「MIKU FES’24(春)~Happy 16th Birthday~」私的ライブレポート
こんばんは。今回はライブ報告。
先日、2024/3/31に開催された、「MIKU FES’24(春)~Happy 16th Birthday~」の参加報告です。
年度の終わりの日曜日というなかなかの日程にぶち込まれましたが、1公演限り、そしてマジカルミライ2015以来の日本武道館でのライブイベント。
今回はありがたいことにライブによく参加するお方に連番チケットをいただきましての参加となりました。
前入りして朝から物販とも戦いつつ…そしてライブの時間に。
ということで例によってセトリをペタリ。そこから始めましょう。
付帯情報は色々調べて付け加えていますが、正確性は保証できかねますのでそこだけご了承ください。
セトリ概要
セットリストとしての大きな特徴は以下の通り。
バーチャル・シンガーがモデルを伴いバンド形式での歌唱パフォーマンスとゲストによるDJパフォーマンスの混成
ゲストは歌唱orDJパフォーマンス、いずれかに基本1演目ずつ参加
歌唱パフォーマンスでは新披露の楽曲はなし
ミクが披露する場合はソロオンリー。他のバーチャル・シンガーはそれぞれでパフォーマンス
ちなみに、ゲストということで多くのアーティストが参加されていますが、
実態としては多くがクリプトンとともにこのライブを主催した「インクストゥエンター」に所属している点に留意。
しっかりと見るとちょいと内輪なニュアンスもあるのかな…とも。
DJパートは各組6曲程度を繋いで結構な尺があったのですがそれでも演目数29。休憩なし3時間ということもあってかなりのボリュームでこざいました。
暗転時、たまにDJ機材変更が挟まって実質休憩があったりはしました。いや助かった。
個性豊かなDJパート
まずはじめにおことわりしておくと、私はそこまでDJライブは経験も興味もさほどない側です。
爆音が苦手だったり自分のテンションを引き上げるのが不得手だったりとあんまり相性がよくないんですよね…
そんな感じだったので「Digital Stars」系列も抑えておらず、マジミラの企画展ステージも参加頻度は低め。
とはいえライブは演者も客も楽しんでナンボ。しっかりDJの煽りには応えていけるようにしました。
DJは各組けっこう個性が出るパフォーマンスでした。
生産者表示を貫く方がいれば新曲発表をかます方あり。一方できっちり知られている曲をうまく構成して盛り上げ上手だったりとこれまた振れ幅あり。
つい最近プロセカ入りした『flos』で初手うまく誘い込んだR Sound Designさんなんかは見事だと思います。
一方他の方の著名な曲を混ぜて楽しませてくれる方も居りました。ありがたいけどしっかり生産者アピールしてってもよかったのよ?
そんなエイハブさんがかけてくれた曲のうち、『ウミユリ海底譚』『アンノウン・マザーグース』は上記セトリでも注釈を入れた某所でのVOCALOID神話入り(=再生数1千万達成)の対象曲でもあります。
(『アクター』がかかった時のコーレス、私はうまく入れられたかな…)
八王子P×kz氏のパートはさすがに知名度の高い曲もたくさんあって盛り上がりやすかった。
MIKU EXPOやマジカルミライのテーマ曲もあって自然と乗れました。
また、いつか聞きたかった『never ender』もこういう形で聞け、合唱できたのはとてもうれしかったですね。
余談ですが、物販待機中のゲネプロで漏れる音が爆音だったことで同伴者にイヤープロテクターの購入を奨められ、買ったうえで本番に臨んだんですが、買ってよかったと思います。
アリーナ中央、Bブロックやや前方の位置でしたがなかなかの爆音でした。
終演後、耳の聴こえ方の違和感もまったくなく穏やかに帰路へつけたので有用でしたね。感謝です。
新旧しっかり織り交ぜた歌唱パート
歌唱パートに関してはかなり幅を利かせるよう意識したセットリストだった印象です。
ミクのモデルは感謝祭にミクパ、そしてマジカルミライ、最近のR3まで基本は網羅していましたし、みくみく~カルチャまで、なるべく曲の発表時期も広めになってます。
R3モデルを起用してからパフォーマンスの消化速度が上がって1年こっきりな曲が増えてきた中で、『カルチャ』が再披露されたのは良かったと思う。
