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臭い‼️ 第7話 ブチギレ

香代子「このクソ野郎‼️、棚の奥の缶の中に置いてあったお金、、、取ったでしょう⁉️早く返しなさいよ‼️何に使ったのよ‼️

それは香代子が綾乃の毎日の苦労を労おうと、プレゼント🎁を買おうとヘソクリしていたお金だった

次郎「オレ知らねーよ、そんなん使ってねーし、」

香代子「アンタの服のポケットから負けた昨日の馬券がいっぱい出てきたんだけど、あんたにそんな事に使うお金が何処にあんのよ‼️」

次郎「ちぇっ、バレてんのか、
ちょっとヘソクリ増やそうとしただけじゃん、そう怒んなよ、もー」

香代子「ちっとも増えてねーじゃん
マトモに生活出来ねーヤツが、
博打なんかするんじゃねーよ‼️
まったく‼️」

次郎「返しゃ良いんだろぅ、返しゃ
ホレッ」

香代子「何、これっぽっちぃ⁉️
あー、もう、、、やめたっ
‼️
綾乃、もうここ出るよ
‼️
家賃は次郎、自分で全部払ってね
さいなら」

香代子は荷物をまとめて綾乃を連れて次郎と暮らしたボロアパートを出た

荷物なんて僅かなものだ、、、

しかし、行く宛がある訳でもない

香代子は兎に角、浩二に話したかった
助けを求める為に、、、

浩二宅を訪ねる香代子

ピンポ〜ン

インターフォン越しに声が聞こえる

浩二「なんだ、香代子じゃないか
何しに来たんだよ⁉️」

香代子「あなた、もうわたし達だめなの、生活出来ない、、、碌に食べられないし、この子なんか風俗勤めてんのよ
それでも追っつかなくて、、、」

浩二「何言ってんの❓
そんなん当たり前だろう❓
初めから分かってやってんだろう❓
今頃、何なのさ⁉️」

香代子「ごめんなさい、あたしにはあなたしか頼るところが無いから、、、
ごめんなさい、ここに来るしかなかったの、、、実家も勘当同然で追い出されたし、、、」

浩二「離婚してお互い他人になったんだから、もう関係ないだろう❓」

香代子「お願いだから、何とか助けてよ、頼むから、、、お願いします🙏」

浩二「助けないよ、助ける訳ないだろう❓、君らがオレにした事、覚えてるよねー、、、助けを求める相手、間違ってるよ、、、」

香代子「でも、あなたしかいないもん
ごめんなさ〜ぁい💦💦💦」

浩二「………ちょっと待ってろ」

香代子「えっ‼️助けてくれるの⁉️」

浩二「だから、ちょっと待ってろって」

香代子「ハイハイ(🎵るんるん)」


そして、しばらくして、そこに現れたのは義父だった

義父「香代子‼️お前何やってるんだーーーっ‼️、ちょっと来い‼️ここじゃ迷惑だろう‼️」

香代子「お父さん、あたし‼️もうダメなの‼️どうにもならないの‼️」

義父「いいから来なさい‼️
話しはその後だ‼️」

香代子は義父に連れられて、一旦義実家へ引き取られた

勘当同然とはいえ、生産者責任はある

社会に迷惑をかける娘を勘当したとは言え、放置は出来なかった

そんな義父の性格を見抜いて、浩二は
義父に連絡したのである

義父は香代子に言う

義父「香代子、1カ月だけおいてやる
そのうちにこの辺で職をと住まいを探せ、綾乃ちゃんもだ、夜の仕事はダメだぞ、そんな事したら叩き出すからなぁ‼️そして、あの男と決別しろ‼️次郎だ
あんなヤツと関わるからおかしくなるんだろう⁉️
お前には男を見る目が無いのか❓
あんなに良い旦那がありながら浮気して、DVして、次郎みたいな碌でも無い男に走るなんて、、、」

香代子「そうね、ごめんなさい💦
でも、お父さん、ありがとう、、、💦
また、何で分かったの、、、あっ
あの人、、、あの人が連絡したの❓」

義父「ああ、浩二くんから連絡もらったよ、しばらく面倒みてやって欲しいってな、彼の言う事には逆らえないからな
あんなに迷惑かけて、ボロクソ言った
お前らをオレの勝手じゃあ助けられないしな
でも勘違いすんじゃねーぞ‼️
彼はお前や綾乃ちゃんの顔が見たくないからそう言って来たんだ‼️
もう、あの家には行くな‼️
何があっても行くな‼️
分かったな‼️」

香代子も香代子である、普通、浮気も精神DVもした女が、どのツラ下げて助けてを求めに行くのだろうか?

香代子はそこまで追い詰められていたし、パート先ではイジメられ、古い友人も失っていたし、親戚付き合いもシャットアウトされていて全くの八方塞がりだったのである

そして、香代子は生活の立ち直しを計り、パートの仕事を掛け持ちし、近くにアパートを借りて綾乃と住むことになった

相変わらずのボロアパート、貧乏暮らしは変わらなかった

綾乃は夜の店は辞めたが、コンビニのバイトと内緒のSNSで援交、、、
しかし、しばらくすると夜の店、風俗の仕事も再開する


殺伐とした生活に疲弊した日々を過ごしていた



…つづく…

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