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罪宝オルフェラビュリンスについて

サムネイル:アッキ @akki_rasetsu

0.本記事の目的

本記事は罪宝、オルフェゴール及びラビュリンスの3種混成デッキについての紹介記事となります。
しかし、このコンセプトは使用者が極々少なく、私自身充分に検証できておりません。
その為、本記事は所謂ティーチング記事ではありません。私の考えた本コンセプトを知っていただき、あわよくば読者の皆様からご意見を頂戴できればと期待して執筆しております。
何卒よろしくお願いします。

1.デッキコンセプト

はじめに、この3種混成デッキの意義についてご紹介します。
本デッキにおいては、オルフェゴール(以下、「オルフェ」)とラビュリンス(以下、「ラビュ」)の2つがそれぞれの強みや課題を補完・共有し、罪宝ギミックが両テーマの繋ぎと潤滑剤となっています。そこで、本記事では、オルフェとラビュの関係性を中心に紹介しながら、適宜罪宝の役割を補足していく形で説明します。

ラビュリンスとオルフェの噛み合いを罪宝が支える



まず、オルフェとラビュを混成する主な意義は、「オルフェと家具の相性の良さ」及び「弱点の共有による貫通力の強化」の2点です。

「オルフェと家具の相性の良さ」とは、噛み砕くと「手札に引いたオルフェを《白銀の城の火吹炉》《白銀の城の竜飾灯》(以下、「家具」)で捨てられると無駄がないね」ということです。全盛期オルフェの印象が強い方からするとピンと来ないかもしれませんが、現代のオルフェでは如何に手札からオルフェを切るかも重要な要素になっています。こちらは2章3章にて深掘りできればと思います。

「弱点の共有による貫通力の強化」とは、両テーマ共通の天敵である「灰流うらら」の対策として、あえて弱点が共通するテーマを混成させてしまえということです。すなわち、「オルフェとラビュのどちらかにうららを投げられても、もう片方は安全に通るよね」という意図です。

また、罪宝ギミックの役割は潤滑剤と繋ぎです。
罪宝ギミックはオルフェ及びラビュとそれぞれシナジーがあり、この3種混成デッキの回転を良くするとともに2テーマが準備できない無効系妨害(シルウィア)を供給できる強みがあります。

2.各テーマの基本と課題

本章では、各テーマ、特にオルフェとラビュの基本と課題を紹介し、前章で紹介した混成の意義について具体的に説明したいと思います。

オルフェゴール

オルフェはテーマ共通の墓地効果によりリンク数を伸ばしながら除去や妨害を構える展開デッキです。
最重要カードはリクルート効果を持つ《オルフェゴール・ディヴェル》(以下、「ディヴェル」)であり、このカードを如何にして墓地へ置くかが肝要です。

ディヴェルはオルフェゴールの要である


全盛期のオルフェは、《終末の騎士》《スクラップ・リサイクラー》等の豊富な1枚初動により安定してディヴェルをデッキから引っ張り出し、浮いた残りの手札で誘発系妨害を構えられることがテーマの強みでした。
一方で、オルフェには2つの課題があります。ひとつは、初動の脆さです。1枚初動はいずれも召喚権を要求するため、ここが止められると何もできません。かつてはこの課題を《ユニオン・キャリア》が部分的に解決してくれましたが、規制によりオルフェは再び冬の時代を迎えました。もうひとつの課題は、うらら受けの悪さです。ディヴェルにうららが当たると致命的であり、その後の展開は非常に苦しくなります。

初動の脆さに対するひとつの解答として、現代では手札からオルフェを切る動きが評価されています。特に、AGE OF OVERLORDで登場したディアベルスターやホルスは召喚権を使わずに手札コストを要求する強力な効果を持っており、最近は【罪宝オルフェ】【ホルスオルフェ】と言ったデッキが結果を残しています。
しかし、うらら受けの悪さは依然とした課題です。この課題に一つの解答を持つのが【ホルスオルフェ】です。《ホルスの栄光-イムセティ》がうららを貰い易い為、イムセティのコストでディヴェルを落とせればディヴェルの効果が通る可能性はグッと高くなります。

手札を切ることに長けたホルスはオルフェと好相性


ラビュリンス

ラビュは通常罠をトリガーにする共通効果を活かし、相手に合わせて柔軟に除去や妨害を構えるコントロールデッキです。
最重要カードは《ビッグウェルカム・ラビュリンス》(以下、「ビッグ」)であり、除去効果を持つ《白銀の城のラビュリンス》等の展開とトリガーの兼任、及び墓地効果による除去、エスケープと活用方法は多岐に渡ります。

