葛藤

毎日のように考えている。一体、ここでは何の為に働いているのか。
何故、毎日のように終業時間や休日を待たなければいけないようになってしまったのか。

転職して約1年、新卒の時かのようにギアを上げて頑張ってきた。
もちろんこれまでのようにうまくサボっているけど(そうしないと、自分は病んでしまう事を知っている)、要点要点ではしっかりしてきたし、色んな人・イベントともキャラじゃないのに自分から関わってきた。

でも、もうしても意味ないって思ってしまっている。
色々と、自分自身で変えられないことに絶望している。

【ビジネスモデルからくる全社への影響】
この会社は、要するに、自分や家族のお金の為だけに働くと割り切れるのであれば最高の企業だろう。
ビジネスモデルがARRベースなので、何もしなくても一定の売上が勝手に入ってくるから、誰も「生み出す仕事」を頑張る必要がないし、サボれるように出来ている。商品を売ることに長けている人は沢山いるが、どうやったら売れるか?なんてちゃんと考えているやつは会社の構造上いない。マーケティングだって、部署で100人ぐらいいるはずなのに新幹線に広告を掲載するだけで盛り上がってて、割とガチで引いた。
自分はこういうビジネスモデルに興味がないという事を身を持って知れた。

【やり甲斐を持てない/自分の持ち合わせたスキルを活かしきれない】
あと、この仕事がどんなに苦痛であったとしても、誰かの役に立つ/心に響く事ができる社会的意義のある仕事なら、別に良い。
入ってみた感じた実態は、上司やグローバルへのゴマすりでしか機能していない、形だけで意義がない仕事の数々。商品も、実際に消費者が使用する場面というのが本当に限られていて、やりがいを感じられない。
さらに、グローバルがー、グローバルがー、というが、グローバルが動けない部分が自分達がしたい事ならばそれを言い訳にするだけの簡単なお仕事。
そもそも英語のミスコミュニケーションが多すぎるし、話そうともしない。海外の方の呼び名もみんな呼び捨てにするぐらい、常識外れで、海外とのやり取りが下手すぎる。グローバルカンパニーなのに、海外との関わり方はJTC以下。
自分自身のスキルも活かせないし、やり甲斐がない。

転職自体は間違いなく実行して良かった事。
このような「質の悪いストレス」を感じる事が出来たのは、勇気を出して外に踏み出せたからであり、もし前職に残り続けていたらいつまでも同じ種類のストレスを感じ続けていただろう。
だから「転職しなきゃよかった」ではない。アウトプットした部分はたくさんある。

転職したときに思った事。
自分自身がぶれなければ、環境が変わらなくてもスキルを伸ばせる。だが、スピード感はどうしても遅くなる。
だからこそ、30代になった今、もっとレベルの高いところで強制的にスピーディーに学んでいく必要がある、と。

果たして、その「レベルの高いところ」にいざ入って、頑張っても向いていなかったら?

【上司の態度】
「ここは、技術を学ぶところじゃない」
「金があったら、すぐにこの仕事はやめる。引き継ぎもしないで消える(笑)」

この2つの言葉は、私の直属の上司、及び、上司の上司からはっきりとチームメンバーに向けて発せられた言葉である。
私がマネージャーだったら、こんな事は絶対に部下に言わない。
そのレベルの事柄を何の躊躇も無く話せる時点で、この場所がたかが知れているのがわかる。
これも、モチベーションをなくした大きな理由の一つ。

なんかもう、会社にも、人にも、愛想が尽きたんだと思う。
そもそも転職自体にあらゆる期待を持ちすぎていたかもしれない。

一つの組織に在籍しているときには、長期的なビジョンを持つことが大事だと言う。
転職間際の前職では6-7年目で見えなくなったが、この会社では1年で十分だった。
働いてみて得た事から、反省点がたくさんある。次の場所を探すうえで、その反省を活かせればと思う。