サイズとテンションと
私はスコーンが好きだ。小さい頃に読んだ漫画「西洋骨董洋菓子店」に出てきたとき、スコーンの印象が決まった。
よしながふみさんの西洋骨董洋菓子店。
1巻で、主人公(?)のエイジが
「スコーンて大ざっぱに作れば作るほどうまいって言うじゃん」
と言う。読んだ当時小学生の私は、えっ!?そうなの!?作ってみたい…とかなりワクワクしたのを今でも覚えている。マンガに出てくるお菓子はどれもおしゃれでクオリティが高いのだが、スコーンなら作れるかもしれないと実行したのが最初だ。
自分で作ったプレーンのスコーンはもうとてつもなくおいしかった。バターがたっぷり入っていたのもあるが、サクサクとした味わいが他には無い感動を読んだ。ビスケットでも、クッキーでも、クレープでも、ドーナツでもない、おいしさがあった。
そこから私のスコーン好きは始まった。
小さな洋菓子店を見つけると、必ず入っては「スコーン」を売っているかチェックしていた。大学生の時は小さなパン屋さんで、社会人になってからは、生活圏から少し離れたフランス菓子屋さんで。(そこではクロテッドクリームも売っていた!高かったけど、えいや、と買っていた。)
スコーンハンター化していた。スコーンを売っている、というだけでもうそのお店をめちゃくちゃ応援したくなる。ありがとう、作ってくれて!という気持ちでいっぱいになる。深まるスコーン愛。
我が店でもスコーンはスタメンだ。最近は自分のいちばんテンションが上がるサイズにまで変化させていったスコーン達。正直、おやつというよりもこれ一個食べたらお腹いっぱい満足になりそうなサイズだ。ティータイムにはちょっと違うのかもしれない。でもいちばんテンションが上がるサイズを追求してみた。
食事がわりにスコーンとスープ、なんて、どうかな?と思っている。
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