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Let It Go

Let It Go

今夜の山には真っ白な雪がきらめく
足跡なんてひとつも見えない
孤独の王国でわたしはその女王となったみたい
この身体の中でうねる嵐のように 風が吹いている
隠しておけなかったけれど 隠そうとしたことを神さまは知っている

決して踏み入れさせない
誰にも見させやしない
いつもみたいに良い子でいるの
隠して 感じないで 誰にも知られないように…
でももうみんな知ってしまった

それなら もういい 解き放て
もうなかったことにはできないのだから
もういい 解き放とう
背を向けてドアを閉めてしまおう
何を言われたって気にしたりなんかしない
嵐よ 巻き起これ
寒さに凍えたことなんてなかった

離れたところから見るとすべて小さく見える なんておかしな話
支配されていたはずの怖れだって もうわたしには届かない

わたしに何ができるのか考えるときが来た
限界まで試して それを超えていく
良いも悪いも ルールだってわたしにはない 自由なの

解き放て 解き放て
わたしは風と空と共に在る者
解き放とう 解き放とう
涙なんて見せやしない
ここに立つ わたしはここにいる
嵐よ 巻き起これ

空から大地へ わたしの力がほとばしる
そこらじゅうの氷の結晶に わたしの想いが宿っている
氷の嵐のように ひとつの気持ちが定まる
わたしは二度と戻らない
過去は過去でしかない

解き放って 解き放って
朝陽が昇るように立ち上がる
解き放つ 解き放つ
あの完璧な女の子はもういない
ここに立つ 陽の光射す中に
嵐よ 巻き起これ

寒さに凍えたことなんてなかった

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