(詩)さよなら人生



この目が見える内に  海を見に行きたい
波の音と風の色を覚えておきたいの
夢を見ている内に  死んでしまいたい
私は愛されていたって言い聞かせたいの

手に触れるもの  目に見えるもの
舌の上で転がる味  冷たいお水
木漏れ日の中で寝転んだ昼下がり
間違いなく  自分が幸せだったと思えるから

足元は崩れない
ただ眠りに落ちるだけ
涙なんて零れない
ただ眠りに落ちるだけ

おやすみ  ごく普通の人生
また明日  きっとまた会えるでしょう

ツヤツヤの床材  ザラザラの木の肌
炊きたてのご飯の匂い  ママの笑顔
雨粒が傘にぶつかる音
私は幸せだった  これからも幸せだった
さようなら  まだ見ぬ明日
いつまでも  会えるのを楽しみにしてる


《一応追記》
別にもうすぐ死ぬとかじゃないです(笑)
ただ急にポエりたくなっただけです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?