ビッグウェルカムはラビュリンスの要である


一方で、ビッグはうららや屋敷わらしといった明確な弱点があり、相手はアリアンナ等をスルーしてでもビッグへうららを当てようとしてきます。
うららへの解答として、トーナメントシーンでは主に2つのカードが採用されています。ひとつは、《トランザクション・ロールバック》(以下、「ロールバック」)です。これの墓地効果により、ビッグにうららを受けた場合でも墓地のビッグをコピーすることで即座に2回目を打つことができます。手札のロールバックを家具のコストに充てることで、ビッグを準備しつつうららを貫通する準備ができる形になります。もうひとつは、《強欲で金満な壺》です。たとえ【ラビュリンス】だと判明していても、手札が増える壺でロールバック等のうららへの解答を引き込まれる可能性がある為、ビッグまで温存することは悪手になりかねないからです。
また、カードが繋がらない序盤にて物量を稼ぐことが不得手なラビュにとって、家具のコストを如何に無駄にしないかが肝要です。相手に刺さらないカードを積極にコストに充てる、ロールバックをコストにしてビッグの貫通力を上げる、《タックルセイダー》《彼岸の悪鬼 ファーファレル》等をコストに妨害として扱う、といった活用方法がこれまで注目されてきました。

オルフェとラビュの相互補完

両テーマの強みと課題を再整理すると、以下のような形になります。

オルフェとラビュの強みと課題

ここで、課題を比べてみると、ふたつのテーマの噛み合いが見えてきます。
ひとつは、手札を切る手段が欲しいオルフェと強いコストが欲しいラビュの噛み合い。もうひとつは、うららと言う天敵の共有。ビッグかディヴェルどちらかにうららが当たっても、もう片方が通る可能性はグッと高まるよね、と言うことです。
また、ラビュ側が殆ど使用しないEX枠をオルフェギミック採用により有効活用できる点も相性の良さと捉えています。

繋ぎ手としての罪宝

オルフェとラビュの関係性をお伝えしたところで、その補助剤となる罪宝についても紹介していきます。
先にもお伝えした通り、罪宝は両テーマとの相性の良さが既に検証されており、実際に【罪宝オルフェ】や【罪宝ラビュ】は結果を残しております。

オルフェ・ラビュ双方と相性の良い罪宝

まず、オルフェに対する最大の役割は「手札を強く切れること」にあります。《黒魔女ディアベルスター》(以下、「ディアベル」)は手札か場のカードを墓地へ送り特殊召喚する効果を持ち、《"罪宝狩りの悪魔"》によりアクセスも容易な為、安定して手札を切れます。場合によっては、無効を打たれた場の《宵星の騎士ギルス》等をコストにすることもでき、無駄がないです。また、広範囲の無効効果を持つ《裏切りの罪宝-シルウィア》にディアベルからアクセスできることも大きな強みです。オルフェはディヴェルから2-3妨害を立てることができますが(詳細後述)、この場合はいずれも除去効果であり無効系妨害を立てることはできません。そこに無効系妨害を1つ追加できることで制圧能力が向上します。

強力な無効カードであるシルウィア

また、ラビュ側への最も大きな恩恵はディアベルが通常罠の無効系妨害(シルウィア)を準備できる点です。ラビュと罪宝との間には数多くのシナジーがあり、親和性が高い組み合わせです。このシナジーについて、詳しくはきざみさん(@fable_guide )のnoteにて詳しく解説されております。是非ご確認ください。


すなわち、罪宝ギミックの採用により、オルフェとラビュに共通する課題であった無効系妨害を準備できるようになり、更に、オルフェに必要な手札を切る手段の増強とラビュの性能向上が期待されます。


3.テーマ混成の課題

ここまでの章で、各テーマの概要と相性を通じて混成の意義について説明させていただきました。
一方で、混成故に各テーマの本来の強みを抑制してしまう要素が幾つかあります。

特筆すべきは、ラビュ側のギミックとの噛み合いの悪さです。中でも、《ウェルカム・ラビュリンス》(以下、「ウェルカム」)の運用が本構築では難しい点は混成における最も大きな影響だと捉えています。

