今はもう誰も 第3話 別れと出会い
ある日、急に翔子が会社に来なくなった
調べてみると、退社になっていた
そして連絡先も着信拒否
「お互いの為に、さようなら」
こんなメッセージを最後に
翔子は佑樹の前から姿を消したのである
佑樹は悲しかったが、翔子を探したり、追いかけたりはしなかった
それは翔子の想いが分かっていたからである。
意味のある別れ、、、
佑樹は若い、、、翔子に依存していたから別れは辛かった、、、👃🏾
翔子を想って何度も抜いた、、、👃🏾
毎晩抜いた、朝起きてまた抜いた、、👃🏾
そうやって自分の中に押さえ込んでいた
そして佑樹はこの期に転職をする
学生時代に学んだITスキルを活かしての就職は実践がない為、中々難しかったが、何とか中堅のIT企業に就職する事が出来た
佑樹はその会社で仕事に打ち込んで、
順調に実績を積み上げていく、、、
3年程経過して若さもあって、新人の教育担当を任命されるようになった
そしてその年に入ってきた新人
真美 25歳 彼女も転職組で、同業他社からの転職だった
なので充分なスキルはある
その為彼女への教育はそれほど難しいものでは無かった
彼女は仕事の覚えも良く、テキパキ仕事をこなす
なので、早くに仕事を終わらせる事が出来るから、仕事終わりに食事に行く事も
しばしばあった
そんな関係を続けていれば、どうしたって情も移れば好意も抱く
佑樹は真美の事を好き❤️になっていた
真美もまんざらではない雰囲気である
ある日の仕事終わり
その日は佑樹が真美を食事に誘った
佑樹「はい、ご苦労様でしたー」
チーンとグラスが鳴る
真美「お疲れ様でーす」
仕事の事や会社や同僚の話で盛り上がったあと
佑樹「真美さんは今、誰かお付き合いとかしてる人いるの❓」
真美「そんなのいる訳無いじゃないですか、、、居たら此処へは来ませんよ」
佑樹「ああ、なるほど、、、」
真美「佑樹先輩こそ、どなたかお付き合いしてる方いらっしゃるんですか❓」
佑樹「あはは、それこそ、そんな訳無いじゃんって話しだよ、そんな人いたら
君を誘ってないよ」
真美「アハハ、やっぱそうでしたかw」
佑樹「てー事はだなぁ、、、
オレが立候補しても良いって言う事だよねぇ、、、」
真美「えーっ、佑樹先輩、立候補されるんですか‼️」
佑樹「ああ、ダメかなぁ❓立候補、、」
真美「いゃあ、良いんですけど、、、」
佑樹「じゃあなに❓」
真美「佑樹先輩、当選確実です❣️」
佑樹「ありがとうございます、ありがとうございます、皆様のお陰を持ちまして、この度、、、おーい‼️止めてよ
マジっすかぁ、ホントに当確⁉️」
真美「ハイ、わたしの脳内選挙管理委員会が発表しましたから、間違いございません😑」
佑樹は真美の手を取り見つめ合い
佑樹「真美さん、オレが幸せにするから、、、一緒に生きて行こう❣️」
真美「ハイ、お伴させてください」
と、仲睦まじい、カップルがここに
誕生した訳である
真美は美人とまでは行かないが、佑樹にはどストライク、、、うん❓この表現
どっかで聞いたな、、、そそ、、
翔子の事をそう言ってた、、、ふむふむ
そう、真美は何となく翔子に似た面影を持っていたのである
真美は門限があるからこの日は帰ったが
次の日曜日にデート❤️の約束をした
この日から、ふたりのLINEはラブラブモードに突入するwww
そして真美は帰宅後すぐ母親にバレる
母親「真美ちゃん、彼氏出来たの❓」
真美「お母さん、何で分かるの⁉️」
母親「だってぇ顔に書いてあるもんw」
真美「はぁ❓なんて書いてあんの❓」
母親「"あなたと一つになりました"
って、書いてあるはwww」
真美「もう‼️、まだしてないしーっ」
母親「バカね、もう心は一つになってるのが顔に出てるのよ、ニコニコしちゃってさ」
真美「はぁ、、、そっかも」
母親「真美ちゃん、良かったね」
辛い別れ、、、そして訪れた出会い
佑樹は真美を幸せにするぞと
強く心に決めていた
…つづく…
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