さかり 第7話 脱走幇助
恭二「なぁ美咲、どう思う❓
咲恵と葵がそれぞれ監視されて生活してて、葵なんか脱走しては捕まって、また脱走してってのを繰り返してるらしいんだ、、、」
美咲「それって、結局何も解決してないですよね、本当は一緒に生活させて、現実を見せなきゃ何にもならないですよ17歳のガキでしょう❓、それは直ぐにダメになるに決まってますよ、、、時間の問題ですね」
恭二「やっぱりそうだよなぁ、、、
じゃあ、アイツらくっ付けてやろうか❓、、、
それにさ、不倫調査で分かったんだけど、葵って、他にも女がいるんだよ」
美咲「えーっ‼️ホントですか‼️もうお姉ちゃん可哀想😱」
恭二「ああ、別れた彼女ってのが話にも出て来たんだけど、、、結局ソイツと別れてなくてさ、、、続いてんのよ、、、まぁ、ソイツが本命なんだろうなぁ」
美咲「てか、葵って最低男ですね、、、17歳の最低男www」
恭二「ああ、咲恵には隠して付き合ってるんだなぁ、、、
ヨシ‼️決めた‼️、、、計画しよ、、
脱走幇助作戦、、、」
美咲「ど、どうするんですか⁉
大丈夫ですか⁉️
危ない事しないでくださいねー💦️」
恭二「いや、直接手を下すわけじゃないから心配ないよ、まぁ見てろって」
そして恭二はフリーメールのアドレスを使って匿名でふたりと連絡を取るようになる
咲恵は元々分かっているし、葵も興信所の調査資料の中にアドレスの記載があった
バンドルネームは"謎谷園のスキ太郎"
「困っておられると聞き、何とかお助けしたい」、、、と
次の脱走のタイミングはいつか❓
落ち合う場所、隠れ家、当面の生活費などを準備している、、、などと誘うと
乗ってくる乗ってくる、ふたり共、調子よく話しに乗って来た
次の脱走計画は来週の土曜日の深夜
脱走して逃走は自転車、各自で準備済
落ち合う場所は○△駅(無人駅)
そこへタクシーを向かわす🚖
行き先は隣県の鄙びたアパート
(1カ月契約、継続は申請)
アパートの鍵は玄関横の植木鉢の下
アパートにはキャッシュカード、指定口座に当面の生活費を入れてあるものを置いておいた
まぁしっかり慰謝料もらったから
少しは使ってやっても良いだろう❓
恭二はそう思っていた
決行当日、深夜、双方から脱走完了の連絡が入る、、、自転車で逃走中だと、、咲恵から○△駅到着の一報、続いて葵からも到着の報が入る、、、
2分後、タクシー🚕到着予定のメールを打つ
タクシー到着、アパートに向けて移動開始
40分後、アパート到着、鍵発見、入室完了
キャッシュカード確保したと一報入る
暗証番号をメール送信📤
任務完了‼️
再会のお祝いメールを送信📤
再会、おめでとう御座います㊗️
どうぞお幸せに、、、www
多分、彼らは今夜、眠れないだろう
数週間だが、会いたくて仕方ないふたりが切り離されて、、、やっと逢えたのだから、、今夜はヤリマクリだろうwww
17歳少年との淫行生活が再開されたのである
一週間後、警察署へ通報、
翌日深夜、突入
葵「咲恵ーっ、逝くよっ、、、」
パンパンパンパンパンパンパンパン
咲恵「きてーーーっ」
葵「ううっ」
ビクンビクンビクンビクン
ドクドクドクドク
突入‼️
なだれ込む警察官
警察官「はいはい、そのまま動かないで‼️」
パシャパシャパシャパシャ
葵「誰だ‼️、何してるんだ‼️」
全裸のまま葵は警察官に向かって行くが直ぐに取り押さえられる
警察署「児童福祉法違反容疑で逮捕する、○月○日、1時15分、逮捕」
ふたりは警察署へ連行されていく
警察署ではそれぞれに事情聴取が行なわれる
ふたりの行為が淫口か否か❓が問われる
そこで葵は合意であること、真剣に愛し合っている事を切実に訴える
そこへひとりの女性が現れる
葵の本命彼女、美優である
(恭二の要請で出頭)
警察官「君はこの女性ともお付き合いをしているんだろう❓」
葵「いや、そんな、、、いやぁ、、
それは、、、はい、、、」
美優「葵、なによ、わたしの他にお付き合いしてる方があるの❓」
葵「いや、無い無い、君だけだよ」
美優「そうよねー」
警察官「じゃあ、あの咲恵って言う女性は❓、、、やってたよなぁ、、、」
葵「いやぁ、それは、頼まれて、、、
その、、、半ば無理矢理、、、なん、、
ですよ、、、」
警察官「じゃあ淫行って事でいいんだなぁ❓」
葵「いゃぁ、それは、、、そうじゃないんですがぁ、、、」
警察官「どっちなんだよ‼️ハッキリしろ‼️」
そんなわけで一旦、淫行の現行犯として検挙される事となる
葵は淫行被害者として解放
咲恵は淫行加害者として拘留
しかし咲恵は認めない、あくまでも真摯な恋愛関係なのだと、、、
そして後日、葵が再度出頭、
葵が真実を明かす
本命は美優であること
咲恵は美優と上手くいかない間の性欲の捌け口であると
酷い話しである、、、
逃げ帰る葵、、、美優のもとへ
半狂乱の咲恵、泣き叫び、あたり構わず当たり散らす
警官がなだめるのに苦労していた
その結果、真摯な恋愛関係では無いが
未成年側の問題として情状酌量され
不起訴となった
そして咲恵は一旦、実家へ帰ったが、
義両親からは絶縁宣言をされ追い出される事となる
隠れ家の鄙びたアパートを継続して借りて、近くでパートで働いて暮らしている
咲恵は呟く
咲恵「わたしは何故、あんな葵なんて少年を好きになったんだろう❓
嘘ばっかりだった
ちょっと考えれば分かるのに
もう何も見えなくなっていた、、、
ただそれだけだった、、、」
咲恵は燃え尽きていた
空襲の後の焼け野原に立つ
煤に汚れた少女の様に
…つづく…
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