ウェルカム・ラビュリンスは縁の下の力持ち

ウェルカムはデッキ・EXデッキからの悪魔族以外の特殊召喚を2ターンに渡り封じてしまう為、その間はオルフェによるEXからの展開は勿論、ディヴェルの効果そのものも封じられてしまいます。その為、本構築では採用しておりません。一方で、本来の【ラビュリンス】において、ウェルカムは貫通力強化やリソース確保、打点確保等よりゲームメイクへの貢献度が高いカードです。その為、ウェルカムの必要性は継続検討課題です。

4.現状の構築

最終章となる本章では現状の構築について触れていきます。
前置きでもお話しした通り、本構築の構想自体は長いものの構築を洗練できておりません。また、お恥ずかしながら、10月新環境になってから試運転ができておりません。
その為、皆様のご意見を頂戴しながらブラッシュアップしていければと思います。

2023.10構築


https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/member_deck.action?ope=1&cgid=f4fe6cbe8a3c2a0b46a6f2f5567146d0&dno=243

オルフェギミック

オルフェ関連パーツを抜粋

オルフェギミックはメイン8枠、EX11枠です。

メイン枠のオルフェパーツは3つの役割に分けられます。「始動札」「準備札」「過程札」です。
始動札とは「墓地に置くことでオルフェギミックが開始できるカード」のことであり、ディヴェルとトロイメアの2種3枚が該当します。
準備札とは「始動札をデッキから墓地に置くカード」であり、ギルスの1種2枚が該当します。
過程札とは「始動札からアクセスしていくカード」であり、スケルツォン、星杖及びバベルの3種3枚が該当します。
本構築では、召喚権を使う準備札はラビュ側との食い合いを避ける為に極力減らし、素引きした始動札を捨てることに重点を置いています。にも関わらず、始動札は3枚の採用に抑えてあります。何故ならば、始動札は単体では役割を持てない為、複数引きが重いからです。その結果、オルフェギミックは計5枚のカードの素引きに掛かっています。
オルフェの「素引きしたいけど複数枚引きたくない」というジレンマに対する本構築の解答は「オルフェを第二戦術と割り切る」ことです。しかし、割り切るにしてはデッキスロットの消費が荒くラビュリンス側の動きを阻害しかねない為、この位置付け自体が再考の余地ありと考えています。

なお、手札を切るギミックは家具2種+アクセス札となるアリアンナの計3種9枚、及びディアベルスター+アクセス札となる罪宝狩りの計2種3枚の合計12枚体制です。これは【罪宝ホルスオルフェ】等のオルフェの主流構築よりも層が厚くなっています。これによりオルフェパーツのみを手札に抱えてしまうリスクはかなり抑制されており、この点は他のオルフェデッキと比べて優位な点だと考えています。(この記事を書いてる最中に《王墓の石壁》が発表され、ホルス側の層もかなり厚くなりました。強い)

EX枠については比較的スタンダードな構築なので割愛。
アクセスは現構築では役割が怪しいので入替筆頭候補です。

ラビュギミック

ラビュ関連パーツを抜粋

ラビュギミックはメイン15枠、EX5枠です。
ラビュの基本戦術はコンボデッキ的であり、不足札をアリアンナで補いつつ手札を整えます。家具2種はリソース確保の面でもビッグ以上に優先して確保したい札であり、ここに狂時計を添えてビッグから先攻ハンデスを狙ったり、レディを添えて盤面を整えたりといった動きを目指します。また、家具はオルフェパーツを切る手段としても重要な為、家具2種及びアクセス札のアリアンナは全てフル投入です。
また、ビッグは展開・除去両面での核であり、基本的には家具やレディによりデッキから継続的にアクセスしたいカードです。また、先述の通り、ウェルカムの採用が難しく場魔法である白銀城もオルフェ側のバベルと競合する為、本構築では家具で呼べるカードがビッグしかありません。その為、テーマとしての強みを最大限に活かしつつリソース切れを防ぐ為、ビッグもフル投入です。
狂時計は家具やアリアンナとの組み合わせでビッグ即打ちによる先攻ハンデスやレディで呼んだメタ罠の即打ちを可能にしテンポを取る為に重要なカードですが、単体での役割が薄く重ね引きも重い為、アリアンナでサーチできる点も踏まえて1枚採用です。
レディはビッグやアリアンナから触れること、R-ACEやピュアリィといった速攻魔法を多用するテーマが上位層に多い為に罠に直接チェーンする必要がある効果を阻害され上手く機能しないケースが多かったことから1枚採用に止めています。
ロールバックは前述の通り、ラビュでは準必須級のカードですが、本構築では不採用です。主たる役割であるうららの貫通をオルフェギミックが担っているためです。個人的に、ロールバックはライフコスト故にエキストラターンでの取り扱いが難しい為、オルフェギミックの方が状況処理し易いケースも多いです。

