドル論は好みの、理想のアイドルを発表しあっているだけで、決して論じてはいない。
オタクが見ていて、知ることができるのはアイドルが表に見せているほんの一部分にしかすぎないからです。
だからこそ、アイドル論はアイドル当人たちしか論じることができず、正解はアイドルの数ほどある。ゆえに、美学と言い換えることができると考えています。

これが、皆さんから送っていただいたアイドルが歌うアイドル論楽曲を聞いて達した結論です。

皆さんから送っていただいた楽曲を聞くまで、私の思考は結構ざっくりとしかアイドル論を考えていなかったようでした。
私が「アイドル論」と名付けていたものは「美学」だったのかもしれません。
ここら辺は正直まだごちゃごちゃいていて結論は出せませんが、もっと細かく、私が定義する「アイドル論楽曲」を探していこうと思います。

重ね重ねになりますが、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

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