今日まで そして明日から

「解散」

この言葉を見るたびに、寂しさや切なさを覚える。


お笑いが好きであればあるほど、解散の報告に遭遇する機会は増えていく。

何度遭遇したとしても、何かしら物思いに更けってしまう。なかなか慣れることはない。

ましてや、身近で何度もライブに足を運び、眼前で幾度となく笑わせてもらった方々の報告は、ショックが一際大きい。


もちろん、当人が決めたことが絶対であり、その決断について異を唱えるべきではないだろう。

前向きな結論だと語っているのだから、それを受け止めていかなければならない。


ただ、ほんの数日前までいくらでも観ることができた光景が、明日からはもう観られないという現実を受け入れるのは、簡単なことではない。

特に、熱心なファンであればあるほど。

自分よりはるかにその芸人に心酔し、惚れ込んだ人々がいる。

その心中は察するに余りある。


覆水、盆に返らず。

今日まで当たり前のように会った日々はもう訪れることはない。

しかし、明日からはまた新しい日々が始まっていく。


当たり前だと思っていた今日までの感謝を胸に、これから出会うかもしれない新たな何かに期待して、明日を迎える。

それぞれが、それぞれの道を進むため、次への一歩を踏み出していく。

その先にあるものが何なのかは、今はまだわからない。


そうです。わからないまま生きて行く。

明日からのそんな私です。

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