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背中 第9話 瑞稀との会話

親子でありながら、夫婦の様に生活する

大輔と知佳はそれを自然に行っている

大輔43歳、知佳18歳、歳の差25歳

普通ならあり得ない、また世間からは非難される関係なのだが、そこには知佳の中に居る瑞稀の存在が大いに影響している

大輔は瑞稀とよく話してみたいと思っていた、、、

そりゃそうだろう、今まで大輔は精魂込めて瑞稀の供養を行ってきた

墓もしっかり世話している
瑞稀の名前でお布施もしている
仏壇も準備して花やお供えも欠かさない

なので、大輔は瑞稀に聞いてみたかったのである、、、今、どうなのか❓

そしてそれをある日のセックスの中で行おうと思っていた

瑞稀は知佳が逝くと顕在化するので
その晩、知佳を誘って先ずは逝かせる事にした

最初のセックス以来、ふたりは同じベッドで寝ているので、ベッドに入った知佳にちょっかいを出す、、、

知佳「アハハ、くすぐったいん、もう」

大輔「ふふふ、くすぐったいじゃ
済まないぞーッ」

知佳「いゃぁ〜ん、あっ、、もう、、
ああん、うっ、、、」

大輔はキスをしながら脱がしてゆく

全裸になった知佳の股間に顔を埋めてクンニに勤しむ大輔

知佳「ああっ、いい、いい、お父さん
あーっ、あーっ、いくぅっ、、、」

やはりここで瑞稀が顕在化する

瑞稀「あなた、あーっ、もっと、、、」

大輔「瑞稀だよね、、、」

瑞稀「ええ、そうよ、、、」

大輔「ごめん、途中なんだけど、ちょっと話がしたくてさ、、、いいかなぁ

瑞稀「そう言うと思ってたはwww」

大輔「だろう❓だってオレ君の事、何とかして浮かばれて欲しいって思って、ずっとやってきたからさ、、、君が出て来るなら、一度話してみたくてさ、、、」

瑞稀「そうね、いいはよ、何が聞きたいの❓、、、まぁだいたい分かってるけどねwww」

大輔「まず、君は今浮かばれているのかい❓」

瑞稀「そうね、わたし、自殺したでしょ、、、あれが一番の罪でね、、、
自殺した時の苦しみがずーっと続くのよ
それを、あなたが一生懸命にお墓とかお布施とかしてくれたから、何とか楽にしてもらえたのよ、、、本当にあれはありがたかったは、特にお布施はね、あれで直ぐに楽にしてもらえたのよ、ありがとうね」

大輔「じゃあ、もう楽になったんだね、良かった良かった、、、
そうして、もう一方の怨みの方はアレで晴れたのかな

瑞稀「ええ、わたしがあのふたりを殺したから、怨みは消えたは、、、男の方はあなたの身代わりだけどね、、、」

大輔「そ、そうだったんだぁ💦
身代わりかぁ💦」

瑞稀「だから怨みは消えたけど、、、
あなたが生きてるから、あなたに愛されたいって言う想いが残ってて、、、それがもうすぐ解消されるとわたしはすべてのしがらみから解放されて、成仏する事になるのよ、、、」

大輔「もうすぐかい❓」

瑞稀「ええ、あなたの愛情に満たされた時、、、私はあの世に昇天するは、、」

大輔「ええっ、もう行っちゃうのかい⁉️、、、居て欲しいんだけどなぁ
ずっと、、、」

瑞稀「そう言う訳にはいかないのよ
また、他のお役が当たれば別だけどね」

大輔「うん❓なんだいそれは❓」

瑞稀「子供とか出来るとね、、、
その守護霊とか、そう言うお役があるのよ、、、どうなるかは分かんないけど」

大輔「へー、そうなんだ、、、」

瑞稀「でも本当は、もうあの世に行ってなくちゃダメなんだからねwww
いっぱい愛して、早く行かせてね」

大輔「まぁ、そうだなぁ、、、
あー、最後にこれだけは聞かせてよ、
オレの事は許してくれたのかい

瑞稀「アハハ、許すわけないでしょう
過去は消えないからね、、、
でも怨みは消えたからもうカスみたいなものよ、、、逆にしっかり供養してくれたから、感謝してるは、ありがとう、あなた
💕

大輔「そ、そか、、、分かった
教えてくれて、ありがとう」

瑞稀「うん、、、で、、、
今日はもうしないの❓」

大輔「あー、そうそう、そうだったは
しよしよ、ほらいくぞっ‼️」

瑞稀「いゃーーーっ、うれちーーーっ」

大輔はそうやって瑞稀を抱いた、愛した

瑞稀と知佳は交互に現れていっぱい逝った、愛に溢れていた

瑞稀は幸せだった、、、


時は進んでゆく

成仏という別れに向けて、、、


…つづく…

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