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ルーツミュージックを感じるためニューオリンズを旅した話〜DAY 1〜

前回までのお話


いよいよ、出発当日となった。

はっきり言って初の海外ひとり旅。

めちゃくちゃ不安。実は英語もそんなに喋れないのである。

中学の時は得意科目だったけど、何年前の話って感じ。

ただそこはなんとかなるっしょ!のポジティブなのかノー天気なのか分からない僕の性格で押し切る。

色々な思いを抱え飛行機に乗り込み出発。

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まずは成田発⇨ダラス行きの飛行機に搭乗。

ダラスからニューオリンズ行きの飛行機に乗り換える予定だ。

当然の事ながら成田初の飛行機の中は沢山の日本人が乗っていた。


飛行機に乗る事10時間以上。飛行機の中で寝られない体質と興奮で一睡もできなかった。

ダラスに到着し次のニューオリンズ行きの飛行機に乗り換えるべく飛行場内の地図を見る。

ここで第一の罠が。

乗り換え先の搭乗口がクッソ遠い。

多分歩くと30分くらいかからんか?って距離。

そこで気付いた。

乗り換えに空港内を走るモノレールを使うのである。

さすがアメリカ。いきなり広さを見せつけられる。

僕の心の中のダチョウ倶楽部が聞いてないよ〜と叫ぶ中なんとか次の搭乗口に辿り着いた。

そこはもう異国。

あんなに成田からの飛行機には日本人いっぱい乗っていたのに日本人どころかアジア人すらいない。

ファンタスティック。

なんとか無事搭乗しようやくニューオリンズに到着した。

ここで第二の罠が。

税関で何言ってるか分からなすぎてソーリー?を連発し怒られる。

多分なんか持ってないか?的な事を言ってんだけどその何かが分からない。

深すぎるため息の後にどんどん聞き方の語気が上がっていく。

最終的にボトル!ボトル!と連呼され多分なんか水的なものかなと思い元気よくナッシング!と答えた。


通過できた。

いまだに何が聞きたかったのかは謎に包まれている。

とはいえ無事空港に到着。

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もう空港内からビンビンにニューオリンズ感が出てる。

現地に到着したのがお昼の12時くらい。日本時間で言うと夜中の3時だ。

不思議と眠くない。

タクシーに乗ってホテルに向かう。

泊まるホテルがNOLA jazz houseと言うホテルで名前で決めた。

ドミトリータイプといって一部屋にベッドがいくつかあり相部屋スタイルだ。

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共有スペースにはギターやパーカッションが置いてあったり軽いセッションできるおしゃれな感じで僕と同じような奴が世界中から来てそうでワクワクした。

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ホテルに到着した時は誰もいなかったが自分のベッドに荷物を置き、探索と買い物を兼ねて近くの街に出た。

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市内はこんなストリートカーというチンチン電車が走っていて主な交通手段として利用してされている。

SIMカードや飲み物などを買い、ホテルに戻ると二人の女の子が部屋にいた。

名前はニキとアンドレアというオーストラリア人だった。

ニキは小柄な水原希子ちゃん似の子でアンドレアは金髪で僕より強そうな女の子だった。

僕も自己紹介するといきなり日本語で日本人!?とニキに聞かれた。

どうやらニキは日本人とオーストラリア人のハーフで日本のスキー場で短期間バイトしていたらしく少し日本語が喋れるらしい。

親近感を覚えつつ会話をしていると、他に4人オーストラリア人がいて今晩ライブハウスに飲みにいくから一緒行かないかと誘われる。

その時午後5時ごろで日本時間でいうと朝の8時くらいなので死ぬほど眠かったが二つ返事で快諾した。

少し仮眠をとったのち他の4人と僕の計7人で午後10時くらいに出かけた。

しかし道中、ストリートカー内でのオーストラリア人同士の会話に一切入れない。

頑張って英語で喋ろうとするもネイティブ同士の会話に入るのはまじできつい。

すると見かねたニキが日本語で話しかけてきてくれた。

大丈夫?楽しんでる?

困った事あったら言ってね、私通訳になってあげるから!と言ってくれた。


海外。

言葉が通じない。

困る。

不安。

そんな時、人は優しくされたらどうなるか。


好きになる。

恋に落ちるのである。


乙女のような淡い恋心が芽生えつつ街中に到着。

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いきなりがっつりストリートやってる。

うーん、カッコ良い!!


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ライブも楽しみ、酔いが回ってくると不思議とどんどん会話ができるようになっていった。


酒の勢いもあり終演後、出ていたドラマーに話しかけてみた。

ハロー!ナイスなショウをありがとう!
実は俺もドラマーで日本から来てんだ!
こっちでセッションとかしたいんだけど、どこかいい場所知らないかな?

的な事を聞いてみた。

すると

うーん、どうかなよく分かんないや。

的な答えが返ってきた。

あれ?おかしい。予想と違う。

僕の予想はこうだ。

おー!お前もドラマーかー!ミュージシャンは皆友達さ!
いついつ俺たちイベントするから遊びにきなよ!
その時までにこの曲叩けるようになっとくんだぜ!

的な回答を予想してた分、拍子抜けた。

もう少し詳しく伝えてみると

よく分かんないけどフレンチストリートとかにあるんじゃない?

と返ってきた。

そうか。センキューと伝えライブハウスを後にした。

その後、宿に戻り少し不安を抱えつつベッドに潜った。


フレンチストリートか。とりあえずその辺を攻めてみるか

など考えながら眠りについた。


続く


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