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高配当・安定銘柄 ENESOホールディングス(5020) 自己株買いによる影響
こんにちは。ハルです。
高配当・安定銘柄としてオススメしているENESOホールディングスの決算発表、自己株買いが発表されました。
決算内容の確認と、自社株買いの影響をチェックしてみたいと思います。
1.決算結果
![](https://assets.st-note.com/img/1707711099553-tCMMWwkGRv.png?width=800)
3Q決算が2月9日に発表されました。売上高は-9.6%ですが、営業利益は+54.7%、EPSは2.2倍と大きく上昇しています。また、対通期進捗率についても92.9%と通期予想をすでに達成しそうです。
絶好調の決算結果となった一方で、上方修正がなかったのは残念です。
ENEOSの事業は為替や原油価格など、社会情勢で大きく業績が左右されるため、上方修正は一旦保留という感じなのかもしれません。
2.自社株買い
決算発表と同時に自社株買い(1億5千万株を上限とする総額500億円)が発表されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1707714660114-4PVBXnXsBP.png?width=800)
自社株買いはよく聞きますが、これが大きいのか小さいのか、どれくらい影響があるのかよくわかりませんので、調査した結果をまとめます。
(1)自社株買いの意味
自社株買いは株主還元策の一つで、EPS上昇やPER改善の効果があり、どちらも株価上昇が期待できることから、投資家にとってはメリットとなります。
◆EPS上昇・・・EPSは1株利益で計算式は「EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式数」で求められる。自社株買いにより、発行済株式数が減少すればEPS上昇となる。
◆PER改善・・・PERは株価収益率で計算式は「PER = 株価 ÷ EPS」で求められる。EPSが上昇すればPERが下がり株価の割安感の上昇し、株価上昇が期待できる。
(2)自社株買いの規模
1億5千万株を上限とする総額500億円というとすごく大金のような気もしますが、2022年には3億株を上限とする総額1000億円の自社株買いを行っており、前回の半分の規模になります。
また、現在の株価は624円で、500億円で購入できる株数は約8千万株となります。前回も3億株を上限としていましたが、2億株の自社株買いで金額の上限となったようですので、今回も8千万株ほどとなりそうです。
(3)自社株買いによる株価影響
前回の自社株買い発表時の株価は500円ほどで、自社株買い終了時は470円ほどでした。市場全体の状況にもよりますが、自社株買いを行うことで確実に株価が上昇するとは言えないようです。
今回は前回の半分の規模ですし、短期的な株価上昇はそこまで期待できないかもしれません。
3.まとめ
3Q決算は絶好調の数字となり、その結果を受けて自社株買いを発表した形になります。自社株買いの規模としては前回の半分でそこまで大規模とはいえないようです。
また、過去の結果からみると自社株買いが短期的に株価上昇につながるわけではなさそうです。但し、自社株買いはEPSの上昇、PERの低下につながり、長期的には株価上昇につながると考えられるので、短期目線ではなく長期目線でENEOSの株を購入するのはありと考えます。
なお、個人的には株主還元策は自社株買いではなく、増配してくれるのがわかりやすくていいなと思ってしまいます。
今後の株価、自社株買いの結果、本決算の結果をチェックしていきたいと思います。
それでは、また。
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