見出し画像

オンライン花屋が店を持つまで⑤

Photo by  @nonoikegami (IG account)

こんばんは。不定期ながら、つらつらと書き進めてきました こちらも今回で一区切りです。最後は

⑤花屋のコミュニティを作りたい

です。すごい偏った意見かもしれませんが、花屋って特殊な業界だと思います。飲食とか美容とかに比べて繋がりが薄いように感じる。。だったら作ってしまおう。そう考えました。オフラインとオンラインで交流と研鑽の場を。具体的には 

・オンラインで情報交換や技術を向上させる事ができるコミュニティを作る

・オフラインで花屋や花屋になりたい人が相談しあったり、話を聞きにくる場所を作る

・場所/知識/設備をシェアできる環境を作る。

そんな事を考えています。それぞれ見ていきましょう。

【もっと美しいものを】  

 勉強できる場が欲しい。率直な気持ちです。個人的に生け花の先生に師事しているのですが、本当に学びが多い。もっと学びたい。そう思う花屋さんも多いと思う。

例えば、美容師さんなんかは自分達で集まって、技術やサービスを高めあったりしてますよね。花き業界もそういうのあってもいいと思うんです。もちろんセミナーとか各地で開催されてるんですが(大手の花屋さんは自社研修とかもありますよね素晴らしい)、もっと相互的な技術情報の交換があってもよいのかなと思っています。

例えば、私の場合だと、式場まるごと装飾してのお仕事 とかプリザーブドフラワーを使った髪飾り なんかはまだまだ、経験が少ないので教えてほしいですし。逆に、    ロシアスタイルの花束の作り方 とか SNSの活用方法(まだまだだけど)とか教えられるかなと。(需要あるかな。。)海外の花屋が好きなのでオンラインコースなんかで束ね方を習ったりしたので。(花屋さんはロシアやヨーロッパの方の、あのダイナミックで特徴的な色使いの花束に憧れを抱くこともあるのではないでしょうか。余談の余談)そういう風にしてシェアしていける場を作りたい。

【人という字はぁ 人と人とが支えあってぇ(武田鉄矢の声で)】   

 精神的なよりどころ。

花屋あるあるの、ちょっとした課題ってあると思うんです。

「あんま寝れない」「資材どこで買ってる?」「市場駐車場いっぱいじゃね?」「手荒れしちゃうよね」とか「車はカーシェア?自前?」「繁忙期のマインドセット」とか。。

そういう所を、肩ひじ張らずに話し合える、吐露できる場があってもよいんじゃないかなと思います。愚痴を言い合う場を作るとかでは決してなく

「わかるー寝れないよね。でも湯舟浸かって寝たらぐっすり眠るよ?」「○○のハンドクリーム良いよ?」

みたいに建設的に、前向きに話し合えたらって思うんです。

 問題って一人だと解決できなくても、他者と話し合う中で、客観視できるし、前向きになれる事が往々にしてあるように思います。落ち込んだら私の数々の失敗談をお聞かせしましょう。。

【未来の花屋さんへ】

 「花いいなぁ」「やってみたいなぁ」その気持ちを無下にしないでください。絶対になれ!と言ってるわけではないです。考えて考えて、趣味として割り切るそれも素晴らしいです。ただ、真剣に向き合ってください。気持ちに。そのための場所はこちらで作ります。

有り難い事に、STAYFLOWERを始めてから、結構沢山の方に「花屋になりたくて!」という相談を頂きます。かたや、「花屋 なるには」とかググれば知恵袋が教えてくれるのは 薄給・長時間労働・体力仕事 etc... ネガティブな情報達。正直「うーん」って思います。もちろんそういう側面がないわけではないでしょうが、そこが真実だとも思えません。というか、そうだとしても改善していくよう努めるべきだと思います。

 あとは花屋の仕事って多岐にわたりますし。いくらググっても、本読んでも、見て聴いて 実際にする事には及ばないんですよね。だから「お花の仕事がしてみたい」っていう気持ちを相談できるというか、そういう場所があってもいいのかなと思っています。私自身キャリアがとても長いわけでもないですし、技術・サービス・おもてなし等々 至らぬとこばかりだと思っています。(日々ヘコみながら進んでます)けど、誰かの力になれたらいいと思いますし、その仕組みとか場所を提供することは出来るんじゃないかって思っています。気軽に話を聞きに来てください。私も聞きたい。

【オンライン花屋さんへ】 

 都内でも店舗を持たない花屋は増えているように感じます。小さく始められるし。僕もそうです。なので、あなたの気持ち、すげーわかります。オンラインで花屋をやるって物凄く賢い方法なように聞こえますが、大変な事も沢山ありますよね。。 オンラインで生きる我々は基本的に「持ってない」ものが多いと思います。そんな人に、色んなものがシェアできる場を作りたいんです。例えば、関西でやられてるオンライン花屋さんが、うちの場所を使って一日営業したっていいし、ワークショップしたっていいと思うんです。ハサミも机も資材もあります。丸腰で来て、そのセンスと好奇心と熱量でKOYAにいい空気を呼び込んでください。スタートアップしたばかりの花屋さんなんかもそうですよね。(実際そんな話を花屋の先輩としています)

【スタンス】

 仲良しこよし なわけでもなく、 いがみ合うわけでも決してない。 切磋琢磨して、愛をもって 深刻でなく真剣に 笑顔と思いやりは忘れずに 今の時代にあった繋がりを作っていきたいと思っています。(抽象的ですませn) 

独立した当初は「ワイの花が一番やおりゃー」みたいなマインドだった時もありました。。恥ず。正直、そうしないと保てなかったのかもしれません。けれど今は、微塵も思いません。勿論自分の作品は大好きだし可愛い、素敵だと思ってお届けしています。それにプラスして、他のお花屋さんを「めっちゃかわいいー」って心の底から思います。もっと知りたいです。深めれば深めるほど至らぬ所を知るんですよね。「実るほど頭が下がる稲穂かな」そうゆう姿勢は周りの大人の方から沢山教えて頂きました。本当にありがとうございます。

なので、この取り組みで、自身のサービスや人間としての部分 がより良いものになるように したいと思いますし、数年後、各地に今よりもっと素敵なお花屋さんが増えてたら、まじで嬉しいです。

熱くなって、散文乱文失礼いたしました。花屋のみなさん。状況が落ち着いたら乾杯しましょうね。市場が無くて夕方くらいからソワソワしなくてよい日に。。

Sincerely flowers 

STAYFLOWER

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?