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The Anonymous Ones

The Anonymous Ones

どんなふうにいたらいいかわかってる、その人たちの“本当”を見たことはある?
“処方薬なしでもどんなふうにいたらいいかわかってる” そんなふうに思っている?
でも、もう一度見てみたらわかるでしょう
あとほんのちょっとだけ見つめてみて
陽だまりのような笑顔の後に、その視線が下へと向いてしまうそのほんの一瞬を

“本当”が少しずつ顔を出す
この人たちだって、わたしやあなたとよく似てる
笑顔をつくることだって、できる

名もない人たち
抱えている傷を決して見せようとはしない
表に出てこないすべての人たち
その静かな傷に名前をつけずに、深く沈めてしまっている
だから彼らはその秘密を隠さなくてはいけないと思って隠している
でも、もし誰しも秘密の部分があると隠しているのだとしたら?
孤独ではないと知ること、それこそ彼らが願うこと
もう誰も隠れていなくていいとしたら、どう思うだろう

止まることなく動き続けている女の子がいる
落ちてしまわないようにと速く回り続けている
彼女は成し遂げたことで高く壁を作った
“あれ以外に彼女に価値なんてある?”
そう問われないために
だから誰も知らない、ひびが入るってどういうことか
そのひびが、どんなに深く暗いところへいくのか

それは名もない人たち
自分で作った、完璧のふりをした枠から抜け出せない
わたしたちは誰もそれを外に出すことはない
壊れ始めるまで自分のことを突き崩してしまう
だからわたしたちはその秘密を隠さなくてはいけないと思って隠している
だけどわたしたちに必要なのは、その秘密を見つめてくれる誰か
そして孤独ではないと知ること、それこそわたしたちが願うこと
もう隠れていなくていいとしたら、どんなにいいだろう

誰にも言えないことは、うまく持っていける
だけどそれは、その秘密が重くないっていうこととは違う
誰にも言えないことは、うまく持っていける
だけどそれは、その秘密を簡単に持っているわけじゃない
匿名のわたしたち、誰も気づいてない
誰にも言えないことは、うまく持っていける
だけどそれは、その秘密が重くないっていうこととは違う

秘密にしている部分
上手に隠せている
だけどそれは、簡単にできているわけじゃない
人に言えないこと
うまく持っていける
だけどそれは、傷ついてないっていうこととは違う

表に出てこないこころ
そんなこころを抱える人みんなに知らせたい
そんなこころを抱えている人はもっといる
探そうとすれば、見つけられる
独りではないと知ること、それを知りたかったんじゃない?
もしかしたらわたしたちは、もう隠れていなくても大丈夫かもしれない

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