EX枠については比較的スタンダードな構築なので割愛。

罪宝ギミックと汎用札

罪宝と汎用パーツを抜粋

罪宝ギミックはメイン6枠です。
罪宝狩りの墓地効果(ドロー)は序盤の手札消費が荒いラビュにとって貴重な為、罪宝狩り始動での運用を重視してフル投入、ディアベル本体は1枚に抑えています。
ディアベルから呼ぶ罪宝カードとして最優先したいのはシルウィアです。前述の通り本構築の貴重な無効妨害であり、通常罠の為にサーチできるレディのトリガーとして捉えることもできます。その他、シルウィアとラビュギミックには細かいシナジーがいくつかありますが、詳細は前述のきざみさんの記事を参照ください。
ディアベルから呼ぶ罪宝としては、スネークアイも優秀です。後攻では除去の手数となるのは勿論、先攻のハンデスで見えたカードがペンデュラム系であった場合はギルスで相手場に置いた星遺物トークンをPゾーンに押し込み相手の展開を事前に封殺することも可能です(トークンは魔法罠ゾーンに置いた場合でも消滅せず残ります)。

汎用札は11枠です。
泡擁は手札から打てる通常罠であり後攻0ターン目からレディ出力が期待できること、レディのトリガー兼アクセス先になること、メインギミックで賄えない無効系妨害であることから、ラビュでは他のデッキ以上に価値が高いカードです。
御前試合は「1枚で物量差を埋めるカード」としての採用です。オルフェ・ラビュ共に、他環境テーマと比較するとアドバンテージ確保が得意な方ではない為、物量差が開くと苦しい状況になります。そこで、ニビルや御前のような1枚で複数枚に解答を持てるカードが重要と考えます。2023.10環境で見た場合、【ピュアリィ】【覇王魔術師】【ホルス】【センチュリオン】【VS】は属性がバラけており【R-ACE】【炎王】にもディアベル(闇)スタートであればそこで止めることができます。一方で、【ラビュリンス】【神碑】へはほぼ効果がない為、メイン採用は悩ましいところです。
この枠には、新弾新規である《嗤う黒山羊》が入ってくる予定です。
ダルマカルマについては、検証中です。
うらら増Gの説明は特記事項はありません。

サイドデッキ

サイドデッキが本構築で最も曖昧な部分であり、プラン含め検証が足りていない要素です。
流動性が高いこと、好みが分かれること含め、最も見解が割れる部分かと思いますが、何卒ご意見お待ちしております。

サイドデッキ

全体方針と課題感
前述した「物量差の圧縮」を念頭に、2023.10時点で特に流行している【ピュアリィ】【覇王魔術師】を重点的に意識しています。一方で、同程度に流行している【ラビュリンス】については対策が不十分であり課題感を持っています。

物量差の圧縮を狙うカード

繰り返しになりますが、ラビュとオルフェはリソース確保は得意である一方で物量の確保が不得手であり、コツコツ1:1交換で妨害や除去を当てていても物量差で押し負けると理解しています。そこで、1枚で複数のカードの抑止が狙えるカードを活用し物量差を縮めていく必要があります。

・ニビル
【R-ACE】【覇王魔術師】等の大量展開系を意識しています。ビッグのバウンスによる再利用もできます。小技として、効果にチェーンして家具のコストに充てる、又はオルフェの制約を適用することで、原始生命態トークンを出さずにリリース処理のみを通すこともできます。ただし、家具でニビルを切った場合は相手の墓穴をもらうリスクも発生するので注意が必要です。

・ドロバ
【ピュアリィ】【覇王魔術師】を意識しています。
御前同様に、1枚で相手の動きをシャットダウンしてしまえる可能性があるカードです。一方で、相手の手札次第では効果が不十分なケースもあり、仮想敵の設定も含め評価が難しい印象です。

