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日本勝利の確率は12.3% 運命のスペイン戦をデータでプレビュー

この記事は、自社メディア『The Analyst』の記事を翻訳を編集したものです。
元記事はこちら:Japan vs Spain: Prediction and Preview


グループEは木曜日(日本時間の金曜日)に最終順位が確定する。首位通過を目指すスペインと、ドイツを突き放して決勝トーナメントを目指す日本の対戦は、必見だ。

プレビュー

日本とスペインのグループE最終戦は、両チームだけでなく、ドイツとコスタリカの運命も握っている。しかし、スペインのMFコケは、勝利した場合の他国への影響については気にしていないと主張する。

ルイス・エンリケ監督率いるスペインが、ベスト16進出に必要なのは勝ち点1だけだが、カリファ国際スタジアムでサムライブルーに勝利すれば、首位でのグループステージ突破となる。

スペインが勝てば、ドイツにとっては好都合だ。同時に行われる試合でコスタリカに勝ち、日本が負ければ、ドイツは決勝トーナメント進出が決まるからだ。もし、スペインが引き分け、ハンジ・フリック監督率いるディー・マンシャフト(ドイツ代表の愛称)が勝利した場合、命運は得失点差に委ねられる。

優勝を目指す以上、ドイツが敗退することは長い目で見ればラ・ロハ(スペイン代表の愛称)にとって良いことであるのは間違いないだろう。

しかし、ワールドカップの直近9大会で、グループステージ最終戦では8勝1分けという好成績を残しているスペインは、自分たちのことだけを考えていると、コケは断言する。

「我々の唯一の戦略は、次の日本戦に勝つことだ」と彼は記者団に語った。

「我々は常にそうしてきた。もちろん、試合結果によって順位がどうなるかは知っているが、我々の考えは、試合に勝つことで相手にリスペクトを示すことだ」。

「それだけを考えて試合に向けた準備をするし、それが予選を突破する唯一の方法だ」。

スペインが予選を突破すれば、次戦でクロアチア、モロッコ、ベルギーのいずれかと対戦することになる。

また、首位で突破した場合、順当にいけば準々決勝でブラジルと対戦する可能性がある。

だが、コケにそのような懸念はない。

「僕たちは誰も恐れていないよ」と彼は続けた。「僕たちはすべての代表チームに最大限の敬意を払っているからね」。

「まずは日本に勝たなければならないので、準々決勝のことは考えていない。次の対戦相手については、その後で考えることだ」。

「もし、準々決勝まで勝ち進むことができて、そこでブラジルと対戦することになったら、最高の形で挑めるようにしたい。すべての試合に勝ちに行くという考えは変わらない」。

日本のグループステージでの立場は、やや不安定だ。

森保一監督率いるチームは、ドイツ戦での衝撃的な勝利の後、コスタリカ戦でも同じくらい驚きの敗北を喫した。その結果、史上初となるワールドカップ2大会連続での決勝トーナメント進出を決めるには、スペイン戦で少なくとも勝ち点1が必要になった。それでも、引き分けでは十分ではないかもしれない。

森保監督は、スペインを世界最高峰と評価しており、チームが直面している課題を軽視しているわけでは決してない。

しかし彼は、ドイツに勝った時のような勇姿を再び見せられると信じている。

「ドイツとスペイン両国ともW杯優勝経験がある国でリスペクトしている、我々はドイツに勝った。スペイン戦は難しい厳しい戦いになると思うが、勝つチャンスはあると思うので、いい準備をして自信をもって戦いに臨みたい」。

注目の選手

日本: 吉田麻也

この試合では、日本が不利とされている。グループステージ突破に必要な結果を得るには、サムライブルーはおそらくディフェンス面が重要になるだろう。

バックには、初戦で素晴らしいプレーを見せた、経験豊富な吉田を据えるだろう。特に、ドイツ戦で得点を挙げたアルバロ・モラタが先発する場合、彼は重要な存在になるだろう。

吉田はコスタリカ戦でデュエル6回中5回に勝ち、122回のプレー数を記録してビルドアップでも存在感を出した。日本代表で83回以上記録したのは、他に遠藤航(113回)だけだった。

ワールドカップ2022年大会における吉田麻也の守備的アクション:16回
(ファウルを含むすべてのタックル、ブロック、クリア、インターセプトの合計)

スペイン: ダニ・オルモ

RBライプツィヒのウインガー、オルモは、ドイツ戦で多くのプレーに関与した。ディフェンダー以外の選手で、オルモの70回を超えるタッチ数を記録したのはペドリ(82回)だけで、彼のファイナルサードでのパス数は、スペイン代表チーム内最多の17本だった。

その上、オルモが記録した2本のキーパスを上回ったのは、ドイツのジャマル・ムシアラ(3本)だけで、オルモは前半にクロスバーを叩く強烈なシュートも放っている。

大会前、彼はあまりプレーしていなかったかもしれないが、カタールでは鋭い動きを見せている。日本は十分に警戒すべきだろう。

ワールドカップ2022年大会におけるダニ・オルモのドリブル:31本
(ボールを保持して5m以上進んだプレーを1本のドリブルとして定義)

日本 vs スペインの予想

スペインの勝利以外は、どんな結果であってもサプライズだろう。ラ・ロハが今試合で勝ち点3を獲得する確率、つまり、グループ首位で決勝トーナメントに進出する確率は、67.1%だ。

日本は勝利の確率が12.3%で、引き分けが20.6%だ。森保監督は、後者を目指すべきだろう。

ワールドカップ2022年大会:グループE第3戦

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