ちなみにセトリに付けていた「図鑑順」ですが、これは「ミクの日感謝祭 39's Giving Day」から連なる、クリプトン主催ライブにおいてバーチャル・シンガーがモデル付きで歌唱してきた楽曲を披露順に番号付けしたものです。(演奏形態が特殊なシンフォニー、IPがある種独立しているセカライは除外していますが一方GALAXY LIVEやEXPO online、BILIBILI MACRO LINKなんかはピアプロメンバーオリジナル歌唱ならカウント対象です)
独自のカウントではありますが、「MK15th project MEIKO&KAITO オンラインコンサート」で初披露となった『番凩』までで309曲を数えます。
もはや万という言葉でもくくれない音声合成ソフト…バーチャル・シンガーの楽曲のほんの僅かではありますが、積み重ねを感じます。
ちなみに「001」は記念すべきトップナンバー、『ワールドイズマイン』が飾っています。
今回はゲスト演奏もあってまさかの曲も結構ありました。
マジミラ2014はそれっきりの楽曲がかなりあったのですが、『心臓デモクラシー』が約10年ぶりの再披露。
『*ハロー、プラネット』『ぽっぴっぽー』も10年間隔レベルの再登板。
また今回意外だったのは、ミクがソロ披露のみで他のキャラとのデュエット・トリオがなかったこと。ミクの出番がないタイミングがあるとは思っていなかったのでビックリしました。
しかしそれはそれでミク以外でもモデルバリエーションをコンプしつつ、『番凩』をオフラインライブでも披露したという隙のなさは見事。イントロと加速時の歓声、この時が一番ヤバかったまである。
『炉心融解』も神話入り楽曲ですしウマいまとめ方だったのかもしれませんね。
『ブループラネット』を披露しなかったのも意外でしたが、こっちはマジミラ2023でしっかりやるべきはやったということでしょうか。
あるいは神話入りにカウントされる『ゴーストルール』を披露すべき、というのはあったのかもですね。
今回はDJセクション以外でコンポーザー/アーティストの名義被りがゼロだったのでその点も意識はしていそう。
『Thunderbolt』が当該公演の枠を超えて披露されたのは嬉しかったです。すっごい盛り上がるので。
大抵は想定範囲内の選曲だったこともあり、想定を越えてくれて思わずガッツポーズ取った1曲です。
終盤畳みかけ、「初めての音」は
最後のDJセクションも終わって予定終演時刻まで30分。ロミシンが流れてファイナルブロックを確信しました。
ここからはやらない理由はどこにもない、金字塔のオンパレード。千本桜にメルトに、歴史を語る上で欠かせない曲が続きます。
印象深かったのはやっぱりメインセトリラストの『ハジメテノオト』でしょう。
今回のイベントでは特にDJセクションで知らない曲、知らないアーティストと出会うことがあったと思います。
DJセクションにて初出し曲まであった以上、耳にしたことない音は必ずあったわけです。
そんな流れを経て、まとめのナンバーでミクが「初めての音はありましたか?」と問うてくるのです。
今までも、ライブでこのフレーズを聴くたびに自分の記憶や体験を振り返ったものですが、一夜限りで予測もしづらいこのミクフェスではより一層心に沁みた気がします。
アンコールが始まり、テルユアで銀テ砲が放たれてなおライブは続く。
真のラストナンバーに選ばれた曲は『桜ノ雨』。
年度最後の曲がこの曲で〆られる感慨深さはたまりませんでした。ギリギリ間に合った東京の桜を思い返しながら聴き入りました。
この曲、いろいろあった結果新音源でDIVA F2nd入りし、ライブでも披露されるようになったのですが、春のミクライブはなかなか機会がないこともあってやや小規模だったり特殊な場での披露に留まり続けていました。
16thイヤーという節目のラストを飾るこのライブで、そして武道館という大きな会場で満を持して披露されたこともまた感慨深さを深めたように思います。
最後に
ややしめっぽく、けど明るくミクフェスは締めくくられました。
総合すると、DJセクションは相性もあって楽しみきれたかはわかりませんが、歴史をきちんと幅広く拾い、開催目的はしっかり果たした内容だったと思います。3時間、きっちり盛り上がれました。
とはいえこれは16thイヤーが終わっただけにすぎず、これからもバーチャル・シンガーたちは歌い続けるのでしょう。
先日マジカルミライ2024のチケット一次申し込みが締め切られました。
それなりに応募をしてみましたが、当たってくれるでしょうか…?といまから落ち着かない気持ちです。
多くの節目を越えた今、新しい風を吹かせていく時期に入ったと思うので、どんな風が吹くのやら、今から楽しみです。
そんなところで、本日は失礼しました。