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2024年は選ぶことを楽しみたい

2024年もあっという間に2月を迎えましたが、年末年始に読んだ本に刺激を受けました。

漫画・Real Clothesで、「衣食住のうち、衣は人間だけに与えられた特権」的なセリフが作品後半の方で放たれるのですが、今まさに人間だけの贅沢な悩みを抱えています。

もともと服が大好きな私。パーソナルカラーや骨格診断、スタイリストによるコーチを受けたり、稼ぎの多くをアパレルに費やしていたりしたこともあります。しかし数年前に出産、コロナ禍によるリモートワーク増加、転職により自分史上もっともドレスコードがゆるい会社に、などなどの外部環境も手伝ってか(?)、ここ数年は、着るものに以前ほど情熱が持てていない状況でした。

でもやっぱり服が好きだし、ときめきたい。そんな思いから、以下のような本を読み漁っていました。

人気スタイリストの山本あきこさんのご本。コーディネートの幅が広がるアイテムや、アイデア、具体的なブランド名などたくさん情報が詰まっています(冬バージョンもあり)。

とても参考になりますが、なんとなく今の自分には「持つべきアイテムが多すぎる……?」と感じました(山本さんは、掲載しているアイテムを全部揃えようと言っているわけではないので誤解なきよう!)。

WEBの連載や、インスタで存じ上げていた昼田さんのご本。
カバー写真のとおり、昼田さんはシャツが非常に似合う方。メガネと赤リップのスタイルもステキ。ファッションエディターだけあって、服の知識もあれば、愛も深い。そんな方がたくさんの服を手放していくお話なので、ファッションティップスというよりは、生き方のお話なんですが。これが心境にフィットしました。

そしてこちら。こちらも着こなしなどのHOWTOものではありません。自分がどういう人間になりたいか、そのためにどう服の力を借りるかということを真剣に考え抜くための思考&実験の本です。

タイトルがあれなので「1年3セットって冬どうすんのよ!」とか「ミニマリスト?」って誤解を与えがちですが、あくまで3セットは象徴的な数というだけで、その人にとって心地よく、適正と思える数の服を、おのおの追求していきましょうという意味です。

自分が何か好きか、嫌いか、どんな人になりたいか、どんな印象を与えられると嬉しいか……そんなことを掘り下げながら、そんな自分にふさわしい一着とは?と研ぎ澄ませていく営みなんですよね。まだ最中ですが、これが楽しかったし、何だか最近、自分のことを自分のために深く考える時間を持てていなかったなあと顧みてしまいました。

しかし、好きなものを考えるのって楽しいですね。

「どんな人を素敵と思うか」で、私がぱっと浮かんだのは

角野栄子さん

御年89歳。鮮やかな色やポップな柄が本当によくお似合いで、拝見するだけでウキウキします。

小畑滋子さん

ミナペルホネンの「call」で働く、82歳のスタッフの方。ベーシックかつシンプルな装いが好きとのことですが、色や柄もの、スカートにも挑戦しているとのこと(素敵!)。

神山まりあさん

ニュアンスある表情で何でも着こなすかっこいいモデルさんだけど、太陽みたいな笑顔の明るいお母さんっぷりのギャップがまた素敵。クリーンなショートカットと、ベーシックなものがお好きというのも共感ポイント(体形は全然近づけないが……)

レイチェル・クーさん

料理家になる前は、ファッション関係の仕事をしてたとか?色や柄を楽しんでる感じが素敵。たびたびギルティなレシピを作って食べっぷりがいいのも最高ですね。

こう見ると、

  • 定番を愛している

  • 自分の好きを知っているが、自分のスタイルだけに固執している感じはしない

  • 朗らかさがある

って感じですかね。勝手ながらの印象ですが。

加えて自分の好きなもの/苦手なものを色々挙げてみました。

【好き】

  • パンツスタイル

  • ベーシック、シック

  • 鮮やかな色

  • 地味過ぎないもの

  • どこかちょっとこだわりや遊び心があるもの

  • 例えば刺繍、裏地に柄があったり、ユーモラスなモチーフだったり

  • 職人、ものづくり精神が感じられるもの

  • 靴はフラットでポインテッドトウ

  • かごバッグ

  • つやっとした革

  • スカーフ

  • 歴史のあるもの、ビンテージ

  • 土地土地のもの

【苦手】

  • スカート、ワンピース

  • ごわっとしたニット、ローゲージ

  • シアー感

  • シンプルすぎるもの

  • フェミニンすぎるもの

  • ドラマチックすぎるもの

  • 紐のある靴

  • 高いヒール

  • 「手洗いOK」=貴様は洗えないとみなす

そんなこんなで2024年は、自分の好きと嫌いを言語化しつつ、突き詰めながら、鈍ってしまった服への感受性を研ぎ澄ませていきたいなと思うばかりです。

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