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さかり 第5話 対峙

そして内容証明が送付された

義実家、葵のアパート✖️2、葵の両親宅
勤め先のファミレス

直ぐに義実家から電話があった

義父「恭二くん、これは本当なのかい⁉️咲恵が不貞⁉️、、、何かの間違いではないのかい⁉️」

恭二「いいえ、間違いない事実です。
それも相手は17歳の少年です。
パートにでると行った先のアルバイトの少年です。真剣に付き合っているんだそうです。私や子供達も邪魔だと言われましたよ」

義父「そ、そうなのか、、、分かった」

恭二「兎に角、指定の日程で話し合いが行われますので、それには参加をお願いします」

義父「ああ、咲恵にも連絡をとって、必ず連れて行くよ、、、すまん、迷惑をかけて」

恭二「義父さんは別に悪くありませんから、謝らないでください、離婚する事になると思いますが、子供達の事もありますから、これからもおじいちゃんで居てやって下さい」

義父「ああ、勿論だ、、、しかし、
辛いなぁ、、、」

義実家は義父と趣味が同じなので気心も知れて、仲も良かったからこんな時も好意的な接し方で対応が出来る

その後弁護士から連絡があり、指定の日時での話し合いが、予定通り行われる事が決まったとの事だった


話し合い当日、早めに弁護士事務所に入る、、、スタッフに通されて、弁護士と事前打ち合わせ、要求内容等を再確認、
話しの進め方など擦り合わせをする

時間までになんとか全員が揃った

葵は義両親が咲恵と共に連れて来た

一同、挨拶の上、弁護士からの経緯説明から始まった

咲恵が不貞という表現に文句を付けた

咲恵「不貞だなんて、わたし達は真剣にお付き合いしているんです。ちゃんと将来も考えているんです、、、だから」

弁護士「あー、いや、どれだけ真剣にお付き合いしていようと、いい加減な馴れ合いだろうと、ユキズリの行為だろうと、婚姻関係を持った者が、配偶者以外と性的な関係を持てば、これ、全てが不貞行為なんですよ、よろしいですか

咲恵「………」

弁護士「よろしいですか⁉️」

咲恵「……は、い」

当たり前である、、、

そして対応として恭二からの要求内容として慰謝料300万を言われた時には

咲恵「どうして、結婚生活に問題があるから葵くんとお付き合いしてるのに、その被害を受けたわたしが慰謝料なんて払わないといけないの⁉️可笑しいでしょ⁉️

葵「僕も以前、付き合ってた彼女に浮気されて別れましたけど、お金なんて取ってないですからね、、、汚くないですか⁉️

ここで義父と葵の父激怒、それぞれの子を張り倒す
義母、葵の母が抑えにかかる

弁護士「ふぅ、あのですね、まず、咲恵さんの言われる"被害"について、証拠の音声データから、どんなものかは分かりますが、何れも事実とは異なる、虚偽である事が明らかです。例えば、家事は全部わたしに任せっぱなしとありましたが、夫である恭二さんはある程度の家事の支援を行っていました。さらに被害と言われている事柄は法的には何ら問題とはならないと共に、不貞を行った咲恵さんが加害者である認識を持って頂きたい更に、夫である恭二さんこそが被害者だという事をこの場で共通認識として頂きたい、
また、本件は婚姻関係の継続を困難なものにする不貞行為の話し合いです。彼氏彼女の色恋沙汰と一緒にしないで頂きたい、、、よろしいですか

咲恵、葵「………」

弁護士「よろしいですか⁉️」

咲恵、葵「……は、はい」

また、親権でも一悶着あった

弁護士「親権は恭二さんが持つ事になりますが奥さんの方はよろしいですか

咲恵「そりゃ、恭二が面倒見れないって言うんなら、私が見なきゃなんないけど、葵くんとの生活があるから、あんま子供達に手を掛けると、葵くんが、母親を横取りしてる様で悲しくなるって言うからねー」

この時点で義父再度激怒、、、

咲恵を殴り飛ばしていた
吹っ飛んだ咲恵は見るもの無惨な青タンバチボコ顔である

弁護士「では親権は恭二さんの方とさせていただきます」

ということで、離婚、慰謝料、財産分与放棄、親権放棄、養育費なし、面会権なしで合意、葵の方にも慰謝料請求で合意した。

ただ一つ条件を付けた、

必ず自分のチカラで支払う事、親の支援は一切認めない、、、

と言っても多分支援するんだろうが

そう思っていたら、意外に義両親が絶縁宣言をした、、、実の娘、長女を絶縁すると言うのである

義父「わたしたちはもう咲恵とは絶縁します、今後一切の関係を断ちます‼️

恭二「義父さん、大丈夫ですか⁉️」

義父「ああ、大丈夫だ、、、もう同じ血を分けた人間だなんて思いたくもない‼️、穢らわしい‼️」

咲恵「お父さん‼️なんて事⁉️、お父さんは分かってくれると思ってたのに‼️」

義父「馬鹿かお前は‼️、こんな事の何処を理解しろって言うんだ‼️とっとと出て行けーーーっ‼️」

咲恵「……💦💦💦💦💦💦」

葵母「絶縁なんて勝手な事‼️
じゃあ、17歳の子供に手を出した事についてはどうするお積りですか
⁉️
淫行ですよ、淫行
‼️

葵父「これは刑事事件だから、ただじゃ済まないんだよ、訴えてやるからな‼️

義父「訴えるのは仕方ありません、私たちにそれを止める権利はありませんからね、、、でも両者合意の関係では淫行は成立しないのではありませんか
葵くんも積極的に関係を持っていた証拠は沢山ありますからね」

葵父「そんなものは専門家に調べさせるよ、素人が議論したところで、埒が開かない‼️」

弁護士「ま、微妙なところですので、よくよく、ご検討なさって下さい。
訴えれば、葵さんのした事も全て公になりますから、そのお覚悟でお願いします。」



そんなこんなで話し合いは終了、
解散となった

そして、またそれぞれの生活が始まる

義実家は絶縁宣言はしたものの、葵父母から責任問題を問われ、やむ無く引き取って監視をする事になった

葵は父母が忙しく監視出来ないため、
祖父母の家に監禁され監視されて生活することになった

しかし、このふたり、それでは治まりがつかないのである

再三再四脱走を試み、拿捕されることを繰り返す、、、まだまだ目は覚めない様である




…つづく…



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