【大人】アートフェスタ出展① 申し込み~準備編
これまで、本を読んだり、何かのテーマを深めたり、手仕事をしたりして、いろんな学びを重ねてきました。でも、もうちょっとこういう事の好きな人がいるんじゃないか。そういう人たちにも自分たちの価値観を届けたい。そして同時に、自分たちが他のいろんな世界の方たちと触れ合うことで、彼我の違いも改めて確かめられるんじゃないか。いざ実践です。
そんな思いで、今回は思い切って外に出てみることにしました。単なるフリーマーケット的ではないイベントがいいな。あれこれ探して、美術館前の広場で行われるART イベントに出展する事を決めました。これは、子どもも大人も楽しめるいろんなワークショップがあったり、作家さん自身が手作りのアイテムを販売したり、飲食店も出たりする楽しいイベント。当日まで3か月!
▼何したい?からのスタート
3か月前に出展を決めて、とりあえず申し込み。抽選を待つ間に「自分なら何をしたい?」と、まずは各自で脳内ブレーンストーミング。どんなイメージ? 目的は?ターゲットは? 販売、体験、ワークショップ? 何作る? 他に誰か誘ってみる?
そうこうしているうちに、美術館から厚めの封筒が届きました。やった、当選! アートイベントに出展、決まりです。シロートの私たちにどんな事が出来るんでしょうか。ドキドキ。
そして出展が決まって初めて集まる大人クラス。2か月前です。各自がイメージしてきたアイデアを持ち寄り、「その素材なら、こんなこともできるかも」 「それとコレを合わせて、こういうのは?」と、ブレーンストーミングをしました。
▼方針を決めよう!
大人クラスで集まった日に、机の上にいろいろ広げて、それぞれで考えてきたことを発表し、5月のイベント当日の事を無邪気に話すのは、とてもワクワク夢が膨らみました。
でも、ちょっと方針や目的的なものが必要かも。話す中で、完成品を買うより作ること自体が楽しい、与えられるだけじゃなくて自分で作れる事を実感してもらおう、という事がメインテーマ。そして、そのために、幼児からできるワークショップを開くことに決めました。
アートイベントはシュタイナーを全然知らない人が相手。出展プロジェクトのメンバーにもシュタイナーを知らない方(社交的で手先の器用な方♪)を一人お誘いしようと思います。次に集まる日までに、それぞれ5~10分程度で出来る子ども向けのワークショップを考えてきましょう!
▼手足も心もアタマもフル回転!
実際のイベントに出展するとなると、手足も頭もフル回転です。実際に何かを形にしていくプロセスの中で、普段、ふわっと思っているだけで間に合っていたチームワークや、支え合うこと、自分が立つこと、助けたり助けてもらったりなどが、目に見える形でビビッドに展開します。
そして何より心がビビッドに動いているのを感じます。
たとえば、自分がやりたい事を堂々とお伝えする勇気や、その場で答え(反応)が見える緊張感。自分に出来ることと自分がしたいことの間で、足りない事を人がサポートしてくれる喜び。自分の想いを誰にも気兼ねなく、自由に形にして人に届けていける充実感。
働かされることと、自分で働くことの違い。誰も自分を強制しない環境での自由の喜びと責任。そして、結果を引き受ける覚悟。信頼することと、依存することの違い…。
不安の中で一歩踏み出して手探りで進んでいく勇気。自分で決めたことが、ひとつのブースの中で調和するかどうかの実験。未来を信じること。
金額や時間、地理的制約、出展条件など、一定のシバリの中でいかに自分が望む世界を作り出せるか。
…などなど。
▼希望が先走って事実が認識できない!
出展内容を決めた後、どこに机を置いて、どこに棚を置いて、ストックはここに、などブースのレイアウトを考えていきました。タテヨコの広さを確認しながら話しているのに、「このへんに机でしょ~、こっちに棚で、椅子は何脚あるかな?」と、いつの間にか2倍くらい広いイメージを描いてしまいます。
「あれ、こんなにいっぱい置ける?」と我に返ること、数回。空間認知能力が薄い私たち…。希望が先走って「思ってるよりもっと狭いよ。実際はこのくらいしかないよ」という事実を、気持ちが拒否しすぎて頭で理解できないかのようです。
ラチがあかないので、各自、家に帰って、キャンプ用品や折りたためる机や棚、椅子など、持ち寄れるもののサイズを測って、連絡することを宿題にしました。
次回は実際にレイアウトを決めて、準備~当日までをお届けします。
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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
小さな勉強会や書くことに関する仕事、普段の暮らしなどを通して自分の考えを深め、表現する。その結果、自由で愛のある社会に近づけるといいな。
ブログ毎日更新中。https://blog.goo.ne.jp/oneby1
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