あの頃の話

大人になってからの悩みは格が違う。それまで最大の悩みと思っていた事が覆された。その時はこれ以上ないほど真剣に悩んだ。説明するのが難しいけど今こうして書いていることがそうなんだと思う。学生の頃厳しい寮生活に耐えきれず逃げ出し山を放浪した。逃げるにはその山を超えるしかなかった。やっとこの橋を渡れば自由だ！というところで日没をまった。夜になると誰かの叫び声が聞こえた。それは私の名前を必死で呼ぶ父だった。涙が溢れた。心配かけたことや両親の愛情を肌で感じた。ごめんなさいありがとう。生まれて初めて心からそう思った。そしてもう一度やり直すことを決意した。今はもう笑い話。

大人なってからの悩みは自分の責任が伴い、家族や他人を巻き込んだりややこしい。