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背中 第3話 見えない脅威

大輔は瑞稀と離婚して美波と生活していた

今回の離婚は、全く勝手のいい話し過ぎて、周囲からは常に攻撃対象である。

友人も減った、、、付き合いはあってもボロカス言われる、男も女も、、、
でも、やはり女性の方が辛辣な口撃が多かっただろうか

電話やメール、会って話す事もあった

妻も子供もあって、どうして不倫なんて出来るのか❓

子供に対する責任は金💰だけか⁉️
全くの外道である‼️

まだ子供も乳飲子なのに、裏切られた奥さんの気持ちが汲めないなら、それはもう人間じゃない‼️

養育費400万なんて安過ぎる‼️
成人するまで
どれだけのお金がかかるか、
分かってやってるのか⁉️

どうやら瑞稀が背後で周りに、
不倫して離婚した事を言いふらしているようだった

大輔は自分で理不尽な不倫をしておきながらも、それを非常に腹立たしく思っていた

一見、示談もおわりそれぞれ納得いく解決に見えるだろうが、それはどこまでも見た目の話しで、

心に渦巻く負の想いはどうしようもなく動き出すのである

瑞稀のSNSも立ち上がった、、、
バツイチ、サレ、シンママ
というカテゴリだろうか

コミュニティてしては盛況である

瑞稀は大輔と美波の不倫の経緯や発言した事をこのSNSで暴露して、多くのフォロアーや共感者を得ている

そこでは不倫をシタの
大輔と美波は超悪者

もう全国区で凶悪犯扱いである

大輔はこれらを"嫌がらせ"として
受け止めいるのである

美波もまた、大輔と同じように、
嫌がらせとして受け止めている

全て自分のした事は棚に上げて、、、



その後、大輔、美波夫婦には子供が生まれる

その子がそろそろ歩き始めようかという
そんな頃、、、


ピーポーピーポーピーポーピーポー
ウーーーッ、ウーーーッ

大輔「何だ⁉️救急車とパトカーが一緒に来たぞ‼️」

美波「なんか事故かしらねー」

大輔「でも近いぞ‼️、、、えっ‼️
この辺だぞ‼️ 、、、裏に来てる‼️」

大輔もは取るものも取り敢えず駆け出してサイレンの鳴る方へ走って行く

美波も子供を抱いて歩いてその後を追う


大輔の住まいの裏は山になっていて
その下の空き地にパトカーと救急車が停まっていた

警官と救急救命士が話しをしながら指をさす、、、その方を見ると



木の枝に首を吊った女性がぶら下がっているではないか

大輔「うわっ‼️なんてこった‼️
おい‼️美波‼️来るな‼️見るな‼️」

しかし、遅かった、美波も全てを見てしまっていた

自分の家の裏山のふもとで自殺なんて
堪ったもんじゃない

いい加減にしてくれよと思いながらも
その光景を見てしまっていた



するとその女性はどこかで見たようなイデタチ、、、なんと瑞稀だったのである

瑞稀が自殺をしたのである

警官と救急救命士の作業で木の枝から降ろされた瑞稀は救急車に乗せられて走り去って行った

現場には非常線が張られ、保存されているため近付けない、、、

しかしその木に写真が打ち付けて有るのが見えた、、、

非常線のギリギリまで行って確認すると
大輔家族の写真に釘を突き刺してあるのだった

背筋が凍る想いがした、、、
大輔は底知れぬ恨みの想いを
感じ始めていた

美波も怯えていた、、、
ブルブル震えていた

大輔「さぁさぁ、もう家に戻ろう
ここに居ちゃダメだ」

家に戻ると美波は子供を寝かせて
大輔のところへ来た

美波「あなた、あの人
なんで死んじゃったの⁉️
離婚したからなの⁉️、、、怖いは‼️」

大輔「そりゃ、あんな別れ方したからなぁ、、、今更どうしようもないんだが
恨まれても仕方ないよなぁ💦」

美波「なんか怖くて今夜から眠れそうにないねー、、、」

大輔「気にし過ぎだよwww」


そして、瑞稀が死んだ事によって更に周囲からのバッシングが激しくなった

"人殺し"  と言われるようになった

大輔は「オレが殺したんじゃない‼️」と何度も何度もその言われように反抗したが、

不倫して、離婚して、追い込んで、追い込んで殺したんだろう、だからお前が殺したんだと、、、言われてしまう

大輔はイマイチ不倫して離婚した事を
示談で片付けた終わった話し、、、と
思っているところが大いにある

美波に至っては瑞稀から色々された事に対抗していたくらいだから、
尚更罪悪感は希薄だったのだろう

もしかしたら、美波は瑞稀が死んで、
"勝った"  なんて
心の隅で思っているのかもしれない



そんな大輔、美波夫婦に事件が起こる





…つづく…

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