嘘じゃない

昨日は成人の日だったらしい。新成人の皆さんおめでとうございます。

僕は成人の日に大した思い出がない。あるとすれば中国語のテスト前でヒィヒィ言ってたことくらいか。とどのつまり、僕は成人式に出ていないということである。

成人式は大抵それぞれの地元で行われ、そこに参列するのが通例であろう。僕の場合、地元は自分の中学までの学区を意味するものである。

ただ、僕は中学時代に良い思い出があまりない。勿論大切な友人もでき、楽しい思い出もたくさんある。が、それを上回るほどの、田舎の公立中学校特有の居心地の悪さを卒業まで感じており、卒業式を迎えた時の感想は「やっとこの地獄から解放される」であった。
そんな僕が地元に戻り、成人式に出席し、中学の同窓会などに行くことなど考えもしなかった。

このような背景から、今年まで僕は「成人の日」を中学時代の悪夢を呼び起こすものとして忌み嫌っており、意識しないように意識してきた。そんな僕が、このように文章に起こせるほど成人の日と向かい合うことができた事は、非常に大きな進歩と言える。成長してるよ、自分。

幸い僕は高校に入り、今でも交流するくらい仲の良い友人たちと出会うことができた。高校の成人同窓会は正月にあったため、僕はそこに出席する事で少し早めの自分なりの成人の日を迎えた。

何歳になっても過去のことは影のように付き纏う。それはもうしょうがない。そこから目を背け、その先にある楽しいこと、幸せなことに熱中していると、いつの間にか過去と向き合える日が来ることを、僕は今年実感した。

暗い過去も明るい未来も苦難も喜びも、全部全部僕の人生だ。僕の人生は嘘じゃない。これだけはハッキリと言える。全てを背負い生きていくのだ。

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