さかり 第3話 変化
咲恵の行動は看過できないものが見え始めていた
子供達の保育園へのお迎えに行かない
食事の準備をサボる、スーパーの惣菜ばかりが食卓に並ぶ
スマホばかりいじって碌に家事をやらない、、、掃除は殆どやってない
子供達に八つ当たりをする、、、
梨沙は「お母さんなんてもう嫌いだ」
と言い出した
こんな事から、恭二は咲恵に意見した事もある
恭二「咲恵、最近おかしいぞ、家事もおざなりになってるし、子供達の世話も酷いもんじゃないかぁ、、、どうしたんだい❓」
咲恵「そんな事、なんで言われなくちゃなんないのよ、わたしはわたしのやり方があんの‼️文句ある奴はとっとと出てけーーーッ‼️」
恭二「おいおい、それはないだろう❓
どう見たって、おかしいだろ❓
改善の余地が無いなら、今後の対応も考えなきゃならん、、、」
そんな話しをした一週間後
咲恵「わたし、考えたいことがあるから、ちょっと家、出るから」
恭二「何だそりゃ⁉️君は母親の責務ってのを、今全て放棄してるんだが、それは忘れてるんじゃなくて、放棄何だよなぁ❓」
咲恵「もう、子供なんて鬱陶しいだけなのよ、わたし達には関係ないは‼️もう邪魔しないで‼️」
、、、と全く話しにならない
てか、"わたし達"ってなんだよ、、、
誰がいるんだぁ❓、、、と
恭二は疑問符だらけの頭の中を必死に整理しようとしていた
そして、やはり背後に男が居る可能性が高いという疑念を抱いた
なので、今夜中に咲恵のスマホの内容チェックを敢行しようと思っていた
狙いは入浴時、、、
ロックナンバーはお互い公開なので直ぐに内容を見る事が出来た
真っ黒である、、、愛してる❤だの好きだだの、アソコ舐めたいだのしゃぶって欲しいだの、早く嵌めたいだの、、、
吐き気がする内容だった
一旦、置いておいて、就寝中に全て転送し、メールは転送設定にしておいた
翌日から咲恵は帰って来なくなった
子供達も心配そう、、、だが、梨沙は
逆に安堵しているのかもしれない
それにしてもまだ5歳と3歳
寂しいだろう、、、🥲
黒確定なので、直ぐに弁護士を探した
それは、離婚を進めるためである
子供達には申し訳ないが、母親をやらない女を妻にしておいても弊害しかないからである
再構築を、、、なんて思った事もあったが、子供達の事を考えると、逆にはやく養育環境を確立することの方が優先だと思へた
それに何よりほぼ不倫確定なのだから
弁護士は見つかった、、、何件か回ったが、「しっかり取るものとって、サッサと次行きましょう」といってくれたところと契約した
弁護士いわく、不貞の証拠は不足との事なので、興信所に依頼して証拠を取った
その結果、パート先のバイトの17歳の少年が相手である事、ふたりは至極真剣に考えている事など証拠を交えて報告を受けた
そしたら下の子がお母さんに会いたいとグズるので、最後の確認も兼ねて、報告にあったアパートへ、子供達を連れて訪ねてみた、、、
普通は子供達への心のケアとしては最悪な事なのだろうが、その時は(この母親と決別して欲しい)と言う思いが、恭二をあり得ない行動に走らせていた
アパートを訪ねるとその少年が顔を出す
葵と言うその少年は、子供を連れた男を見て戸惑っていた、、、
中を覗くと咲恵がフリーのTシャツだけで寝床に座っている
恭二「咲恵、下の子がどうしてもグズってお母さんに会いたいって言うから最後に来てみたよ、どうするんだ❓」
咲恵「まだ、分からないの⁉️帰るわけないでしょ‼️子供はつれて帰って‼️邪魔なのよー‼️」
子供達は泣き出し、どうしようもない
こうなる事は分かっていたが、こうするしか子供達に分かってもらう方法が無かった
恭二「さぁ、帰ろ、お母さんはもう、お母さんじゃ無くなったんだ、、、ほらアレ見てごらん、、、お母さんじゃないだろう❓」
梨沙「ホントだ‼️お母さんじゃない‼️💦💦💦」
将暉「うぇ〜ん💦💦💦うぇーん💦💦
おがぁーざ〜ん💦💦💦💦💦💦💦」
帰りのクルマの中は子供達の鳴き声が響いていたが、、、5分程で泣き止んだ
梨沙「グスン😢あんなのお母さんじゃ無いもん‼️、、、もうお母さんじゃないからねあの人、、、」
と将暉に懇々と話しかけていた
そうして家に帰ると、家の前にクルマが一台停まっている、、、
咲恵の妹(義妹)、美咲である、、、
恭二「美咲ちゃん、どうしたの❓」
美咲「あー、恭二さん、お姉ちゃんに電話したら、おかしな事ばっかり言うから、来てみたの、、、もう好きな心は止められないとか、わたしの人生、好きに生きさせてとか、、、」
恭二「そ、そうなんだ、、、実は今もアイツのところへ行って来たところなんだよ、、、子供達も連れて、、、邪魔だから帰れってさ、、、💦」
美咲「そ、そんなぁ〜、何考えてんのかなぁ、お姉ちゃん、、、」
恭二「ああ、不倫だよ、調べはもうついてるんだ、、、相手はパート先のファミレスのバイトの少年17歳、ふたりは真剣に将来を考えてるんだそうだ」
美咲「はぁ⁉️そんなのあり得ない‼️」
恭二「でもそれが現実なんだよ」
美咲「それなら、とりあえずわたしに
お手伝いさせてください、、、子供達の事もわたしがしっかりフォローしますから、、、」
恭二「美咲ちゃん、仕事は大丈夫なの❓、、、彼氏とか、、、」
美咲「仕事は休職します。大丈夫ですよ、ちゃんと手続きしますから、それに蓄えもありますから心配ありませんよ
任せてください、、、彼氏なんて居ませんから、、、」
美咲は結婚していたのだが、その後不妊を理由に離婚していた。一旦実家へ戻っていたが今は外へ出て一人暮らしをしている
しかし恭二には疑問があった
美咲は何故ここまでするのだろうか❓
姉の不祥事だからか❓
いや、そんな感じではない、、、
それに元々同郷なので同じ学校の後輩なのである、部活がバスケ🏀、同じ部活だったので、性格も良く知っている
(姉妹でも見た目も性格も全く似たところが無い)
しかし、子供達の養育環境を考えれば、こんな有り難い事はないので、謹んでお願いする事にした
さらに姉妹なので盆、正月は実家で一緒になる事も多く、子供達も仲良くしてもらったから全く違和感がないのはありがたかった。
恭二「じゃあ、中に入って、、、」
美咲「はい」
梨沙「ねー、お姉ちゃんと一緒にいられるの❓」
美咲「うん、そーだよーっ、やっぱりお母さんが良いかなぁ❓」
梨沙「ううん、お母さんはもうお母さんじゃないもん、、、お姉ちゃんが良い」
将暉「うんうん、いい、いい‼️」
美咲「あらあら、、、なんか、、、
もう、、、わたし、、、💦💦💦」
そして一緒に晩御飯を作り、風呂に入れて寝かせた、、、美咲は子供達と一緒に寝ていた
翌日は美咲に家を任せて仕事へ行った
そして、内容証明が送られる時が近づいている
…つづく…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?