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めちゃくちゃ低遅延で安定伝送ができるらしいLIVE MULTI STUIOを使ってみる

先般WOWOWから発表されたLIVE MULTI STUDIO(以下LMS)がすごかったのでまとめてみる。LMSはWOWOWとTBSが共同で開発した「次世代の超低遅延映像・音声・制御信号伝送プロトコル」で、実際、超低遅延、簡単接続を謳っている。おまけにインターネット経由の伝送でもポート開放などの面倒な作業が不要なので、環境さえ整ってしまえばほとんど何の苦労もなく利用が可能だった。

用意するもの

とりあえず無料で始めるなら以下のものを用意。インストール方法等は各サイトを参照。なお今回はPCで再生(もしくは入力)した音をiPhoneに伝送してみる。

TouchDesigner
Operatorと呼ばれる様々なツールを配置し、それらを接続することで、映像や音声に様々な効果を加えることができる。LMSはWindows環境ではTouchDesignerのプラグインとしてのみ提供されているので、これを利用する。なお、今回は音声に特化するので、映像は利用しない。

LIVE MULTI STUDIO for TouchDesigner
LMSのサイトからTouchDesigner用プラグインをダウンロードする。なお、ダウンロードや実際の運用に際してはアカウント登録が必要(無料)。インストーラーが存在せず、回答すると出てくる.dllファイル群を、指定のフォルダにコピーすれば完了。

LIVE MULTI STUDIO(iOS用)
iPhoneまたはiPadへのインストールは、AppStore経由で可能となっている。LMSのサイト内にあるQRコードを読み込んでアクセスすることも可能だし、こっちの方が早いかも。なお、今回はPlayerとしての利用であるが、Cameraを使って映像を伝送したい場合、iPhoneX以上でないと利用できないらしい。手元の環境ではiPhone8はPlayerのみ、同13はCameraの利用もできた。

TouchDesigner上の設定

TouchDesignerを起動すると、LMSプラグインを読み込んでもいいかどうかの確認がされるので、適宜読み込ませていく。このあとサンプルプロジェクトが開くが、これは不要なので、メニューバーのFileからNewを選択する。すると、Operatorがなにもない状態の画面が出現する。

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