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友達と卒業旅行(?)に行ってきた話

経緯


同学年の人間が卒業していく様をInstagramで眺めているとなんともいえない気持ちになった。ただいま高専に在学しているので、あと2〜3年は卒業とは縁のない人生を送る。


そんな時友達の一人からLINEがきた。
「富士Q行かない?」
財布には53円しか入っていなかったが、同世代の人間の熱にあてられて
「卒業旅行みたいでいいね」
なんて返して携帯の電源を切った。


当日

(お金はなんとかなった)

出発

意外にも人は10人くらい集まった。途中キャンセルが入ったり多少、ごたごたした所はあったのだがそこは集金担当の人が調整してくれた。彼に足を向けて寝ることはないだろう。

同じバスに7人、地元が違う2人は別の駅から目的地に向かう。バスに乗り込む時、沖縄旅行に行ってきた友達からお土産を貰った。シークァーサー味のグミだった。

彼に聞くと"グミ"と"愚民"を掛け合わせたギャグらしい。なんとも言えない気持ちになった。

バスの中では酔い止めに愚民グミを口に入れながらぼうっとしていた。隣に座っているのは集金担当をしてくれてた友達だった。

彼の知識には驚かされることが多く、神社に祀られている神々や物の語源の話などその範囲はかなり広い。性格をなんとかしてくれたら紛れもなく尊敬に値する人物になるだろう。

化学式の話をしていると長いトンネルを抜け、一面雪国へと突入した。

3月の景色かこれ

外気温0℃の銀世界が広がる。柄にもなくテンションが昂っていた。通路反対側で寝ている友達を起こし雪だと話しかけても周りの人間は意外とクールだった。


銀世界を映し出してから富士Qまではそこまで時間は掛からない。


到着

お馴染みの門(初めて見る)

後から来た友達2人と合流してみんなで富士Qに入場した。

しかし一面の雪が富士Qを支配しておりコースターは大体準備中、どうしたものかと頭を悩ませていると誰かが「戦慄迷宮に行かないか?」
などと言い始めた。

戦慄迷宮

戦慄迷宮、日本一怖いと謳われるお化け屋敷。雪でも元気に営業中。3人1組となり私たちは廃病院の中を少しずつ突き進んで言った。

雪でもやっている最強のアトラクション

先頭は私、一人は私の身体にしがみつき耳元で永遠に叫んでおり、もう一人は一番後ろで歩いていた。成人男性同士があすなろ抱き(バックハグ)している様子を50分ずっと見させられていた最後尾の友達が一番の被害者かもしれない。

お化け屋敷はネタバレ防止のためそんなに書くことはできないが結構怖かった。怖いのが苦手でも入らないといけない。という時は一番前に行くことをお勧めする。

フジヤマ

太陽が雪を溶かす昼過ぎ、徐々にジェットコースターの運行が始まった。富士Qといえば4大コースターのフジヤマ、高飛車、ええじゃないか、ド・ドドンパが頭に浮かぶだろう。一番並ぶ時間が短そうなフジヤマを選んだがそれでも100分は並ばざるを得なかった。

友達と4人で麻雀をして時間を潰す。途中、充電が切れそうだったので、肉まんで懐柔したモバイルバッテリーを友達から借りる。
 
100分待ってフジヤマに乗る時間が3分半。そういうものかと割り切っていたが、いざ乗るとなるとすごく緊張した。

黒い安全ベルトを締めてコースターが動き出す。重力をその身に浴びる。3.75G。恐ろしかった。あれは人が体験してはいけないものだと身に染みて感じた。

高飛車

頭のおかしい人間は集まるものでフジヤマに行った後間髪入れずに高飛車に乗り始めた。休憩したいなどという意見は少数意見だった。

高飛車。ギネスにも認定されているなんかすごいコースター。121度落下するらしい。

なんだよ121度って

暗がりからスタートするそれはなんかよくわからないけど体が無限にシェイクされる感覚だった。長いトンネルを抜けたかと思えば垂直に伸びるレールが目の前に広がる。まさに鬼畜の所業と言わざるを得ない。ここからどうなったかは想像にたやすいだろう。



その後

ええじゃないかに向かおうとしたがバスの時間との兼ね合いでやめた。このままええじゃないかまで乗っていたら本当に息絶えていただろう。

代わりに鉄骨番長に向かう友達たちを背にベンチに座った。この時点でもうかなり限界に近かった。(次の日は筋肉痛で動けなかった)

帰ってきた友達の一人がラーメン食べたいと言ったのでみんなでラーメンを食べに行った。

ラーメン

味は悪くはなかったがテーマパーク価格であった。

帰り

最後はみんなで記念撮影して帰った。バスの記憶はほとんど抜け落ちている。気がつけば最寄駅に着いていた。



まとめ

青春か否かはわからなかったがこうして書き出してみると確かに青春みたいなことしているなとは思った。
こうしてバカやってくれる友達は貴重なのでこれからも大切にしていきたい。

追記


もう少し美しいな画像を表紙にしてもよかったのかもしれないが私にはこれがたいへん綺麗に見えた。

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