・次元障壁
【ピュアリィ】【覇王魔術師】等の特定EXに依存するデッキを意識しています。当たればほぼ確実にターンスキップとなる凶悪なカードです。

・闇デッキ
【神碑】【御巫】を意識しています。

・羽根帚、リブート
【ラビュリンス】ミラーを意識しています。

・拮抗
ニビルが当たりにくいデッキに対して物量差をなんとか詰めるためのカードです。

その他ピンポイントメタ枠
・うさぎ
【センチュリオン】を意識して入れていましたが、【ピュアリィ】のマイフレンド、【覇王魔術師】のスケール等、当てたい場所は多いです。

5.おわりに

繰り返しになりますが、本記事はティーチングが目的ではなく、逆に皆様からのご意見を頂戴したく書かせていただきました。
執筆当初の9月時点ではラビュリンスは環境中堅デッキという立ち位置であり、その課題を解消する目的で本構築の検証を始めました。しかし、10月新環境からは様々な要因が作用し、ラビュリンスは最上位クラスに上り詰めてしまいました。結果、本構築のような突飛なアプローチの価値が目減りしてしまい、元々の意義を見失ってしまっています。一方で、オルフェゴール及びラビュリンスは共に私が愛してやまないカテゴリーであり、これらの共存の道があるのならば継続して検証を続けたいと考えております。

本記事の内容について、各方面有識者の方々からすれば不束な点も多いかと存じますが、何卒皆様からのご意見を頂戴しながら、より良い形へと仕上げていければと思います。
駄文長文となりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。


補足.オルフェゴールの基本的な動き

最後に補足として、オルフェゴールの動きについてご存知ない方向けに、基本となる動きを簡単に紹介させていただきます。なお、ラビュリンスについては基本ギミックはシンプルであるため割愛します。


オルフェの基本動作に必要なものは、「墓地にディヴェル(またはトロイメア)」「場に任意のモンスター1体」の2つです。
終末の騎士やマスマティシャンは、墓地にディヴェルを置きながら自身を場に置ける為、オルフェの1枚初動となり得るカードです。
一方で、手札からディヴェルを捨てて動く場合は、場にモンスター1体を別途準備する必要があります。本構築の場合、ディアベルは手札のディヴェルを墓地に置きながら場に出て来れるカードであり、アリアンナは手札を切ることが出来る家具をサーチしながら自分は場に残ることが出来るカードです。即ち、これらは手札にディヴェルを握れていればオルフェの基本動作の準備ができるカードになり得ます。
また、場に任意のモンスターを準備できない場合でも、ディヴェルからギルスを特殊召喚することで星遺物トークンを場に追加することができます。

前置きが長くなりましたが、以下が基本動作です。

①オルフェの基本動作
[条件]
・墓地にディヴェル
・場に任意のモンスター1体
[展開]
・墓地のディヴェル効果でトロイメア特殊召喚
・場の任意のモンスターとトロイメアでガラテアL召喚
・墓地のトロイメア効果で星遺物-星杖を墓地へ
・墓地の星杖効果で除外されたディヴェル特殊召喚
・ガラテア効果で星杖をデッキに戻しバベルセット
・ガラテア1体でディンギルスX召喚
・ディンギ効果で除外されたトロイメアを素材化
・ディンギ+ディヴェルでマスカレーナL召喚
・相手ターン、ディヴェル効果でギルス特殊召喚
・ギルス効果でスケルツォンを墓地に
[結果]
・マスカレ効果でフリチェでリトルナイトL召喚
・スケルツォ効果でフリチェでディンギルス

上記は先攻展開であり、後攻の場合はディンギ効果で墓地送りを選択したりマスカレを経由せずに直接リトルナイトを出したりすることができます。
また、星杖を使用せずに同じ盤面が作れますが、星杖がない場合はディンギの除去効果を使う余裕がない為、後攻展開には向きません。

②星杖を用いない展開
[展開]
・墓地のディヴェル効果でギルス特殊召喚
・ギルス効果でトロイメア墓地送り
・場の任意のモンスターとギルスでガラテアL召喚
・墓地のトロイメア効果でスケルツォンを墓地へ
・墓地のスケルツォン効果で墓地のギルス特殊召喚
・ガラテア効果でトロイメアをデッキに戻しバベルセット
・ガラテア1体でディンギルスX召喚
・ディンギ効果で除外されたスケルツォンを素材化
・ディンギ+ギルスでマスカレーナL召喚
・相手ターン、スケルツォン効果でディンギ特殊召喚
[結果]
・スケルツォ効果でフリチェでディンギルス
・その後マスカレ効果でフリチェでリトルナイトL召喚

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