(詩)もうそれでいいよ


手に入らない物が沢山ある
居て欲しくても居てくれない人も

人生が面倒臭いと思う気持ちは常にある
同時に期待したいと願う気持ちもある
君が居る世界なら、きっと楽しいかも
私を見付けてくれるかも

前に進めなくて、時々何歩か後退した
細い糸が無数に絡まった足が重い
細いのに肉に深く食い込む

自分が欲しい物は理解してる
当然、それが可能なのかも
手に入らない物が沢山ある
居て欲しくても居てくれない人も

台所の隅っこで、床に蹲って理由も無く悲しくて泣いた
自分の居場所なんてどこにも無い
それなのにどうして、ここにいる?
一人は嫌だから、誰かの役に立ちたいから
役に立たないと居る意味がないから

ただ寂しいだけなのに
横に居て欲しいだけなのに
でも自分が恥ずかしくて仕方ない
紙細工よりも脆い身体と虚勢で
なんとか毎日生きてるのに

十分恵まれてるはずだ
人にも、運にも
これ以上何を望むんだ?
上手くいかない事が一つあるだけだ
一つとはいえ凄く重大なことではあるが
それでも誰かが笑ってくれるから
耐えていれば誰かが笑っててくれるなら

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