(詩)破壊衝動の末

現世の夢、見た筈のない域
崖の淵では水面に揺れる
命だったものが、いつかの私

助けてという言葉を飲み込んだ
急に寂しくなるの
優しくされても、私は一番ではない
羨ましい
誰も私を見ない
見透かせない心は無視することにした

残酷な闇に余計な声を上げた
爪の形が深々と残る
どうして欲しいのか
何処までも私は変われない

ほんの少しだけでも嬉しかった
己が怖かった
欲張りになるかもしれない
嫌な奴になるかもしれない
やばい人になるかもしれない
そうやって遠ざけられて傷付くかもしれない
ならもう、ない方がいいかもしれない

ひとりぼっちは怖い
でもひとりぼっちには慣れてる
誰かがいて欲しい隣には
小さなテディベアだけでいいって

世界が怖くて前に進めない

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